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愛とかダンスとか

「愛とは」的な原稿企画のことで
「どないしょ」となっている昨今である。
そんなたいへん興味深いお題のものが、
近々書くべきこと書かなあかんもの多々の中にあって
時折考えたり放り投げて寝かしたりしている。
愛。愛について。愛のために。
奥田民生のあの歌って21年前にリリースなんや。
とかまた古いことを思い出したり、でもあれは名曲。
 
そのような中、ずっと気になるも手をつけていなかった映画をやっと観た。
 
『10DANCE』

配信がされてから3か月もっと経つにも関わらず
どうにも時間がかかったのは、
BL(というジャンル)に対して、というより、
それらにそこだけを騒ぐ人たちへの
違和感もあったと自覚している。
いや、それも個人の好みであり自由だし
性癖や嗜好というものは本当にさまざまなもの。
好む人騒ぐ人に対してどぉこぉ言うことはわたしが間違っている。
でも、でもでも何をみても何に関してもカップリング(?)だとか、
例えば二次創作で原作ものをそういう風にばかり切り取りすることに関して
「んー?」となることが(わたしは)少なくなかったりする。
中学生の頃最も仲良くしていた友人は現在BL作家だ。
某アニメや某映画やあれやこれやの二次創作で
結構人気を博し活動をしている。
その世界観や考え方、「自分にとって美しいもの美しくないもの」が
たいへんにはっきりぱっきりとした語りはたいへん興味深く、
うんうん、ほぉ、へぇ、でも「ん?」もあって、
だから、面白い、とは思うのだけれど。
 
『10DANCE』は社交ダンスをモチーフとしたBL漫画だ。
この原作がネットフリックスオリジナル作品として映画化。
わたしは原作は読んでいないのだけれど、
映像化はその切り口や世界観でいうと「完璧」だそう。
それは観ていて、わかった(気がする)。
キャーとか尊い?とかはわたしは言わない。
でも「いい仕事(作品)」だな、と肚から思った。
なので、観終わって時間を置かずに
友人であり「美」へのこだわりが深いお姐様に
「よかったですよ」とお伝えもした。
 
愛とは。
あ、話が戻った、いや、戻した。
そんなのデカすぎて語れない語りきれない。
分けたり分けてみたり、
「個人的な」とか「個々の」は話せるかもだが、
総論として概念としての愛はデカすぎるほどにデカい。
それこそ愛の反対は無関心だの、
汝の隣人の愛せよみたいな話になりもするし、
そんなことを今この御時世と共に考えると、
マジで言葉が足りないし言葉になりきれない、
僕好みのワールドオブワールド、
愛のためにあなたのために生きていきましょう。
などと散々あちこちに思考と話を飛ばしているが
戻したり戻さなかったりしながら戻す。
 
ダンスは、体だ。体だから、心だ。
社交ダンスは、人と人、自己と他者とが共に踊るものだ、体を合わせて。
自分は他者(相手)ではない、相手(他者)は自分ではない、
一緒になれない。なれるがなれない。なれないけれどなれる。
でも皆が皆じゃないし毎回いつもじゃないし、なれない。
バランス、熱量、完璧同時すべてが、なる、ことは、ない(に近い)
人はひとりだ、けれどひとりじゃない、ひとりじゃないけどひとりだ。
体と体が、つまり心が重なり、離れ、爆ぜる。
音楽の中で自分と相手の体と心がくっついては離れ
離れてはくっつき、揺れる。
愛の反対は無関心?
なら愛とはおまえ(あなた)にめっちゃ関心がある、だ。
ただ関心があろうとあると言われようと
あなたはあなたでわたしはわたしだ、
一緒になれることもあればなれないこともあって、
いや、なったとしても、なったと思ったとしても、
そうじゃなかったりなくなったりもするし、
でもどうして繋がっていたりもする。
 
ダンスは、静で醒で、性だ、生だ。
 
物語から作品からダンスから演技から、
体の、人の、色気、人と人、人が人への、
熱と情と色気と我が伝わってきたと感じた。
伝わる伝えられるもの伝わってきたものがある、
人と人、人が人への、人と人が、な、ものが、ダンス「だから」こそ。
 
物語の中の人(2人とそれを取り巻く皆)がめっちゃ踊っていた。
怒ったり泣いたり反発したり
でもどうしてもどうしようもなく引き合ったり、
そうしてひたすらとことんガチでただひたすらにめっちゃ踊っていた、
ちゃんと。
物語が中と外の人間が激しく静謐に、真摯に。
そこにちゃんと体があって、ちゃんと人間が生きている熱があった。
美とかキャーとか(わたしは)言わない。
でも、熱と生を、汗を「その舞台」からとことんひたすら感じ、
そして語弊を招きかねない言い方をすると
「この二人」(虚も実も)だからよかったのだ、と素直に思った。
 
愛とは。

件の友人には久しぶりに会った際、
お洒落な紅茶屋で彼女の名前と私の名前にちなんだ紅茶の缶を2つ、
ラベルが見えるように並べて綺麗な箱に入れ、
ラッピングしてもらいプレゼントしたら、
「ちくしょう、わかってやがる、さすが(笑)」とLINEが来た笑った。

あーっ、何書こ(笑)


ライター/エッセイスト/構成作家の
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