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境界を曖昧に

『急に具合が悪くなる』を観たときの話。

原作の書簡集を読んだのは何年も前のこと。

読み返そうと思っていたところに映画化と聞いて、単純にこう思った。

「どういうこと?」

映画より先に原作を読んでしまった、とはわけが違う。書簡集だから。

どういう作品になるのか、まったく予想がつかない。
今回に限っては、読んでしまっていても関係なく?観られるかも。
いつも以上に事前情報なしで観に行った。


入場前のロビー、明らかに観客の年齢層が高い。
わたしより一回り二回り上の世代がたくさんシネコンに来ている。
ふたたび思った。

「どういうこと?」

近くにいた高齢の女性二人組が、上映時間(196分)を見て驚いている。
長い長いと話題になった『国宝』超え。知らずに来たのなら驚いて当然だ。
心と体の準備、オーケー?

場内に入り、席につくと、さっきの二人が上(後列)を見上げて何か話しながら、そのまま手近な席に座った。
もしかして。
予想通り、その席は別の人が購入済で、彼女たちは(本来購入していた席へ)移動することになった。

一人がもう一人を介助し、後列まで階段を上るのが大変そう。
シネコンは指定席だからしかたないとはいえ、彼女たちがネット予約や券売機で購入したとは思えない。
(有人)窓口でなんとなく後列を選んじゃったのかなぁ。
低め幅広ながら階段があるってことを伝えてあげてたらなぁ。

会場に入ってからでも、空席があれば係の人に言って移動できる場合もあるんだよ…今さらだけど。

二人は、わたしの列の端に座り「ここらへんなら空いてるんでない?」と言いながら荷物を前の席に、ドリンク入りトレーを床に置いた。
「それ、ここ(ホルダー)に差して…」と声をかけるには、ちょっと距離がある。
迷っているうちに高齢男性が来てわたしたちの間に座り、そちらの様子は見えなくなった。

その後、さらに別の男性が来て、先に座っていた人が席を移動した。
え、あんたも? この列、自由人が多いんだけど笑

極めつけ、わたしの隣に若い男女が座り、思わず「え?」と声をあげそうになった。
席が埋まっているならまだしも、空席がたくさんある中、なぜ1席も空けずわたしの隣を買った。この列だけやたら埋まってんだけど。

念のため、こっそり自分のチケットを確認。合ってる。
…まあ、こういうこともあるか。


本編が始まり、舞台がフランス(!)の老人介護施設だったので、観客に高齢者が多い謎が解けた。テレビや新聞で紹介されたのかもしれない。

作品の内容と感想については、いつものようにChatGPTとたっぷり語り合った。それを元に、いつか書けたらいいね(他人事


大ヒット作品は、映画館が久しぶりと思われる人が多く来るからヒットになる。リピートだけでは適わないものがある。
その分、マナーの悪い人が増えるのは、ある程度しかたない。
今回は座席の(勝手な)変更、スマホの着信音、画面確認の光(別の人)、ポップコーンの底を探るガサガサ音と、入り具合のわりに多かった…でも、また映画館に来てください。(誰目線

たくさんの人に観てほしいし、観た人の感想をたくさん知りたくなる作品。
老いも若きも、ぜひ。


最後まで読んでくださり、ありがとうございます!

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