【絵本福寿草】(8)かきつばた/かはほね/くはんざう/あふひ

かきつばた
『堀河百首』
狩人の ころもするてふ 杜若
花さくときに 成にける哉
基俊

※ 「成にける哉」は、なりにけるかな。
※ 「基俊」は、平安後期の歌人 藤原基俊。
※ 参考:『堀河院百首 [1]』(国立国会図書館デジタルコレクション)
かはほね
カハナグサ
萍蓬艸 『本綱』 古今物の名に「川名草」といふ
うば玉の 夢に何かは なぐさまん
うつゝにだにも あかぬこゝろを
深養父

※ 「かはほね」は、スイレン科のコウホネのこと。
※ 「艸」は、草。
※ 「うば玉の」は、ここでは「夢」にかかる枕詞。
※ 「深養父」は、平安時代中期の歌人 清原深養父。
※ 参考:『故実叢書 安斉随筆(カハナクサ)』『古今和歌集』『古今和歌集選釈 2版』(国立国会図書館デジタルコレクション)

くはんざう
ワスレグサ ヒルナ
萱艸 『群芳』
わすれ草 名のみなりけり 時しあれば
おもひ出てや 花のさくらん

あふひ
ツユアフヒ ハフアフヒ
蜀葵花 『本綱』
天智天皇 花つくし
我おもひ うつりて花の 咲ならば
かたみ草とは 何をいはまし

※ 「ツユアフヒ」は、梅雨葵。
※ 「ハフアフヒ」の「ハフ」は、誤読しているかもしれません。
※ 「かたみ草」は、形見草。ここでは葵の古名。
『日本小説史論』に次のような説明があります。「唐の王、草をこのみて、百草をうへられける中に、おふひを御好あり。崩御なりて後跡に、皇子此草を形見草といひ給云々」
※ 参考:『日本小説史論』『俳諧秘事大全 : 鼇頭插画』(国立国会図書館デジタルコレクション)
この作品に引用されている文献については、こちらの note を参照してください。 → 【絵本福寿草】文献まとめ
筆者注 ●は解読できなかった文字、□はパソコンで表示できない漢字を意味しています。
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