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スクリーンで、あなたに会いたい

今年のうちに書こうと思っていたテーマに、ようやく手をつける。
わたしが世界で一番好きな俳優について。


ポール・ニューマン。
1925年生まれ、生きていたら今年で100歳。

映画といえばテレビの吹替え放送しかなかった子ども時代から半世紀以上ずっと、わたしの中で不動の一位、ていうか殿堂入り、ていうか唯一無二。
『熱いトタン屋根の猫』『長く熱い夜』『暴力脱獄』『動く標的』などはテレビで観たと思う。

中でも『スティング』は12月になると「ゴールデン洋画劇場」で放送されていた。
年末の雰囲気に合っていたのか、有馬記念で競馬が盛り上がるからなのか、理由は不明。
(今年、ロバート・レッドフォードが亡くなった。地上波の追悼番組がなくてさびしい)

『タワーリング・インフェルノ』と『明日に向かって撃て!』もよく放送されていた。

役のイメージが足されているとはいえ、昔ながらの色合い(ときにモノクロ)でも目を奪われるほどかっこよくて。
ミスター・ブルーアイズと言われた美しい瞳と端正な顔立ち、その魅力は歳を重ねるほどに増していったと思う。

インスタントコーヒー(AGFブレンディ)のTVCMでリアルタイム?の姿を見たときの衝撃…まさにクリティカルヒッ!(Everybody
調べたところ1980年とのことなので、55歳前後?
なんてチャーミングな笑顔。あの瞳で微笑まれたら、それはもう。
車(日産ニューマン・スカイライン)のCMもかっこよかった。陶酔。


「月曜ロードショー」の解説者、荻昌弘は「どんな作品を観たらいいか」と聞かれて「ポール・ニューマンが出ているものなら間違いない」と答えた、という話を記憶している。わたしの妄想だったら、ごめんなさい笑

『水曜どうでしょう』(北海道で家、建てます)では、大泉さんが『タワーリング・インフェルノ』のクレジットのエピソードを披露するくだりがあるけど、若干記憶違いで放送時に訂正された笑

ちなみに「水曜どうでしょう」のイントネーションは「水曜ロードショー」と同じ。これはホント。


ニッポン放送『伊集院光のちょいタネ』だったか『伊集院光のタネ』だったか、ポール・ニューマンに関するタネ(投稿)が読まれたことが二度ある。
投稿者はわたしと同年代の女性。同志。
昔の映画雑誌にあった、掲載された住所に返信用切手を同封して手紙を送るとサインが送られてくるという企画でポール・ニューマンのサインをもらった、と。

知ってるー! 送ろうと思ったことあるー!
ただ、わたしは「ハリウッドスターが、世界中からくるファンレターに、いちいちサイン書くわけなくない?」と思い、送らなかった。
性格、悪っ笑


アカデミー賞に関しては、彼自身がジョークにするほど主演男優賞に縁がなかった。
わたしの賞に対する不信感をつのらせた原因の一つだ。
(功労賞を受賞した翌年、『ハスラー2』で主演男優賞)

「ロードショー」「スクリーン」「FLIX」などの映画雑誌はとうに処分したし、本も減らしているところだけど、ボロボロの「Newsweek」は、まだ捨てられない。

この、いたずらっ子のような表情がたまらん…
そしてトムが若い笑


怒涛の子育て期の、ある日のできごと。
映画館に行くこどころか、昼も夜もなく常に寝不足、食事すら満足にとれず、ストレスはマックスレベル。
どんな流れだったか思い出せないのだけど、元夫がたまたま在宅していて、たまたま新聞(の映画館情報)を見た。

ポール・ニューマン主演『ノーバディーズ・フール』最終日。
最終上映の時間に、まだ、間に合う。

新作が公開されていることすら知らなかったけど、この偶然は逃せない。そう思った。

そして、ふだんでは考えられないような行動に出た。
元夫に息子を頼み、発作的に(たぶん、ひどいかっこうのまま)映画館へ向かった。
いろいろしんどい日々に光がさしたかのようだった。

作品自体すばらしかったし、一人で外出できたこと、映画館に行けたこと、何よりポール・ニューマンの新作を観られたという幸せで、ふわふわした気持ちで家に帰ったことを覚えている。


ポール・ニューマンは、再婚相手も有名女優(ジョアン・ウッドワード)であり、私生活に関する報道は多かった。
どれもプロレベルと言われる、たくさんの趣味について、政治信条について、自身をブランドにした食品販売と慈善活動について。
雑誌や本でデータとしての情報は知っていたけど、幼いころから美少年、美青年、世界で最もセクシーな男性、と言われた世界的大スターの内面など想像つくはずもない。

亡くなってから発売された『ポール・ニューマン語る: ありふれた男の驚くべき人生』を読んで、こんなにも悩み、苦しみ、自虐的な面があったことに驚いた。


今回のカバー画像はリバイバル上映でもらったポストカード。
大好きな『Cool Hand Luke』(あえて原題)がよく見えるように撮った。
旧作を映画館で見られる貴重な機会を、ほんとうにありがとうございました涙

先日、この映画館の閉館発表があり、残念でしかたない。
元々は、かつてわたしが『ノーバディーズ・フール』を観た劇場だった。
閉館後、新しい劇場として生まれ変わるときはクラファンで応援したけど、維持することはむずかしかったようだ。

旧作専門の、いわゆる名画座がなくなり、個性ある作品をかけてくれる映画館は、残すところたった一つ。
「午前10時の映画祭」で旧作がかかることはあるけど、新作は今後どうなる?
三つもあるシネコンの、小さいスクリーンでいいから、ミニシアター向けに貸し出してくれたらいいのになぁ。


最後まで読んでくださり、ありがとうございます!


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