混沌戦記ー斯くして少年は世界を救う英雄とならんー 第11話「決着と覚醒」
前回のエピソード:仙仁英汰奮迅す
S1.国道バイパス道路・交差点
交差点の南の横断歩道。
清原「一人? 」
額に汗して、警戒する。
三好「清原、油断するな! 何かあるぞ! 」
小銃を構えて警戒。
スタイケルが、北側の横断歩道から、一人進み、交差点の中心部に到着。
スタイケル「我が名は、ロバスト帝国のスタイケル公爵! お前達の言葉は、魔法術士の力で話せるようになった!」
大声で叫ぶ。
三好「成程」
スタイケルを警戒しながら見る。
スタイケル「侯爵、否、将軍と言えばいいかな」
ニヤリと笑う。
英汰「此奴が、帝国の日本侵攻の最高司令官か!? 」
銃剣付き小銃を構えて驚く。
三好「将軍が、何しに此処に来た? 」
陣地で叫ぶ。
スタイケル「一つ提案しに来た! 」
スタイケルの鋭い表情のアップ。
清原「何!? 」
驚く。
スタイケル「お前達陸上自衛隊は健闘した。だが、勢力では、我がロバスト帝国が上だ! 」
交差点の中心で、堂々と言う。
三好「何が言いたい? 」
額に汗。
スタイケル「チャンスを与えよう。私と、一対一の勝負をして、自衛隊が勝利したら、我が帝国は、日本から、全軍撤退しよう! 」
笑顔で言う。
清原「三好一曹! どうします!? 」
三好の方を向いて言う。
三好「無論信用できん! だが、色んな意味で、時間稼ぎにはなる!」
小銃を構えて言う。
固唾を飲む隊員達。
三好「分かった! この勝負受けよう! 」
大声で、叫ぶ。
スタイケル「但し、条件がある! 勝負する陸上自衛隊の相手は、お前達の指揮官だ! 」
笑顔で言う。
三好「嗚呼、やっぱり! 」
苦笑い。
清原「長船一尉は、此処に居ないぞ! 」
下を向いて、悔しがる。
スタイケル「どうするかな」
ニヤリと笑う。
英汰「待て! 」
大声で叫ぶ。
一同「!? 」
隊員達、スタイケルが驚く。
銃剣付き小銃を携帯しながら、英汰が、交差点の中心部に向けて、前進する。
三好「坊主! 」
前進する英汰を見る。
スタイケルの前に到着。
英汰「俺は、仙仁英汰陸士長! 自分も、一つ提案がある! 」
英汰の顔のアップ。
スタイケル「一兵士が、何の提案だ? 」
笑いながら言う。
英汰「俺達の指揮官長船一尉は、現在遠い場所で指揮だ。だから、此処へは、到着まで、時間が掛る」
冷静な表情で言う。
スタイケル「だから、何が言いたい?」
余裕で、笑って見せる。
英汰「俺が、指揮官長船一尉の代理で戦う」
英汰の真剣な横顔のアップ。
スタイケル「一兵士の分際で何を言っている! 」
大声で笑いながら言う。
英汰「俺は、一人で、多くの魔法兵士を倒した! 」
平然と言う。
スタイケル「もしや、此奴が!? 」
脳裏に、先程の英汰と魔法兵士の戦闘の場面が思い浮かぶ。
英汰「此処まで、来たんだ。俺は、スタイケル公爵貴方と戦う」
確固たる意志の英汰。
スタイケル「よかろう! 先程の無礼を許せ! 」
そして、大兜を装着する。
英汰「公爵! 感謝する! 」
一礼する。
スタイケル「仙仁英汰陸士長! お前との勝負受けて立つ! 」
剣を構える。
英汰「では、スタイケル公爵! 悔いなく戦わせてもらいます! 」
銃剣付きの小銃(銃剣に略)を構える。
清原「オイ! この戦い、どうなるんだよ!? 」
心配しながら、英汰を見ている。
三好「仙仁を信じろ! 仙仁英汰は、陸上自衛隊最強の一人だ! 」
三好が、真剣な表情で、英汰を見守る。
英汰が構え銃で、スタイケルがフォンタークの構えで、其々の武器を構える。
緊張感が走る。
そして、二人が、走り出して、激突する。
スタイケルが、一気に剣を振り下ろすが、英汰が小銃の弾倉で防刺し、攻撃を防ぐ。
英汰「ハッ! 」
英汰が、逆に、弾倉で、剣を弾き返す。
英汰が、銃剣の長突で攻撃するが、スタイケルが剣で弾き返す。
間合いを取る英汰とスタイケル。
スタイケル「この日本攻略は、他の多次元国家に、我が帝国の力を示す為、そして、この世界に来る宰相への贈り物為に始めた! 」
剣を斜めに構える。
英汰「それで」
構え銃で構えながら言う。
スタイケル「力の誇示の為、海自、空自を魔法で封じ込めて、瞬殺で、日本を制圧し様としたが、お前達陸上自衛隊は強かった! 」
スタイケルの叫ぶアップ。
英汰「俺達陸上自衛隊を舐めるな! 」
冷静な表情で叫ぶ。
英汰「俺達自衛官は、民間人を守るのが仕事だ! だから、お前の様な奴等と戦い続けなければならないんだ! 」
目が鋭くなり、銃剣を強く握る。
スタイケル「ならば、お前を倒し、前進して、日本を制圧する! 」
走って斬りかかる。
スタイケル、剣を左右に振って斬り掛かる。
英汰、身体を左右に素早く動かし、剣の攻撃を回避。
スタイケル、横一閃で、剣で攻撃するが、英汰が素早くバックステップで、身体を後退させて、攻撃を回避。
