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【絵本福寿草】(11)あやめ/もくれんげ/そば/ふやう

出典:国立国会図書館デジタルコレクション『絵本福寿草 3巻 [1]

あやめ
『金葉』
  玉江にや けふのあやめを ひきつらん
    みかける宿の つまに見ゆるは
              春日大進公實

五月 花ムラサキ

※ 「金葉」は、平安時代後期の勅撰和歌集『金葉和歌集』。 参考:『金葉集』(国立国会図書館デジタルコレクション)
※ 「春日大進公實」は、平安時代後期の歌人 藤原公実ふじわらのきんざね


もくれんげ
アララギ
木蘭花  『本綱』

  葉はおつる しこくをうかふ 心かな
   冬へて春に あふ もくれんげ
               未得

三月
花 白 ウス赤 又 ムラサキ

※ 「もくれんげ」は、モクレン(木蘭・木蓮)の別名。参考:『大日本国語辞典 第5巻 修訂(もくれんげ)』(国立国会図書館デジタルコレクション)
※ 「アララギ」は、昭和初期の『大日本国語辞典』によると植物のイチイ(一位)またはニンニク(大蒜)の変種を指すようですが、「ヤマアララギ」はコブシ(辛夷こぶし)を指すそうです。参考:『大日本国語辞典 巻1(あららぎ)』『大日本国語辞典 第5巻 修訂(やまあららぎ)』(国立国会図書館デジタルコレクション)
※ 「しこく」は、地獄じごく
  つる地獄じごくかぶこころかな ふゆはる木蓮もくれんげ でしょうか。
※ 参考:『近代日本文学大系 第24巻 (川柳狂歌集)』(国立国会図書館デジタルコレクション)
※ 「未得」は、江戸時代前期の俳人・狂歌師、石田いしだ未得みとくのことと思われます。


出典:国立国会図書館デジタルコレクション『絵本福寿草 3巻 [1]

そば
蕎麦  『本綱』

『句選』
  そばはまた 花でもてなす 山路かな
                芭蕉

八月 花白

※ 「句選」は、『芭蕉句選』のこと。参考:『芭蕉句選』(国立国会図書館デジタルコレクション)


ふやう
木芙蓉  『画譜』

『後選夷曲』
  穐かせの きつてあたれは ちらふかと
    花もふやうに おもはるゝかな
               満永

八月 花ベニ

※ 「穐」は、秋。あき。
※ 「満永」は、江戸時代前期の狂歌師 斎藤満永のことと思われます。参考:『稀書複製会刊行稀書解説 第10篇』(国立国会図書館デジタルコレクション)



この作品に引用されている文献については、こちらの note を参照してください。 → 【絵本福寿草】文献まとめ

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