【梅園魚品図正】(70) 粘滑牛尾魚(ぬめりごち)

粘滑牛尾魚 ヌメリコチ
ネツツホウとも云と云り。
此魚、狀如圖。似 ■ニ(■は魚+㐫+夂) 無鱗
其尾 如 硝子紙 蛉瓏色 河豚皮ノ如シ。
※ 「ネツツホウ」は、ネヅッポウ。
※ 「如圖」は、図の如し。

惣身、滑にして、ぬめり甚し。泥鰌のぬめりの如し。故に名とすか。漢名不詳。相州奈真麥鶴見川の産なるよし、漁竿の好㕝賜之。味こちに似て骨多、㣲し土気ありて鄙し。
※ 「相州」は、相模国。
※ 「奈真麥鶴見川」は、生麦鶴見川。
※ 「好㕝」は、好事家という意味でしょうか。
※ 「㣲し」は、すこしと読むと思われます。「㣲」は「微」の異体字。
牛尾魚 メゴチ

乙未九月廿七日至来 真寫
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筆者注 『梅園魚品図正』は、江戸時代後期の博物家、毛利梅園による魚図鑑です。説明文書は漢文体が中心でのためパソコンで表示できない漢字が多く、漢文の返り点と送りがあります。読みやすさを考え、パソコンで表示できない漢字は □ とし、名称の場合はできるだけ [■は〇+〇] の形で示すようにしました。
また、漢文の返り点と送りはカタカナと漢数字、振り仮名と送り仮名はひらがなで記載しています。
この作品に引用されている文献については、こちらの note を参照してください。 → 【梅園魚品図正】文献まとめ
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