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【絵本福寿草】(13)からすあふぎ/あいのはな/たで/ちりめん草

出典:国立国会図書館デジタルコレクション『絵本福寿草 3巻 [1]

からすあふぎ  ヒアフギ
射干 『本綱』  烏扇 同

『家集』
 よもきふは さることあれや 庭の面に
   からすあふきの なとしけるらん
            西行

四月 花
ウスムラサキノシボリ

※ 「家集」は、西行の歌集『山家集』のこと。
※ 「よもきふ」は、蓬生よもぎうよもぎなどが生い茂って荒れ果てた場所のこと。参考:『大日本国語辞典 第5巻 修訂(よもぎふ)』(国立国会図書館デジタルコレクション)
※ 「面」は、おも。
※ 「しけるらん」は、しげるらん。
参考:『山家集評釈』『山家集(袖珍名著文庫 ; 第8巻)』『花道古書集成 第1期 第2巻』(国立国会図書館デジタルコレクション)


あいのはな
蓼藍 『本綱』
かりをける つかねのあゐの こゝちあれは
  あくまてそ見ん 色としらるゝ
          正三位知家卿

※ 「かりをける」は、りおける。
※ 「つかねのあゐ」は、つかねあい

この歌は翻刻によって、いくつかバリエーションがあります。

 刈おけるつかねの藍のこゝろあれは
   あくまてそみん色と知るゝ

 刈りおけるたばねの藍のそこらあれば
   あくまで染めし色ぞしらるゝ

 刈りおける束ねの藍のそこらあれば
   あくまで染めん色を知らるる

※ 参考:『夫木和歌抄 [本編](国書刊行会刊行書)』『大日本国語辞典 巻3(つかね)』『普通植物』(国立国会図書館デジタルコレクション)

※ 「正三位知家卿」は、鎌倉時代前期の歌人 藤原知家ふじわらのともいえ。新三十六歌仙の一人。


出典:国立国会図書館デジタルコレクション『絵本福寿草 3巻 [1]

たで
蓼 『本綱』
 鷺のとぶ 沢邊のほたて くれなゐに
   夕陽さびしき 秋の水かな 
             衣笠内大臣

八月
花紅 コキウスキサシマゼ

※ 「ほたて」は、穂蓼ほたで。参考:『大日本国語辞典 巻4(ほたで)』
※ 「衣笠内大臣」は、鎌倉時代の歌人 衣笠家良きぬがさいえよし(藤原家良)のこと。
※ 参考:『四季の趣味』『運命以外の一路』(国立国会図書館デジタルコレクション)


ちりめんぐさ
紫蘓 『本綱』
 風にちらて かせをちらさん しその露

七月 ハナ ウスムラサキ



この作品に引用されている文献については、こちらの note を参照してください。 → 【絵本福寿草】文献まとめ

筆者注 ●は解読できなかった文字、□はパソコンで表示できない漢字を意味しています。
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