【絵本福寿草】(4)ふぢ/さくら草/くりん草/たんぽぽ

ふじ
紫藤 『本綱』
『金葉』
むらさきの 色のゆかりに 藤のはな
かゝれる雲も むつましきかな
※ 「むらさきの…」の歌は、『金葉集』に収められている藤原顕輔の歌です。本書では「松」ではなく「雲」になっています。
むらさきの いろのゆかりに 藤の花
かゝれる松も むつましきかな
参考:『二十一代集 第3』(国立国会図書館デジタルコレクション)

さくら草
前栽は こやよし野山 さくら草

※ 「こやよし」は、野山と続くので「こやよし」と読みましたが、「こやはし」かもしれません。いずれも文意を汲み取れないので誤読しているかもしれません。

くりんさう
■節花(■は方+生) 『群芳』
『後選夷曲』 未得
ふきのとうを たてをはりての その跡に
九りん草こそ 陰たかくなれ

※ 「■節花(■は方+生)」は、「旌節花」に思われるのですが、これはキブシという植物(キブシ科の落葉低木)を意味するようです。
参考:『日本植物名彙(キフヂ)』(国立国会図書館デジタルコレクション)
※ 「未得」は、江戸時代前期の俳人・狂歌師、石田未得。
たんほゝ ツゝミグサ
孛々丁菜 『救荒』 蒲公英 『本綱』
白タンホゝは 白鼓釘 『野譜』
従位公通公
咲花も 人やいさめの つゝみ草
苔ふかき世の 春をしれとて

※ 「ツゝミグサ」は、鼓草。
※ 「従位公通公」は、江戸時代中期の公家、正親町公通。正親町従一位公通卿。参考:『越奥戦争見聞録 朝陽館漫筆』(国立国会図書館デジタルコレクション)
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この作品に引用されている文献については、こちらの note を参照してください。 → 【絵本福寿草】文献まとめ
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