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「最後のトリック」|ビブリオバトル|本|感想|

皆さんも一度は見たことあるんじゃないでしょうか?ただ犯人は読者の一点のみのスピーチで優勝したあのビブリオバトルの動画!
今回はこの深水黎一郎さんの「最後のトリック」の感想を書きたいと思います!


まず、この本を読み終わって思ったことはただひとつ「私が犯人だ」です。

ビブリオバトルの動画を見たとき、私は読むだけで犯人になるわけなくね?と思っていました。もちろん、読んでいる最中もこれからどうやって私が犯人になるのさと訝しんでいました。


ですが、最後の手紙を読んだとき、なるほど。確かに私が犯人だと思いました。そして、それと同時に思ったことは、

めちゃくちゃパワープレイ!!


この小説を読んでもらったらわかるんですけど本当に私たち読者が文章を読んだだけでなんです。それだけで人が死んでしまったんです!
本当にそれだけなんですよ!
そんなことあるって?あるんですよ!

私は読者が犯人なんて、どんな複雑なトリックがあるんだ??と思いながらワクワクしながら読み進めていきましたよ。そしたら


まじで?

いやーこう来ましたか。笑っちゃいました。
割と拍子抜けです。
いやー、納得です。

確かになぁ。こうなれば読者が犯人になるよな。
よく思いつきますよ。すごいぜ!作者!!

私も思いつきたかった!!

勘のいい人が読んだら最後の手紙を読む前にトリックに気づけるんですかね。

少なくとも私は全然わかりませんでした!悔しい!

あと、この「読者が犯人」となるトリックもすごいんですけどそれ以前に普通に文章の質が高い!

この物語の構成は小説家である主人公に一通の手紙が届くことから始まります。手紙の内容は「私は犯人が読者となるトリックを思いついた。このアイディアをあなたに売りたい」というものです。

それから二通、三通と送られてくる手紙と主人公の行動が描かれていきます。

この物語が進んでいく中で違和感を感じる部分が多々あるんです。
例えば、主人公のところに訪問営業しにきた人がなぜか主人公の友人について知っていたり、手紙の送り主があまりにもタイミングが良すぎることを書いてきたり、他にも色々あったんです。

なんか、超能力の話が途中結構あったり、手紙の送り主の自叙小説が挟まったり。
私は読んでいる最中、これいる?って思ってました。

これ、全部意味があるんすよ。
理由、あるんすよ。

その理由が分かったとき、思わず最初から読み直しました!
その理由はもちろん最後のトリックにも関係する重大なものです。
一つ一つの違和感が一気に解決し、最後のトリックの大きな説得力へと変わるこの瞬間!!
ガチでエグいです!

読んだことない人はぜひ読んでみてください!!

ここからはネタバレありで語りたいと思います。




皆さんはこの読者が犯人となるトリックどう思いました??

最後まで読んで私は面白かったですし、最後のトリックも納得できたんですけど、結構スピリチュアルというか超能力的な要素を大きく含むトリックとなるため納得できない人はできないかもなと思いました!

超能力といったものに対して懐疑的な人にも納得してもらうため、最後のトリックの説得力を高めるために超心理学、超能力の実験を見学するパートがあるとわかるんですけど

ながくない?

私はちょっと長いなと思っちゃいました。
香坂の自叙伝のパートも見る人が見たら冗長に感じるかもしれませんねー。
私はこういう少年の不器用な青春の話が好きなので楽しく読めました!
特に女の子が香坂の趣味などについて全く理解しない様子、すれ違う様子がすごく切なくて良かったです!
2人の最後の天体観測のシーンは画面全体がキラキラしているように思えました!
タコピーの原罪のようなイメージです!

後この本を読んでて思った疑問点があるんですけど

主人公の友人の有馬についてです!

彼は自分が小説を書かない、文筆業をしない理由は簡単にいうと、自分の書いた小説に対する批評だったとしてもまるで自分自身について言われたように思ってしまう。もし、自分の書いた小説が非難でもされれば本当に傷ついつしまうからってことですよね?

でもこの本の文章は本の世界では新聞に連載されている小説として世に晒されているわけですよね?

有馬は自分の会話が小説として掲載されていることを面白がっているというような描写があったのですが

自分が話したことが世に晒されることは平気なのね⁉︎

皆さんも思いませんでした?
自分の会話がそっくりそのまま新聞に載っているの嫌じゃないのかなって。
しかも読書論というか自分の考えみたいなものを喋っているところありましたよね?

自分の書いた小説は想像の話として言い訳できますけどこれはそのまま素の自分じゃないですか。
こっちの方が嫌じゃない?そんなことない?

自分の会話が小説として掲載されていてもその小説を書いたのは主人公だから大丈夫ってことなんですかね?

ここだけがあまりよくわかりませんでした!

皆さんはどう思います?



ここまで読んでいただきありがとうございました!!
あとそのビブリオバトルの動画のURLです↓

最後のトリック/全国高等学校ビブリオバトル決勝大会!
https://youtu.be/F9N49wSD36I?si=JGz4-AnzyyAvlKZ1







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