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インディフィニト・ノート 21話

<前話までのあらすじ>

 西田と山里のバトルが終わった後、暁海高校の黒崎が乱入して山里に対して制裁を加える。外道の黒崎に対して西田は奥島と呼び寄せて黒崎を追い詰めそうになるも鶴居が乱入してリングに4人が揃った事によりタッグマッチが始まろうとしていた。


1話は<1~5P>こちらから
20話は<96~100>こちらから

         21話<101~105P>

「おいおいっ。元々全中戦争のルールは失神含むギブアップ&KOだろうがっ」
 西田はアキレス腱を伸ばしながら反論する。
「確かにプロレスルールなら、こっちが有利だしな。奥島、まさかビビってんのか!?」
 黒崎は西田を無視して奥島に意見を求める。

「俺に挑発は時間の無駄だ。仮にレフリー呼んでプロレスルールでやるにしても中立の立場の生徒(大人)が必要だ。今から呼ぶとしても待ち時間が掛かる。黒崎、お前なら、この先、俺が何を言いたいか分かるだろう?」
「喧嘩は生もの。興が冷めるって事かっ」
「そういう事だ」

 黒崎は上手く言いくるめられそうになるのを何とか打開しようと頭をフル回転させる。
「なら今日の勝敗に関係なくプロレス試合をしよう!」
「それを決めるのは俺達じゃないっ」
 最善手を出したとドヤ顔をしている黒崎に対して奥島は突き放すように答えた。
     101

「今、誰が仕切ってる?」
「その情報は今必要なのか?」
 黒崎は、なるべく動揺を顔に出さずに奥島から情報を引き出そうとする。
「隠す必要があるって意味か?」
「暁海高は質問を質問で返すのが流行ってんのか?」

「お前、うちの学校をバカにしてんのか?」
 奥島の苛々が伝わった発言だが。これには黒崎はカチンと来ていた。
「少し言い過ぎた。まぁ減るもんじゃないし教えてやる。2年の細川だ」
 理性を失いかけた事を反省した奥島は素直に情報を提供した。

「何ですって!?」
 黙っていた鶴居が口を開いた。 
「ちょっと待て3年が仕切ってるんじゃないのか?」
 鶴居の動揺は黒崎にも伝わり、奥島に疑問を投げかけた。

     102

「まぁ色々あって細川に交代してる」
 「あのインテリ野郎の細川恭一ですか……」
「何だ。お前ら知り合いか?」
 鶴居が会話に参加してきた事に興味を示す西田が会話に割り込む。

「アイツの事はお前らより知ってるつもりだが話してやる義理もないし再戦はなさそうだ」
 鶴居は細川の名前を出したきり口を閉ざした。一方の黒崎は楽しみにしていた再戦プランに希望を見出せないかのごとく明らかにテンションが下がっていた。

「それはどういう意味だ?」
「アイツは、計算高い男だ。詳しくは本人に直接聞けば良いだろう」
 西田も鶴居の後の会話が終わると口を閉ざして奥島と黒崎のみの会話になった。
「成程、では、おしゃべりはここまでだな」 
 先発は、奥島と黒崎で闘う事が決まった。
 放送席らしき長机に載っているゴングの鐘を西田がカーンと鳴らした。

     103

 3カウント無しの変則タッグマッチが開始された。奥島は、得意の打撃を思わせる両手を前に出す構えで対峙している。拳を握っている。
「オーソドックスのスタイルか? つまらん」
 純粋に力比べをしたかった黒崎は肩透かしを喰らったような気分になり、相手の意図を計ろうとする。

「お前は刺激を求めすぎている」
 奥島は特に付き合う素振りは見せずに相手との距離を一定に保っている。
「強い奴と闘いたい。ただそれだけだ」
 黒崎は、左手を肩より上に挙げて手四つの攻防へと挑発する為に小刻みに左手をゆらゆらさせた。

「なるほど、一人前のレスラー気取りか。得意のアックスボンバーでも出せよ!」
「お前、バカだろ? フィニッシュ・ホールドを最初に出す奴は、プロレス向いてないわっ」
 侮辱されて表情がみるみる赤面してく黒崎。 

     104     

 眼光が鋭くなっていく、その瞬間を逃さずに奥島は強めの左ローキックを当てた。ドスっ。鈍い音が響き渡っている。
「黒崎、目が何処に付いてるか知らないが試合始まってっからボケッと突っ立ってんなよ」
「イチイチうるせぇんだよ!」

 奥島は相手を煽りながらフィニッシュ・ホールドがアックスボンバーだと確信した。単純な性格なのは正直やりやすかった。何考えてるか分からないタイプとは相性が悪い記憶しかなかっただけに手応えは感じていた。

 黒崎の方は、反射的に攻撃を受けた箇所を擦る動作をしてから顔面を守るガードにした。
 奥島は、相手が効いてる事に満足して右のミドルキックを先程よりも強めに放つ。対戦格闘ゲームで例えるなら強キックだ。黒崎は脇腹に貰いながらもニヤリと笑った。

 威力は、高いがスピードは落ちるので足首を掴む事は難しくはなかった。顔面ガードもミドルへの呼び水となっていた。

      105

         21話<101~105P>  

22話は<106~110P>こちらから
1話は<1~5P>こちらから


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昌人っち(五十嵐 昌人) 父親(ドラクエマニア)から譲り受けた変速自転車(損傷)の部品交換代&おやつ代に当てたいと思います✨ あなたの応援が力になります! 

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