"ブリッジ・コレクション ② ~きらめきのヒロインたち" ファーストガンダム半スピンオフ作戦 『テムよ…』 SCENE 9
作品に登場する女性キャラクター、ヒロインたちの流れは、映画でもほぼそのまま活かされている印象です。
セイラとシャア、ミライとブライトさんとスレッガーとカムラン(ミライさんすげーな)、マチルダ中尉、アムロの母カマリア、ハモンさんとラル、ミハルとカイ、ララァ。
(イセリナは映画では後半カットされますが、死なずに済むので良かったのではないかと思います。)
そして忘れてならない、フラウ・ボゥ。(何度も書きますが、セリフ無しのときのフラウ・ボゥの繊細な描かれ方はホントに素晴らしいです。)
で、彼女たちの活躍は、ほぼ全く、テム氏とは関係ありません。
なので、彼女たちの活躍があればあるほど、テム・レイはどんどん忘れられていきます。
かわいそう…。(ララァのセリフ)
でも、いいんです。彼はおとなしくしてくれてた方が。
その方が、この物語は、そしてアムロは、ドラマチックな方向に向かいます。
それもまた、かわいそうなんですが。
♪
もっと忘れてはならないヒロインが、そう、キッカ、です。
カツ、レツ、キッカの3人は、この物語の最後の主軸として扱われます。
3人がガンダム工場(量産型ジムの工場)で爆弾を見つけるシーン、爆弾を乗せたバギーをアムロが捨てに行くのを後ろから見守る中、何かを察知した3人が、
「アムロー!飛び降りてー!」
と叫ぶのですが、このセリフも映画版だけで、テレビ版にはありません。
映画では、ここですでに、彼らにも特殊能力がありそうという、ラストシーンの伏線があったようにしています。
でも、この目線で見ると、ほんとはもっと前のキッカにも伏線があります。
SCENE 5でも出した、ブライトさんとアムロの二人で、見張り兵に後ろからフライングダブルキックを喰らわすシーン。
ここでのキッカ、通路のかなり向こう、見えるか見えないかの距離から、ちょっと顔を出しただけのアムロの無言のアイコンタクトにすぐさま気づきます。そして、アムロがどんなサインの出し方をしたか分かりませんが、見張りに気づかれないようにそれを的確に理解、判断し、兵の足を思いっきり踏みつけ、自分に注意を引きつけます。そのすきに二人のキックが決まる、という、絶妙の流れ。
いやーすごいです!この視野の広さ。人の心を読む力。判断力と決断力。こんなこと、普通なかなかできないんじゃないかと思います。このシーンが、映画では外されていることは、大変残念なことではあります。(そもそもルナツーにほとんど滞在しないので。)
♪
上にあげたヒロインたち一人ひとりの活躍までここで全て取り上げていると、スペースがいくらあっても足りないので、別の機会(あるのか?)に送りますが、
一つ言えることは、みんな、とってもまっすぐに生きているってこと。
このひたむきさ、一途さが、この物語を美しく彩ります。
一途であるがゆえに、時代に翻弄され、心に傷を負い、ある者は悲しい運命を辿ります。でも、こんな世の中じゃなかったとしても、例えば今の世の中でも、その悲しみは自分にも隣り合わせに存在するのではないか。ニュータイプがこの先どうなっていくのかとは全く異なるこうしたテーマへの思いも抱きながら、私たちは彼女たちの運命を見守り、この物語全体を見つめます。
悲しきヒロインの最後に登場するララァ、このララァとの出会いのエピソードにクロスして、アムロは父と再会します。このときララァとテム・レイは、同じサイドにいた。そして、アムロが偶然父を見かけていなければ、ララァとの出会いもなかったかもしれない流れです。はたしてこれは、本当に単なる偶然だったのでしょうか。
SCENE 10 →
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(近日)
