インディフィニト・ノート 2話
前話までのあらすじ
2024年、新年度式に出席した安藤は自分の番が来るまでオムライス
の事を考えながら過ごしていた。係長から課長の昇進が決まり、デスク
が書類の山になっているので書類に判子を押す作業を優先させた。34
歳になってから体力が落ちた事を実感した所で部下の香田真弓に新人歓
迎会がある事を告げられる。不参加は無理だよなと思いながら新人の噂
話や自分の仕事の流儀を再認識する。ようやく自販機のブラックコーヒ
ーを飲んで休憩に入る事ができると頭が冴えて飲み会の参加者のリスト
の中から該当者が浮かび上がった。
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見覚えのない名前というと”天海ミサ”しかないので、かなりの確率
で女性だろう。短大卒の22歳だった事を思い出すと逆に、普段ある
名前が無いのに気付いて口に出し始める。
「神永が会社の飲み会に不参加とは珍しいな」
直属の後輩で係長時代に特に面倒を見ていた人物であり、言われた事
を愚直に遂行する有能な男だった。
うちの会社は歓送迎会に関して会費は一切、必要とせずに全て経費で
落とせるので退職者が出ても酒飲み共はラッキーくらいにしか思ってい
ない。他部署の事はよく知らないが、寿退社が圧倒的に多いのだ。社内
恋愛で結婚するパターンが殆どで結婚後、専業主婦となるケースが主だ。
共働きするケースは、殆どなく旦那の稼ぎだけで十分養っていけるだ
けの給料は貰っている事は1年も務めていれば誰でも分かる事だった。
特に車関係ではないのにも関わらずに自家用車を車検が来る前までに、
買い替える人がいた。
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新車なら3年間でその後、2年更新が通常だが新車を買ったにも関わ
らず1、2年で、買い替える人が圧倒的に多いので給料面で、優遇され
ている事が丸分かりとなるのだ。
しかも日本車はもちろんの事、左ハンドルの外車も全て高級車ときた
もんだ。一度だけ都内の看護師さんと3対3の合コンをした事があるが
駐車場に置いてある各々の愛車を見るなり、漫画みたいに目の形が星に
なり別人じゃないかという位にテンションが爆上がっていた事があった。
安藤は王道のメルセデス・ベンツを愛用して3年が過ぎようとしてい
る。係長時代までにスポーツカーというスポーツカーは一通り乗り変え
ており、やっぱり荷物が乗る方が良いという結論に至り、2シーターは
卒業する運びとなってセダンに落ち着いている。
ちなみに国産で気に入った車は、ホンダNSXの黄色で峠を攻めていた
時代もあった。髪がなびくのは女性だけが美しいという信条から自身は
ずっと短髪で過ごしていた。
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あの時の裏山での野外セックスは人生で最高に気持ち良かったのだが
一台だけ車が通り抜けたので忌々しい記憶と共存していた。
ほぼ同年代のギャル風の人妻だった。恐らく走りを観ていたギャラリ
ーの一人だったに違いない。どんな話をしたか詳細は覚えてないが強烈
なメス特融のフェロモンを放っており、指先はしなやかで足も長くスレ
ンダーな身体だったと思う。女は、正面からピッタリと身体を重ねると
同時に腰に手を回してくる。
一瞬の出来事だったが動揺しているのを悟られないように平静を装い
大人余裕を見せて相手の出方を伺った。女は左手を腰に回した状態で、
右手を安藤の右耳に狙いを定めて裏側を何度もなぞるように上下の動き
を繰り返している。
長い金髪の毛先が時折、肩に掛かる。年下の若いギャルとセックスし
た事は何度もあったが初手での焦らし作戦を受けたのは初めての体験だ
った。10代特有の即ハメが多かった気がする。
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同棲してる時だったか残業してからの帰宅後、シャワーもさせて貰え
ずに1発やった事が何度もあった。行為後は普通に開放されて機嫌が、
良い状態での食事が多かった気がする。
アソコの長さは日本人男性の平均より少し長めで硬さにはかなり自信
を持っていた。
回数というより持久力を武器に1時間に何度も相手の女性をイカせる
事が出来たので射精コントロールも得意な方だと言えよう。
前人未到の偉業を達成したスポーツ選手の努力は、裏切らないという
言葉に感銘を受けて食事管理を徹底(深夜に食事をしない)し精力のつ
く食事と栄養バランスも考え躰を常に鍛えてきた。
顔は特別イケメンタイプではないが夜の試合なら空振りした事は、
只の一度もなくホームランを連発するタイプだった。なので初体験後、
相手の女性がイカなかった事は、一度もなかった。
実はネタばらしすると初めての女性が友人の母親で女性の喜ばせ方を
手取り足取り教えてくれる人だったというオチだった。
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最初の中学1年の時は性に対して無知だったので有難かったのだが
成人してまで体の関係を求めてくるようになっていたので正直、鬱陶し
い存在でしかなかった。年をとる度に、体のケアを怠っており、化粧も
段々と回数が減り、絶えず、すっぴんで、お腹の出っぱりもだらしなく
なって別人にしか見えなかった。
嫌な過去の思い出が頭を支配しようとしていたので慌てて絶頂期の頃
の思い出を記憶から呼び起こし上書きする作業に没頭していく。
女は安藤が火照ってきて高揚してきたのを確認すると耳たぶを触りな
がら吐息を吹きかけてくる動作に移行した。動きに一切の無駄がなく、
熟練の整備士かと思ってしまうような滑らかな技術だった。
相手に身を委ねているだけで、ここまで気持ち良いのは初体験以来か
もしれない。しかもキスすらしていない状態で背筋がゾクゾクし始めて
吐息まで漏れ出し、自尊心を保つのが精一杯の状態に突入していた。
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