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インディフィニト・ノート 25話

<前話までのあらすじ>

 西田が鶴居を関節技でギブアップ狙いに行くも黒崎がカットに入る。奥島
は相手チームに対して精神的なダメージを与える舌戦に持ち込んで、互いのパートナーが交代しての奥島VS黒崎がリングに上がる。ロックアップから行くと見せかけての奥島が仕掛けてのカウンターで投げ技が決まると自慢のリーゼントが解けた髪型があらわになるのだった。

1話は<1~5P>こちらから
24話は<116~120>こちらから

         25話<121~125P>

 メキシコ秘伝の六角形のリングを採用してメキシコ式複合関節技ジャベを披露したスタイルを3年間展開していた。
「まさかジャベを扱えるのか?」
 周りにジャベを扱える人物が居ないので興奮気味に答える黒崎。

「そう簡単に教えるかよっ」
「分かった。もう聞くのは止める」 
 奥島に何かしらの反応を求めてしまった黒崎だったが悪意があった訳でも
なく純粋にプロレスが好きすぎての行動だった。

 奥島が両脚でローキックを打ち分けていると動きに慣れた黒崎は足をとって軸足を払いながら転ばせる。仰向けになっている状態の奥島の両脚を大きくVの字にするとその場で水平にジャンプしてのヘッドバッドの体勢に入った。狙いは無防備になった金的で額部分に一点集中して攻撃する。

「スターダイナマイト!」
「おうぅっ……」

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 しばらく悶絶して両脚をバタバタさせている奥島。喧嘩では先ずありえない光景だ。
「手応えありだ。久々に決まったぜ!」
「お前、何してくれてんだ。バカ野郎がっ」 

 目から星が出るくらいの爆発力を与える技は何だろうという所から着想を得た技であった。暁海校では男子全員に試しており、禁止技になっていたのだった。だから後輩からも当然の如く嫌われいる。唯一の理解者は幼なじみの鶴居だけだった。

 全中戦争に参加するきっかけはスターダイナマイトを解禁できるという点に興味を持ったからだ。禁煙中に我慢の限界に来てからの隠れて吸う喫煙が一番美味いという理論に、近い症状と言えるだろう。鶴居に相談したら断る理由はないだろうと背中を押されて今に至る。

 奥島は、初めて体感する技に殺意すら一瞬抱きそうになるが半殺しにする理由には器が小さすぎると気持ちを切り替えた。
 
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 この時、エプロンサイドに居た相方の西田は笑いを堪えるのに必死で背中を向けていた。お腹を抱えて笑っているので体がくの字になっていた。遠目に見ても笑っている事が分かると気付き、バレると今後の関係がヒビが入りそうでマズイと判断してリングを降りてマットの下に潜り込んだ。

 鶴居はというとニヤニヤして観ていた。

 奥島は睾丸の痛みが弱くなりかけると反撃のチャンスを頭の中でイメージしていく。相手は油断しまくっているのが分かり、しきりにガッツポーズを繰り返している。どうみても悪ガキにしか見えなかったが隙がある事に越したことはなかった。

 このタイミングで冷静さを取り戻した西田がエプロンサイドに戻るとピューイと口笛を吹いた。黒崎は一度聞いた音に無条件で反応してしまい奥島に背を向ける格好になってしまう。その瞬間を逃さずロ-プ四面を使って縦横無尽に駆け回る動きを見せた。

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 まさしく、スピードスターと呼ばれた男の真骨頂と同じ動きと錯覚するような。見事なロープワークだった。鶴居は何が起こっているのか理解できずに口が半開きになっているのを西田が見ていた。

 黒崎が中央しか動く場所が無くなった所で正面から飛び付いて左手で相手の頭をロックしてのスイング式DDTでマットに突き刺した奥島だった。
 黒崎は、立ち上がれる状態ではなくスリーカウントルールならフォールで勝っていたんじゃないかというような手応えを感じていた。

 ちなみにフォールは日本語で抑え込みと言い。両肩をマットにつけて三秒間連続で抑え込むことを差す。つまりカウント2.9ではフォールを奪った事にはならない。片方の肩をマットから離せばフォールが解除されるので、上半身を起き上がらせるだけで無く、体を横向きに捻る動作が見られるのも一つの特徴だと言える。

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 ちなみにDDTとはアメリカのとあるプロレスラーのオリジナル技であった。正対する相手の頭部をフロント・ヘッドロックで片脇に捕らえて、そのまま後ろに倒れ込んで相手の頭部をマットに打ち付ける技だ。

 見栄えが良いのも使い手が多い理由では、あるが応用性が高いので派生技としても好評でフィニッシュ・ホールドとして扱う選手もいる。近年のプロレス代表技の一つだ。殺虫剤のDDT(DichloRo Diphenyl Trichloroethane)が由来である。
 
 日本で最初に使った選手としてDDT(デンジャラス・ドライバー・オブ・テンリュー)を覚えている人も多い。日本のプロレス界において二大巨頭をピンフォールした唯一の選手でミスター・プロレスと呼ばれているプロ
レスラーの頭文字が入っている。

 所説あるが共通しているのは殺虫剤のように強力な必殺技であるという点だ。海外では、トルネードDDTと呼称されている。

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         25話<121~125P>  

26話は<126~130P>こちらから
1話は<1~5P>こちらから


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昌人っち(五十嵐 昌人) 父親(ドラクエマニア)から譲り受けた変速自転車(損傷)の部品交換代&おやつ代に当てたいと思います✨ あなたの応援が力になります! 

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