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おはぎとけいこの往復書簡|おはぎ→けいこ「茶色が好きなのですけれど」

 シェア型書店の棚オーナー仲間。ZINEを一緒に作ったけれど、一度しか会ったことがない2人。直接顔を合わせて話した時間はたったの10分。
 そんな2人が始めた、真っ白な紙に色をつけていくような往復書簡。「色」をテーマにした往復書簡です。


 いただいたお返事はこちら。

 けいこさん、こんにちは。
 ごはん食べましたか。

 黒猫のおはぎが出てくる漫画があるのですね。
 ものすごい親近感とともに、読んでみたくなります。猫は液体と言うけれど、変幻自在に形を変える姿が愛おしくなります。

 二人の友人が黒猫とともに暮らしているのですが、名前は「ヤマト」と、もう一方は「シロ」です。有名アニメーションの魔法使いの傍らにいる黒猫も荷物と関係ありますね。ヤマトの方は自ら荷物をせっせと運んでいますが。

 好きな色を聞かれることがあります。本当にごく稀にですが。
 この質問をされる自分が、一番ブレています。毎回ちがう色を答えています。
 シェア型書店の棚に、黄色い本ばかり並べていた時がありました。その時のお店番の方に「黄色がお好きなんですね」と聞かれ、「ええ、まあ、はい、、、そうですね」と微妙な空気を作ってしまいました。

 好きな色を、大きな声で叫びたい。

 「好きな色は、茶色です」

 一度、茶色が好きと言った時に「茶色?」と不思議な顔をされたことを思い出し、それ以来、言えなくなりました。でも、茶色いには好きなものが溢れています。

 茶系の服が好きです。アースカラーとおしゃれ寄りに言ってくださる方もいますが、いやもう全然、茶色い服でいいんです。
 茶色い服を見ていると、よく行く服屋の店員さんには「はい、お似合いになりそうです」と言われ、最近入荷したのはこちらですとさり気なくほかの茶色い服を紹介してくれます。
 友人には「ああ、着てそう」と言われます。そうです。自他ともに認める茶色い服を着てそう人間です。

 古民家カフェが好きです。
 年月を経た木の壁や、使い込まれた木のテーブルが並んでいる空間に居られるだけで、幸せで落ち着きます。デザートを追加注文して、長居できる理由を作ります。
 いつかそんな空間を自分で作れるでしょうか。
 古民家の中にカフェ、私設図書館、シェア型の棚、ギャラリーなんかがあるようなスペースがいいな。

 そして、茶色い食べ物が好きです。
 カレー、とんかつ、やきそば、からあげ、チョコレート。茶色と茶色が合体したカツカレーは最強の食べ物ではないでしょうか。


この後、カレーがやってきます


 ずっと探している本がありました。
 中前結花さんというエッセイストが好きです。その方が参加されたアンソロジーの「納得できる唐揚げのために」という本です。見つけた時は、迷わず手にしていました。好きなエッセイストと茶色い食べ物が合体した本も最強です。

本のすみか 納得できる唐揚げのために

 ところで今の季節、本来であれば僕は「ぼたもち」さんですね。
 うーん、しっくりこないので、僕は一年を通して「おはぎ」を貫くことにします。
 それでは、また。


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