【梅園魚品図正】(65) 鮭(さけ)

鮭 サケ
『崔禹錫食経』曰 河魚類 鮭
鱖魚 『大和本草』
鮏 『順和名抄』
年魚 『崔氏食経』
『崔氏食経』曰、「鮏、其子 似 苺、赤光。一名、年魚。春生、年中 死 故名。俗用 鮭字 非也」
「鮭」は「鱖鮐」の一名にして鮭にあらず。鮏、鮭に似て誤るなるべし。鮏は、奥州出羽、松前蝦夷、多く産ず。東武の鮮鮏は利根川を第一とす。神祗式に曰所の内子鮏は、奥千臺より出す。鮞の塩引也。頭の内の油骨を「ヒヅ」と云。鱠の第一品とす。『和名抄』に鮏脊腸を「ミナワタ」と云。其子を「鮞」と云。胞のまゝに塩づけになしたるを「筋子」また「甘子」と云。
※ 「鱠」は、なます。
※ 「奥千臺」は、奥千台。

『屋代魚譜』 松魚 『東醫寶鑑』 サケ
古説、「鱖魚」に充 □ ならす。又、「松魚」を「カツホ」に充。是、亦非也。
和俗、古より「鮭」の字を以て「サケ」と訓じ、又、「鱖魚」「赤光年魚」等の字を用。予曰、「松魚」を「鮭」とする説、未考。
※ 参考:『魚介と芸術(鮭)』『魚かゞみ 下(さけ)』(国立国会図書館デジタルコレクション)
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筆者注 『梅園魚品図正』は、江戸時代後期の博物家、毛利梅園による魚図鑑です。説明文書は漢文体が中心でのためパソコンで表示できない漢字が多く、漢文の返り点と送りがあります。読みやすさを考え、パソコンで表示できない漢字は □ とし、名称の場合はできるだけ [■は〇+〇] の形で示すようにしました。
また、漢文の返り点と送りはカタカナと漢数字、振り仮名と送り仮名はひらがなで記載しています。
この作品に引用されている文献については、こちらの note を参照してください。 → 【梅園魚品図正】文献まとめ
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