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「あなたが20代に読んで、感動した本はなんですか?」

社会に出たばかりの頃、私は自分の働き方に、少し戸惑っていた。
好きなことを仕事にできているのかもよく分からず、
「こんな自分でいいのかな」と思いながら、毎日を過ごしていた。

そんなときに出会ったのが、
佐藤オオキさんと松井優征さんによる共著、
『ひらめき教室 「弱者」のための仕事論』だった。



この本を手に取った理由はシンプルだった。
デザイン出身の私にとって、佐藤オオキさんは憧れの存在。
そして松井優征先生の漫画も、もちろん知っていたし大好きだった。

でも、読んでみて驚いたのは、
2人の発想や仕事に対する考え方が、想像以上に“論理的”で似ていたこと。



なかでも、松井優征さんの語る「弱者の戦略」が、当時の私の心に深く刺さった。

彼は自分のことを「弱者」と定義し、
こう語る。

強者は、好きなこと・やりたいことをやっていけばいい。
でも弱者には、そもそも「やりたいこと」がそんなに多くない。
だからこそ、“与えられたことを好きになる”ことが、弱者の戦略なんだ。

この言葉に、私は静かに震えた。



当時の私は、エンジニアとして働いていた。
決して「これが天職!」と感じていたわけではなかったし、
本当はもっとクリエイティブなことをしたいという想いもあった。

でもそれ以上に、「今ここでやっていること」に向き合わなければならない現実があった。
だからこそ、
与えられた場所で、どうにか“好きになる”努力をすることは、
まさに私自身がやっていたことだった。



この本は、仕事術のように見えて、
「どう生きるか」についての、静かで力強い応援歌のようだった。

そして何より、
デザインが好き、漫画も好きな私にとっては、夢のようなコラボ本だった。
読みながら何度もうなずいて、ページをめくるたびに、
「こんな考え方でいいんだ」と背中を押された。



あの本を読んだからこそ、私は「弱者」であることを恥じずに受け止め、
その努力が、今の私を支えてくれている気がする。

このnoteは、本田健さんのプロジェクト、「ハッピーライティングマラソン」でお題に沿って、かいています。

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