【梅園魚品図正】(37) 伊佐木(いさき)/石鮅魚(はらあか)

伊佐木
『巻懐食競』曰 伊佐木
『産物志』『食物本草』 鷄魚

海産
石鮅魚
『本草』出 石鮅魚 ハラアカ アカハヱ
イワナ 江戸方言
アカムツ 川ムツ 京
ムツ 彦根
ヲイカハ 京都方言
アサヂ
アカハヱ 筑紫方言
山ブチハヱ クキ 上州
ハヤ 信州千曲川
※ 「上州」は、上野国。
※ 「信州」は、信濃国。

川魚類
『和名鈔』 鰚魚 ハラカ
本朝式 用 腹赤 二字
『廣益俗説弁』曰
天智天皇西国の御修行あり。筑後国江崎小佐嶋と云所を通らせける時、勞に望玉ひしに、供御する人なかりしに、綱引海人に魚をなされて、御勞を休ませ玉へり。魚の名を問ふに、鰚と奏しける。其後、御即位後、年毎に貢奉る贄の始也。或日、肥後国宇土長濱より腹赤を献ず。
『肥後風土記』
玉名郡長渚の濱、昔者 大足彦天皇、景行天皇、註 球磨(肥後国球磨に住す熊埜彦の事也)『日本記』噌唹 (大隅国噌唹郡に住る者也) 還駕の時 泊 御 ● 於濱 御舟の左右遊く魚多し。●人、吉備国朝勝見以 釣釣之多有 所 擭則天皇に献ず。勅曰、所 献の魚比 何魚たるや。朝勝見奏申、未 解 其名 似 鱒 歴 御覧 俗 見 多物 。即日 □倍佐□ 今 所 献 魚甚多有り。可 謂 □倍魚 云々。
環曰く、□倍は贄に供する品種魚の名にあらず。□倍佐□、則赤腹也。
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筆者注 『梅園魚品図正』は、江戸時代後期の博物家、毛利梅園による魚図鑑です。説明文書は漢文体が中心でのためパソコンで表示できない漢字が多く、漢文の返り点と送りがあります。読みやすさを考え、パソコンで表示できない漢字は □ とし、名称の場合はできるだけ [■は〇+〇] の形で示すようにしました。
また、漢文の返り点と送りはカタカナと漢数字、振り仮名と送り仮名はひらがなで記載しています。
この作品に引用されている文献については、こちらの note を参照してください。 → 【梅園魚品図正】文献まとめ
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