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"テムがいなくなった?" ファーストガンダム半スピンオフ作戦『テムよ…』 SCENE 4

サイド7を後にして、ホワイトベースは再び宇宙へ出港します。

ほんとはテムさんも乗ってるはずだった、とは思うんですけどね。

第4話の最後ではアムロが、「父さん、どこへ行ったんだ?」と言っていて、さらに第5話の冒頭では、艦内の避難民との会話の中で「父は行方不明」とも語っています。どちらもこの言い方ではアムロがどこまで知ってるかが分からないのですが、本来ならこの艦の中で、もっと早くに父との再会だったはず。自分がガンダムに乗っちゃったからなんだけど、ずっとガンダムの中にいたから他のみんなよりずっと後にやっとホワイトベースの中に入れたアムロ。そしたらいきなり偉い人(ブライトさん)にガンダムを整備しろって言われる。自分が中心になって。え?親父は?ボクが中心ってどういうこと?そこの説明は無いの??…悲しい限りです。

幸い最後にアムロが見た父さんは宇宙服を着ていました。アムロがガンダムでガンダムパーツの運び込みをしてる最中も、ムサイからの攻撃があってサイド7は破壊されています。例えば宇宙に放り出されてたとしても、すぐに呼吸ができなくなるということにはならないのでしょう。宇宙服なら現在位置の発信機能もありそうです。父の無事を心の中で祈るアムロです。

それに、本来は父さんはあのとき、出てっちゃいけなかったんじゃないか。むしろ艦に残っててくれないと、本筋としては困る感じじゃないのか。戦いに触れ、ガンダムを操縦する中、そんな思いもアムロの心には浮かんでいたと思います。

優しいアムロのことですから、ここで自分だけおやじのことを言い出すのは、母親を亡くしたばかりのフラウにも申し訳ない、みたいな思いもあったんじゃないでしょうか。そんな誰にも言えない、フラウにさえ仕舞い込んだ思いがあったとしてこのアニメを見ていくと、もう一つ深みが増します。

この第5話以降、アムロの口からテム氏について語られることもなくなります。そして、物語的にも忘れられていきます。悲しい。しかしこれでこのアニメが、『博士が作ったロボットに、その息子が乗って敵をやっつける』、みたいなお話にはならなかった。これはアニメ史上の大きなポイントにもなります。

運命とは皮肉なものです。

テム氏の個室はどうなっちゃったんでしょうね。アムロの写真は。それは確認できません。なにしろホワイトベースの中は負傷兵と避難民でごった返していますし、艦も破損を繰り返していきます。

ただ、ホワイトベースとガンダムその他のロボットに関して、誰がその面倒をみるのかとなった場合、本来ならちょっと困るはずです。さすがにV作戦の極秘資料が、アムロが手にしたその1冊だけってことはないでしょうけど、テム氏の頭の中だけに存在するロジックなんかもまだまだあるんだとしたら。でも彼は今ここにいない。いやーどうしたものか。

そこへ救世主として現れたアムロが、実はなんとテム博士の息子です。誰もそれを知らないけど。

V作戦の極秘資料を手に、ガンダムを見事に操る少年。

彼にやってもらうしかないだろう、というパオロ艦長の判断は、まあ間違いではありませんでした。いずれにしても、この先テム氏がいてくれないと話が全く進まない、とはなりませんでした。
その意味で、テムさんは資料のまとめ力も天才的でした。素人が見ても、瞬時にとっさにわかるような本を、ちゃんと残してくれてたってことです。素晴らしい!

ますますパオロ艦長は気づいてた説、です。ミライさんが「ミライ・ヤシマと申します」って名乗った時は、あーあのヤシマ家のってすぐ気づくくらい人を見ている人です。テム氏に子どもがいたこと、部屋に飾ってあった写真、分かってない方が不自然。でも気づいてたとしても、お父さんは吹き飛ばされちゃった、その直接の原因はアムロが操縦したガンダムだったりするので、これは知ってることにしちゃうとアムロにつらい説明をしなきゃいけない。幸い今のブライトは多分ほんとに気づいてない。じゃ、ここはやっぱり、

「知らんなー。」

SCENE 5

『テムよ…』ファーストガンダム半スピンオフ作戦

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(近日)

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