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ツノ

バンドTシャツを私服にしている若くないやつはだいぶとイタい。
街中で堂々と普段から着ているやつはヤバい。
なんてのがネット上で賛否両論の意見を集めていたのってだいぶ前だっけ。
とか思い出したのもこの猛暑のせい?
街中でいろんなひとが着ているいろいろ自由なTシャツの柄が目に入るせい?
 
この論争を考えるときいつも思い出すのは、
一生ずっと大好きな劇団☆新感線の演出家と看板俳優、
幾つになっても素晴らしく大人げのないあのオジサンたちのこと。
いのうえひでのり、そして、古田新太。
私服は勿論、メディアに出てくる際の彼らの格好は相当あほである。
思いっきりめっちゃバンドT。
それも(勿論)メタル、ハードロック。
そしてキャップ。
古田パイセンの場合はキャップにツノが生えているなどはもう当たり前で、
近頃はキャップの上にエビフライとか謎のグッズを乗っけたりすらする。
そんな姿で好き勝手なことを言ってへらへら笑っている、
目は笑っていないけれど。
たまに言うたらあかんこともしれっと言うたり、
自分が興味のない話のときはあきらかに聞いていなかったり、
つまらなかったらつまらないを露骨に顔に出す。
「他は知らね。他人は知らね。でも俺は、俺たちは」
「俺たちの面白いもの好きなことをやってる」
自分と自分たちがやってることやっていきたことに自負がある。
いつもある。アツい。
 
とはいえ、ちょっと思ったりもしていた。
「大人げないなあ」なんてこと、も(笑)
誇らしい。でも、どこかというか、なんか、なんというか(笑)
心の中で身近で、これからもずっと好きで、だからこそ(笑)
もうさ、なんだかさ、こういうとこ、こういうのが、
「ああ、演劇人は」
「これだから(あの時代の小劇場の)演劇人は」みたいなさ、
……というのは、ファッションだけじゃなく、でもファッションがなんだかいろいろすべてを象徴しているような気がしないでもない。
ちょっと古い? いや古いとかあたらしいとかの問題(だけ)では、ない。
 
ツノ。
 
昨今、いろんな件において、目に入る、見聞きすることの少なくない
「演劇人は」「(小劇場系)演劇出身の人たちは」への声。
「あの界隈(ってどの界隈だよ、っていつも思うけど)」への。
今の常識やコンプライアンスなどとのかかわり、
それに対していろんなひとがいろんなことを言ったりの世の中で。
双方共に、よく聞いたり知ろうとしたり考えたりする前に、
しようともせぬまま、押しつけたり、決めつけたりして、
白黒をつけがちな世の中において。
勿論、「ぜったいにダメなこと」はある中で、その中で、
いろんな声、いろんな考え。双方共の。両側の。いろんな皆の。
 
冒頭のバンドT論争について。は。
わたしは「どっちもわかる」みたいなことを思う。
言わんとしていることはわかる。わからんでもない。わかる。
反論している気持ちもわかる。わからんでもない。わかる。
でも例えば己が「そう」じゃないからといって、
「そう」なひとをおかしいとか言うのはたぶん違うよな。
逆に「そう」なひとが「そう」じゃないひとに、も。
双方共に一方的だったり決めつけだったり押しつけだったり無視や排除はおかしいよな、とはとても思う。
 
今朝は朝早い駅でアイアン・メイデンTシャツとオアシスTシャツの人を見た。
なに今日はこういう日? いかついな。
とか思っていたら、昼前には、
猫が金魚鉢にストローをつっこんで水を吸っている柄の
Tシャツを着たお姐さんとすれ違った。
ある意味さっきよりいかつい。どこで買うてん。
暑い暑い日々の中、いろんな格好のひとが、
いろんな好きを身に着けた人が、
それぞれのやり方でそれぞれの日々をやっているって、
なんか、カオスでめちゃくちゃで、ああ、暑い。アツい。ツノ、つけよう。


髑髏城の七人 LAST STAND、
発表にもうグッときました。
自分たちの出世作(?)を若い才能と若い肉体を使って
いろんなバージョンでやってきて、遂にファイナル。
もう今からぐっときて、遠い目になる。
 
わたしが大好きで、
いまだに観返す1997年版も特別上映があるそう。
(いろんなバージョンどれもいい、
でも私的はやはりこの97年版とアカドクロが至高至上。
また観返してしまうな) 


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