【絵本福寿草】(9)のうぜんかづら/とうだいぐさ/いばらしやうび/がんひ

のうぜんかづら
紫葳 『本綱』
陵宵の 木をはなれては そこ這はん
桃隣

セウエンジグマ
※ 「陵宵」は、ノウゼンカズラの別名。りょうしょう。参考:『應問録 第1輯(山かづらとは)』(国立国会図書館デジタルコレクション)
※ 「桃隣」は、江戸時代前期の俳人、天野桃隣。
とうだいぐさ
猫児眼晴草 『野普』 一名 緣葉緣花艸
澤溙 『本綱』
もとくらき とうだい草の しけりかな

※ 「とうだいぐさ」は、燈台草。
※ 「艸」は、草。
※ 「澤溙」は、沢漆。
※ 「しけり」は、茂(繁)りでしょうか。
※ 参考:『和漢三才図会 下之巻(とうだいぐさ)』『朝鮮語辞典(澤漆)』(国立国会図書館デジタルコレクション)

いばらしやうび
薔䕷 『救荒』
我はけさ うひにそ見つる 花の色を
あたなるものと いふべかりける
貫之

※ 「いばらしやうび」は、荊薔薇。「しやうび」は薔薇(バラ)のこと。
※ 「けさうひにそ見つる」は「今朝初にそ見つる」。「さうひ」には「薔薇」が掛けられています。参考:『賀茂真淵全集 巻十一 増訂』『薔薇の栽培』『薔薇栽培新書』『伴信友全集 第5(さうび)』(国立国会図書館デジタルコレクション)
※ 「貫之」は、紀貫之。
がんひ
剪春羅 『本綱』
『後選夷曲』
人の手に わたる鳫緋は 鳥ならで
篭花生に いけてこそみれ
宗定

※ 「鳫緋」は、雁緋(鳫は雁の異体字)。岩菲の別名。ナデシコ科の多年草。
※ 「篭花生」は、籠花活のことと思われます。竹や籐などで作った花器のこと。
※ 「宗定」は、誤読しているかもしれません。
※ 参考:『秘傳花鏡 五(剪春羅)』(国立国会図書館デジタルコレクション)
この作品に引用されている文献については、こちらの note を参照してください。 → 【絵本福寿草】文献まとめ
筆者注 ●は解読できなかった文字、□はパソコンで表示できない漢字を意味しています。
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