【梅園魚品図正】(62) 幹魚(やがら)/楊枝魚(ようじうを)/頤なし(あごなし)

幹魚 ヤガラ
遯園『魚品』海産無鱗 幹魚
『品魚』火筩觜
『本草綱目』出 海魚 鮹魚 ヤガラ
王氏『彙苑』曰 載帽魚
西国に「笛吹魚」と云。西州に多く産。関東稀に有之。其形、圖する如くにして、目より口迄五六寸、其觜不 開。口は筒の先にあり、目より口迄の長さも身と同じ。竹筒矢幹に似たる故、「矢カラ」と云。無鱗魚にして、味「コチ」に似て劣れり。「鮹魚」を國俗「タコ」と通ず。「タコ」は「章魚」也。『本草』に、膈噎の病を治す妙也と云。
※ 「膈噎」 「膈」という漢字は、みぞおち、横隔膜の意。「噎」は、むせる、飲食物がのどにつまるという意。膈噎。

乙未八月二日送 鷹●子之真寫
楊枝魚
モボヱ
ヨウシウヲ ハラキレ スゝアナコ 以上 兵庫津

乙未八月五日 同氏送之 真寫

頤ナシ
頤ナシ 日本橋魚戸の呼所
ヲトガイナシ 摂州兵庫
※ 「ヲトガイ」は、下あごの意。頤。

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筆者注 『梅園魚品図正』は、江戸時代後期の博物家、毛利梅園による魚図鑑です。説明文書は漢文体が中心でのためパソコンで表示できない漢字が多く、漢文の返り点と送りがあります。読みやすさを考え、パソコンで表示できない漢字は □ とし、名称の場合はできるだけ [■は〇+〇] の形で示すようにしました。
また、漢文の返り点と送りはカタカナと漢数字、振り仮名と送り仮名はひらがなで記載しています。
この作品に引用されている文献については、こちらの note を参照してください。 → 【梅園魚品図正】文献まとめ
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