英汰、踏み込んで斜め上から、銃剣で斬り掛かる。
スタイケル、剣で弾き返す。
英汰、銃剣で下から、斬り掛かるが、スタイケル、剣で防御。バインド状態になる。
スタイケル「仙仁英汰よ! 見事だが、この戦いは、どんな手を使っても、私が、ロバスト帝国が勝利する! 」
と言い、バインド状態で、英汰に、思いっ切り、前蹴りを入れる。
英汰「何!? 」
後方へ吹っ飛ぶ。
三好「仙仁! 」
陣地から、大声で叫ぶ。
S2.回想・英汰少年時代
回想。少年時代の英汰(英汰に略)が、自宅のリビングで、妹、弟と、液晶テレビを視聴。
N 「畜生! 走馬灯の様に、昔の事を思い出すと言う事は、俺死ぬのか? 」
英汰が妹、弟の中心で、テレビを視聴。
N 「あれは? 」
英汰のアップ。
S3.回想・グレートアーマーV
液晶テレビの番組(劇中劇)。巨大ロボットが、宇宙空間で大艦隊と戦闘中。
N 「グレートアーマーV! 俺の一番好きなヒーローだ! 」
グレートアーマーVが、宇宙空間で敵戦闘機を撃破しながら、戦闘する。
N 「あれは、最終回。孤立無援のアーマーVが、宇宙で、ハザード帝国の宇宙大艦隊と最終決戦に挑んだんだ」
グレートアーマーVが戦艦群を撃破。
N 「そして、ラスボスのカイザーも撃破して、地球を救ったんだ」
グレートアーマーVがラスボスを撃破。
S4.回想・英汰少年時代
回想。
N 「あの時は、本当に興奮して、俺もあんなヒーローになりたいと思った」
英汰がテレビの前で、興奮している。
N 「だけど、色々と現実を知り、世界には、ヒーローは居ないと分かった」
英汰の横顔のアップ。
N 「でも、誰かの為に、自分が、ヒーローならなきゃいけないと思う時がある。誰なんだろう?」
英汰が、弟、妹と、ヒーローごっこをする。
N 「そうだ! 」
少年時代の英汰が、何かに気付く。
N 「あの子達の為だ! 」
脳裏に、序盤に登場したワゴン車の子供達が登場。
S5.国道バイパス道路・交差点
バイパス道路と交差点(交差点の中心部)。
倒れて目を閉じている英汰のアップ。
N 「だからこそ」
英汰の横顔のアップ。
剣を持ったスタイケルが英汰に近付く。
スタイケル「さらばだ! 仙仁英汰! 」
英汰に向かって、剣を振り下ろす。
N 「俺は、ヒーローになる! 」
英汰が、目を大きく開き、覚醒する。
英汰が弾倉を使用して、剣の攻撃を防御。
スタイケル「何!? 」
驚く。
英汰「これで、公爵二回目だぜ」
ニヤリと笑う。そして、銃剣を持ったまま、立ち上がる。
英汰「ハッ! 」
一気に、剣を弾き返す。
英汰「ストレート行くぜ! 」
と言い、銃床の直打撃で、一気にスタイケルを攻撃する。
直打撃の高速の連打で、スタイケルにダメージを与える。
スタイケル「グフゥ! 」
後退する。
英汰の猛攻が続く。
スタイケル「アッ! 」
銃床の横打撃が、スタイケルの大兜に直撃して、吹っ飛ぶ。
英汰「!? 」
何かの気配に気付く。
交差点の道路で、ビール缶が転がっている。
誰も居ないのに、ペチャンコになるビール缶。
英汰「この卑怯者! 」
攻撃を中断して、急いで、手榴弾を取り出して、ビール缶の方向へ投げる。
ビール缶の周辺が爆発。遮蔽が解除されて、血塗れの魔法兵士Oが出現して、地面に倒れる。
スタイケル「なぜ分かった」
唖然とする。
英汰「一対一じゃなかったのか? 」
構え銃に構え直し、鋭い表情で言う。
スタイケル「勝つ為には、仕方なかった! 」
苦しい表情をする。
英汰「スタイケル公爵! ここで、勝負を終わりにするぞ! 」
構え銃に構える。
スタイケル「あい分かった! 仙仁英汰よ! 」
フォンタークの構えになる。
再び、英汰とスタイケルが、向かい合う。
走り出って、激突する二人。
スタイケルが、剣を右上から振り下ろす。
英汰が、銃剣で、下から、一気に弾き返す。
英汰「ハッ! 」
素早く、銃床の直打撃の連打。次々と、スタイケルに、ヒットする。
スタイケル「この! 」
思いっきり、剣で斜め一閃に斬ろうとするが、防弾チョッキにダメージがあるが、英汰がギリギリでバックステップで回避。
英汰「行け! 」
体勢を直して、一気に、銃床の直打撃で、スタイケルの腹部に攻撃。
スタイケル「グフゥ」
直撃して、後退する。
英汰「フニィシュだ! 」
スタイケルに踏み込み。銃剣の長突の突き出しが、スタイケルの鳩尾を貫く。
スタイケル「ウッ」
と言い、地面に倒れる。
交差点の南の横断歩道。
筧田「英汰! 彼奴! 」
双眼鏡を持ちながら叫ぶ。
三好「坊主! 」
叫びながら、感情を堪える。
陣地の隊員達も歓声に沸く。
S6.通信車・内部
内部。
隊員18「仙仁英汰陸士長が、スタイケル将軍を倒しました! 」
大声で叫ぶ。
長船「喜ぶな! 問題なのは、この後だ!」
額に汗。
(第12話に続く)
