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【梅園魚品図正】(82) 鰣魚(えそ)【読了】

出典:国立国会図書館デジタルコレクション『梅園魚品図正 巻2

鰣魚 ヱソ

少なる者を魚商「イソ」と云。「イソ」は「ヱソ」の聞たがいなるべし。

ヱソは、筑前筑後に多く産。東都、土佐、紀伊、伊勢などに産。自見寫する者、三種、味皆同。美なりととも、其身肉臭して難食。肉中、皆小骨多し。

三種の内、此寫物、形狀大に異り。其色、亦違へり。三物の内、此者むましといへども、臭気ありてては上品の肴とす。長さ二三寸より一尺に至る。其大なる者を不 見。味隹しととも、魚餅かまぼことなす時は、鯛に次と云り。

『綱目』、鱭魚を「ヱソ」とす。鱭魚は「タチ魚」也。形狀、頭のするどきこと相似たりととも、大に異り。鱭魚の名、後人の □ をまつ已。

※ 「東都」は、江戸のこと。
※ 「寫」は、写。
※ 「ありてては」は、誤読しているかもしれません。
※ 「已」は、のみ。

乙未十二月十日 指谷鷹●子 贈之 寫正



筆者注 『梅園魚品図正』は、江戸時代後期の博物家、毛利梅園による魚図鑑です。説明文書は漢文体が中心でのためパソコンで表示できない漢字が多く、漢文の返り点と送りがあります。読みやすさを考え、パソコンで表示できない漢字は □ とし、名称の場合はできるだけ [■は〇+〇] の形で示すようにしました。

また、漢文の返り点と送りはカタカナと漢数字、振り仮名と送り仮名はひらがなで記載しています。
この作品に引用されている文献については、こちらの note を参照してください。 → 【梅園魚品図正】文献まとめ

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