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インディフィニト・ノート 43話

<前話までのあらすじ>

 泉部長が放ったアイアンクローの威力が増した時、城田の意識は無くなってしまい。その後の謎行動に男性社員の頬が引きつっていたので安藤の指示で会は、お開きとなった。一時間で終わってしまった事に申し訳なさも感じ
ていたので、せめて二次会のカラオケは楽しんで貰いたいと安藤は、城田の介抱に残る事を伝えて香田真弓に任せる事に決めた。真弓は段取りが終わると後で合流するからと店に残っていた。後輩たちを送り届けた後、気が緩んだのか尿意を催してお手洗いに向かい。用を足してる先に隣の男性に声を掛けられるのだった。

 
1話は<1~5P>こちらから
42話は<206~210P>こちらから

         43話<211~215P>

「そっちは、俺の名前を知ってる訳だ。フェアじゃないねっ」
「直ぐ思い出しますよ。細川恭一の不良仲間だった島谷ですよ」
「あぁ、恭一のパシリか?」
「失礼だな~。司会進行役という肩書もありましたよ。それ以外は雑用係と
言われても仕方ありませんけど……」

「恭一は元気にしてるのか?」
「それが高校卒業後は音信不通ですよ。エリート街道へ、まっしぐらでしたから不良達とは縁を切りたかったんだと思いますけどねっ」
 島谷とは細川を通じて数回顔を会わせていた事を思い出して警戒心を解いた安藤。

 懐かしい顔振れに再会して話し掛けたくなった口なのかと随分と懐かしい気分にもなった。細川とは、高校で一番遊んだ友達だった気がする。但し、細川が関わっている悪友を連れて来ることはなかった。唯一、島谷を除いては。文句を言ってないという事は待ち伏せとも違うだろう。 

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「さぁどうだろうな。俺も高校卒業してからは年賀状のやりとりか、お互い酔った時の電話の相手くらいしかないかもな」
 安藤は妙に会いたくなったが声だけしか認識していないので街で、すれ違っても気付かないかもしれないと思った。

「へぇーそうなんですね。そう言えば、ゲームセンターでのプロレス試合のDVDを一緒に細川先輩の家で観ましたよね?」
 目をキラキラと輝かせながら話している島谷。
「そうか。ウチの学校と暁海校の試合か? 最後、島谷が実況してたよな」

「そうです。いやだな、ちゃんと僕の事も覚えているじゃないですか」
 名前を呼ばれた事で気を良くした島谷。尿はとっくに止まっていたが後輩の礼儀として手を洗わずに真横で話をじっと聞いている。

「あの時は、盛り上がったな。そう言えば気になってた事があるんだが聞いても良いか?」
「もちろんです。僕で分かる範囲なら何でも」 

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「リングに全員が土足で上がったと思うんだけど後で掃除でもしたの?」
 安藤は、ずっと疑問に思っていた事を聞く。
「あぁーその件ですか。確かに映像では説明が一切なかったですね。

 実はアレ、最新型の特殊ビニールの特殊素材で加工しているので滑りもなく、後から綺麗に剥がせるので掃除するのはロープだけですね!」
 説明するのが本当に好きなのが伝わって来る程、熱弁している島谷。

「分かった。教えてくれて、ありがとな。後輩を待たせてるから、また何処かで」
「はい。それじゃ先輩も、お元気で」

 喉のつかえが取れた感覚を味わいながら、島谷を送り出すと安藤は洗面台で洗剤を多めに付けながら手を洗った。そこで、さっき社内で嗅いだ同じ臭いを感じる。お香の匂いだ。島谷が何の仕事をしてるかは知らないが出入りしている可能性で考えると低い気がした。となると女性の方かもしれない。 

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 安藤は手洗いを終えると自前のハンカチで水分を拭き取る。昔からエアータオルは肌に合わないので面倒でもハンカチを持ち歩く癖が着いている。
 服はあまり多くないがハンカチは十四種類は最低持っているだろう。途中から数えていないので正確な数は把握していなかった。

 もし忘れるような事があれば生活リズムが崩れて仕事やプライベートへ影響を及ぼす程、几帳面な所もあった。ハンカチをズボンのポケットにしまってから髪型が乱れていないかを洗面所の鏡で確認すると泉部長との別れ際の
会話の内容を思い出した。

 さり気なく出社したかを聞いてみた所、出社はしていないとの事だった。貴重な話を聞く事が出来たと頭の片隅に置いておいたのは良かったと言えよう。もちろん相手に悟られないように甘味の話に切り替えて大事な話という印象は与えないよう行動した。

 嘘を付く理由がないので、泉部長を装った人物が居るという事実が判明した。

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 今は未だ確実な証拠が出てきていないので記憶の片隅に置いておく事にして安藤は洗面所を出た。その時、見た目が女性の泉部長は男女のどちらに入るのだろうと一瞬頭に過った。新入社員以外は女装家という事に気付いており、ゆるい会社なので仕事に影響が無ければと許可が出ている。

 もちろん部長クラスまで上り詰めた人なので仕事でのトラブルは、一回も聞いた事はなかった。特別な日以外はの休日は男性の姿だと聞いた事があるので街で、すれ違っても恐らく気付く事はないと思う。

 いつも飲み会の時に男性の姿を写真でも良いので見せて欲しいと頼んでも一度も見せてもらったことが無いのだ。ちなみに今回は城田が餌食になったが実は初対面の飲み会で泉さんの年齢当てクイズに強制参加をさせられた事がある。

 一歳差のニアピンで実年齢より+1を言ってしまった為に高速で足四の字
固めを極められた事があり、未だに本当に痛いプロレス技だと脳の記憶に刻まれていた。

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         43話<211~215P>  

44話は<216~220P>こちらから
1話は<1~5P>こちらから

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昌人っち(五十嵐 昌人) 父親(ドラクエマニア)から譲り受けた変速自転車(損傷)の部品交換代&おやつ代に当てたいと思います✨ あなたの応援が力になります! 

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