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【絵本福寿草】(9)のうぜんかづら/とうだいぐさ/いばらしやうび/がんひ

出典:国立国会図書館デジタルコレクション『絵本福寿草 3巻 [1]

のうぜんかづら
紫葳 『本綱』
  陵宵の 木をはなれては そこ這はん
              桃隣

六月 ハナ ウスアカ
セウエンジグマ

※ 「陵宵」は、ノウゼンカズラの別名。りょうしょう。参考:『應問録 第1輯(山かづらとは)』(国立国会図書館デジタルコレクション)
※ 「桃隣」は、江戸時代前期の俳人、天野あまの桃隣とうりん


とうだいぐさ
猫児眼晴草 『野普』 一名 緣葉緣花艸
澤溙 『本綱』
  もとくらき とうだい草の しけりかな

六月 ハナ アサミトリ

※ 「とうだいぐさ」は、燈台草。
※ 「艸」は、草。
※ 「澤溙」は、沢漆。
※ 「しけり」は、しげ(繁)りでしょうか。
※ 参考:『和漢三才図会 下之巻(とうだいぐさ)』『朝鮮語辞典(澤漆)』(国立国会図書館デジタルコレクション)


出典:国立国会図書館デジタルコレクション『絵本福寿草 3巻 [1]

いばらしやうび
薔䕷 『救荒』
 我はけさ うひにそ見つる 花の色を
   あたなるものと いふべかりける
              貫之

三月 花 ベニ

※ 「いばらしやうび」は、荊薔薇いばらしょうび。「しやうび」は薔薇しょうび(バラ)のこと。
※ 「けさうひにそ見つる」は「今朝けさういにそ見つる」。「さうひ」には「薔薇しょうび」が掛けられています。参考:『賀茂真淵全集 巻十一 増訂』『薔薇の栽培』『薔薇栽培新書』『伴信友全集 第5(さうび)』(国立国会図書館デジタルコレクション)
※ 「貫之」は、紀貫之きのつらゆき


がんひ
剪春羅 『本綱』
『後選夷曲』
  人の手に わたる鳫緋は 鳥ならで
    篭花生に いけてこそみれ
           宗定

五月 花 タン

※ 「鳫緋」は、雁緋(鳫は雁の異体字)。岩菲がんぴの別名。ナデシコ科の多年草。
※ 「篭花生」は、籠花活かごはないけのことと思われます。竹や籐などで作った花器のこと。
※ 「宗定」は、誤読しているかもしれません。
※ 参考:『秘傳花鏡 五(剪春羅)』(国立国会図書館デジタルコレクション)



この作品に引用されている文献については、こちらの note を参照してください。 → 【絵本福寿草】文献まとめ
筆者注 ●は解読できなかった文字、□はパソコンで表示できない漢字を意味しています。
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