トプカプ宮殿・アヤソフィア〜トルコ紀行(4)
タイトルに既にやる気がない。あはははは、もう見るもの多すぎて頭が飽和中です。
だって・・・トプカプ宮殿は1467年に立てられてから500年(!)王の居城でお仕事の人も加えていつも1万5千人を超える人が住んでいた場所。予習していたオスマン帝国の歴史という一夜漬け知識くらいじゃ追いつかない。
こういう歴史の長いところを見るには、やっぱりプロの案内人をお願いした方がいいかも、とつくづく思ったのでした。
でも同時に、疲れ果ててふらふらと歩く宮殿内はそれなりに自分で考えて歩いているので印象も深い、という良いポイントもあるんで。(ちなみにオーディオガイドは英語でよければあちこちにQRコードが出ています、自分のケータイで聞くことが出来ます)

もうどこを向いても帝国のスルタンの所持であろうと周りのものがつかうものであろうと、スルタンの権威を貶めることの無い様に、という気合いの入った豪華ながら上品で美しい工芸品ばかり。

宝物館は、私達が訪れた比較的観光客の少ない3月でも押すな押すなの人だかり。でも、ちょっと考えてしまいました。
こういうものにわけもなく魅了されてしまうひとって、一定数いるんだろうなぁって。さらには自分も手に入れたい、と思ったり何で自分にはそれを得られないのかと怒りが湧いたり。
人間らしいと言えばそうなのでしょうが、その欲求に終着点がないことをどれだけの人が思い至るのか。
この巨大で歴史の長い(ヒッタイト王国のころからなら、スタートが紀元前千七百年からとか・・・(^_^;))国の内外で、富や力を欲した多くのひとと、もちろん一部には「自分の部族を守る」という理念のためだけに動いた人もいらっしゃったでしょうが、結果多くの戦いが限りなく行われ悲しみや恨みも積もったことであろうと。
宝物館横にはスルタンや皇太子、妃などの服の展示室があったのですが、印象的だったのが皇太子たちの服。一部の服には部分、もしくは全てに細かな細かな文字(おそらくコーランの内容)がびっしり書き込まれているのです。
信仰という意味がもちろんあるでしょう。でも書いたひとには「どうか無事に成長なさって下さい」という想いもあったのではないかと思わざるを得ません。15世紀から長く兄弟殺しという手法?で帝国の分裂を抑えていた国ですから・・・
ムラト三世は自分の5人の兄弟を殺したうえ、長子メフメト3世が即位するときは他の19人の息子を全員処刑したといいます。(もう信じられない)
私には到底理解出来ない「帝王学」のひとつなんだろうなぁ・・・・



もう情報量多すぎて疲れ果てたころに「書の展示室」にふらりと入りました。
アラビア語には「竹ペン」みたいなもので書かれる「書道」同様の技術があり、やっぱり各時代に有名書家がいて、かつその書を使って「スルタンのマーク」も作られています。コーランはアラビア語のみがその本来の重層的意味を伝えられるもの、とされますが、その書体なども全て祈りのひとつなのでしょうね。
書道にご興味あればぜひ覗いて頂きたいエリアでした。

さて、お隣にあるアヤソフィアに向かいます。「アヤソフィア」で知られていますがハギアソフィア(そもそもギリシャ語)とも呼ばれる聖堂。何がすごいって・・・
元々は東ローマ帝国(ビザンツ帝国、ビザンティン帝国)時代に首都コンスタンティノープルで建てられたキリスト教正教会の大聖堂を起源とし、帝国第一の格式を誇る教会、コンスタンティノープル総主教座の所在地であったが、1204年から1261年まではラテン帝国支配下においてローマ・カトリックの教徒大聖堂とされていた。その後はオスマン帝国によるコンスタンティノープルの陥落が起きた1453年5月29日から1931年までの長期間にわたりイスラム教モスクとして改築を繰り返し使用されて現在の特徴的な姿となった。トルコ共和国政府は1935年2月1日、世俗的な博物館(トルコ語: Ayasofya Müzesi)とし、それが2020年7月まで続いた。
東ローマ帝国の代表的な遺構であり、しばしばビザンティン建築の最高傑作と評価される。その歴史と威容から、キリスト教建築物でありながらオスマン帝国の時代においても第一級の格式を誇るモスクとして利用された。
考えさせられたのはその長い歴史のゆえ「上塗りされ続けた宗教の変遷」が目の前にあるってあたりかな、私的には。歴史の教科書で数行で読んだ十字軍のこともここでは「まさにその地」だし、英雄扱いの十字軍だってイスタンブール(当時コンスタンティノープル)ではガッツリ略奪・暴行の限りを尽くしたそうです。神の軍が?!
つい、現在も続く聖地取り合い戦争のことも考えてしまいます。
許すとか受け入れるとか、できない人たちってずっとずっといるんだろうとは思うけれど、人間がほんの少し進化を出来るとしたら「許すことを覚えること」かもしれない。


さて、なんかすっごく重ーくなってしまったので街猫たちのショットでこの記事は終わりにします。猫って安心してると「一番居心地のいいところ」で寝顔を見せてくれますよね。街のひとに大事にされてるんだなぁとつくづく思うのでした。






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