【絵本福寿草】(2)つくづくし/をにあざみ/てまり/かうらいぎく

つく/\し すぎな
ツク/\シ 漢名 筆頭菜 『肇慶』
『夫木』
佐保姫の 筆かとぞ見る つく/\し
雪かきわくる 春のけしきは
※ 「つく/\し」は、つくづくし。土筆の別名。
※ 「肇慶」は、『肇慶府志』のことと思われます。参考:『肇慶府志 50卷圖1卷【全号まとめ】』(国立国会図書館デジタルコレクション)
※ 「夫木」は、鎌倉時代に編纂された『夫木和歌抄』のこと。
※ 「佐保姫」は、春をつかさどる神。さほひめ。

をにあざみ ヲゝアザミ
大薊 『本綱』
『後選夷曲』
苔むしろ しくの文をし 人とはゝ
いかに岩間の 鬼薊そも
※ 「本綱」は、明代に編纂された本草書『本草綱目』。著者は李時珍。参考:『本草綱目卷1,2,4-11,14-28,36-52序1卷首1卷【全号まとめ】』『本草綱目卷34,45,46【全号まとめ】』『本草綱目卷29-35【全号まとめ】』『本草綱目圖3卷【全号まとめ】』(国立国会図書館デジタルコレクション)
※ 「後選夷曲」は、江戸時代前期の狂歌集『後選夷曲集』。
※ 「苔むしろ」は、苔筵。苔が一面に生えている様子のこと。
※ 「しくの文」は、四句の文と思われます。偈の文句のこと。


てまり
粉團花 『花鏡』
花も名の 風の手にはつむ てまりかな
※ 「花鏡」は、清代初期の園芸書『花鏡』。著者は陳淏。参考:『祕傳花鏡 6卷 併圖【全号まとめ】』(国立国会図書館デジタルコレクション)

かうらいぎく シユンキク
筒蒿 『本綱』
かうらいきく きりとる人や 鬼しやくはん

※ 「鬼しやくはん」は、鬼の脚絆という意味でしょうか。「しやくはん」には脚絆の意味があるようです。繳絆。参考:『和漢雅俗いろは辞典(しやくはん)』(国立国会図書館デジタルコレクション)
◇
この作品に引用されている文献については、こちらの note を参照してください。 → 【絵本福寿草】文献まとめ
筆者注 ●は解読できなかった文字、□はパソコンで表示できない漢字を意味しています。
新しく解読できた文字や誤字・誤読に気づいたときは適宜更新します。詳しくは「自己紹介/免責事項」をお読みください。📖
