【絵本福寿草】(5)はゝこ草/れんげ花/かたばみ/だいこんの花

はゝこ草
鼠麹艸 『本綱』
花の里 心もしらず 春の野に
はら/\つめる はゝこもちゐそ
和泉式部
※ 「はゝこ草」は、春の七草のひとつ 御形のこと。
※ 「鼠麹艸」は、ハハコグサの生薬名。鼠麹草。
※ 「はゝこもちゐ」は、母子餅。古くは三月三日の上巳の節句(桃の節句)に母子草をまぜて作った餅を食べる習慣があったそうです。
※ 「はら/\つめる」の「はら/\」は、文献によって「はふ/\」「いろ/\」とも記されています。

※ 参考:『草と芸術(上巳の節句と母子草)』『故実叢書 貞丈雑記』『日本社会事彙 下巻 3版』『国歌大観 續 歌集 増補改版』『夫木和歌抄 [本編]』『国文学に現はれたる植物考』(国立国会図書館デジタルコレクション)
れんげ花
碎米薺 『野譜』
法/\と 鳴鶯も 妙なれや
蓮花■をつむ 折からの野邉
従一位公通公 (■は艹+宋)
※ 「従一位公通公」は、江戸時代中期の公家、正親町公通。正親町従一位公通卿。

参考:『小学読本字解(碎米薺)』『農業図解 下(碎米薺)』(国立国会図書館デジタルコレクション)

かたばみ草 スイモノグサ
酢漿草 『本綱』 酸漿草 『救荒』
かたばみの そばにおひたる かゝみ草
露さへ月に 影みかきつゝ
為家卿
※ 「おひたる」は、生たる。
※ 「かゝみ草」は、鏡草。

※ 参考:「岩国徴古館所蔵『鳥類八百首』翻刻」(県立広島大学学術情報リポジトリ)
だいこんの花 スゞシロ ヲゝネ
蘿蔔 『本綱』
『年貢記』
さき草の 中にもはやき かゝみ草
やかてみつきに そなへつるかな
※ 「かゝみ草」は、加賀御草。正月二日大内裏で餅の上におく大根のことを「ががみぐさ」というそうです。
※ 「みつき」は、御調。

花下ヨリヒラキ末ニイタル
※ 参考:『古今要覧稿 苐六』『藻しほ草 : 和歌』『牧野植物学全集 第6巻』(国立国会図書館デジタルコレクション)
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この作品に引用されている文献については、こちらの note を参照してください。 → 【絵本福寿草】文献まとめ
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