【絵本福寿草】(14)くさいちご/みづぶき(をにばす)

くさいちご ヘビイチゴ
蛇苺 『本綱』
『後選夷曲』
もり山のいちご さかしくなりにけり
うはらかさそや 嬉しかるらん
法心上人

※ 「もり山のいちご…」について
『古今著聞集』に、右大臣源頼朝と共をしていた北条時政の連歌に次のようなものがあります。もる山は近江国守山。
同大将、もる山にて狩せられけるに、いちごのさかりになりたるを見て、供に北条四郎時政が候ひけるが、連歌をなんしける。
もる山の いちごさかしく なりにけり
大将、とりもあへず、
むばらがいかに うれしかるらん
※ 参考:『日本俳書大系 第14巻』(国立国会図書館デジタルコレクション)
※ 「法心上人」について、国立国会図書館デジタルコレクションの検索で調べる限りでは、松島の瑞巌寺の開基 法身禅師を「法心上人」と記している例がありましたが、詳しいことは分かりませんでした。参考:『松島案内』『沙石集 巻第5-10(松島法心上人之事)』『一休諸国物語図絵』(国立国会図書館デジタルコレクション)

みづぶき ヲニバス
芡實 『本綱』 鷄頭根 『野譜』
水ふきと 風をやいはん 波のはな

※ 「芡實」は、芡実。オニバスの成熟種子のこと。
※ 参考:『救荒野譜啓蒙 2巻(鷄頭根)』『倭訓栞 3(みつふゞき)』(国立国会図書館デジタルコレクション)
この作品に引用されている文献については、こちらの note を参照してください。 → 【絵本福寿草】文献まとめ
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