混沌戦記ー斯くして少年は世界を救う英雄とならんー 第2話「第7臨時基地」

前エピソード:始まりの戦い

S1.ロバスト帝国軍・本拠地
本拠地。ドンジョン(城)と、その周囲には、塔、厩、城門、跳ね橋、堀、壕、郭が存在。本拠地の近くには、兵士達の宿舎等の施設が存在。
N 「ロバスト帝国の世界攻略用本拠地」

S2.ロバスト帝国軍・作戦室
作戦室。中世ヨーロッパ風の室内で、大きな窓、高価なカーテン、長机、高価な絨毯、シャンデリアが存在。
長机の奥には、帝国軍の日本侵攻の最高司令官のスタイケル公爵が座っている。
高身長で、ライオンヘアーで、髭を蓄え鋭い眼つきのスタイケル。また、シャツ、チュニック、サ―コート、ホースを着用し、先端のやや尖った靴のスタイケル。
スタイケルの隣には、軍師のリスティヒが座っている。
長身で、若い女性のリスティヒ。セミロングの髪型で、丸い目、ワンピースロングドレスとケープマントを着用しているリスティヒ。
スタイケルの長机の座っている前の方向に、ガナッシュを着用したページボーイの髪型の側近が立っている。
スタイケル「状況を説明しろ」
鋭い眼つきで、側近を見る。
側近「ハッ、ハイ」
オドオドした表情で言う。
その様子を冷静な表情で見るリスティヒ。
側近「日本国の海上自衛隊、航空自衛隊の全基地は、我がロバスト帝国の魔法術士の力で、バリアで封じ込め、出撃不可です」
回想画。イージス艦が停泊している港周辺に、円形のバリアが覆っている。F15戦闘機が駐留している飛行場周辺に円形のバリアが覆っている。
スタイケル「私の策略通りだ」
スタイケルの顔のアップ。
側近「陸上自衛隊を相手に、我等帝国軍は、日本各地で快進撃を続けています。陥落している都市もあるとの事です」
回想画。自衛官達と戦闘する帝国軍兵士達。
スタイケル「その話は、どうでもいい! 」
机を叩く。
側近「と言うますと!? 」
焦る。
スタイケル「アインラーデンの『先導隊』は、どうなっている!? 」
側近を睨みつける様に言う。
側近「順調です! アインラーデン様の先導隊は、日本の首都東京の隣県で、スタイケン様を待っています!」
オドオドしながら言う。
スタイケル「嘘を付け! 」
机を強く叩く。
側近「ひっ、ひいー」
強張った表情。
冷ややかな表情で見るリスティヒ。
スタイケル「快進撃ならば、アインラーデンや日本を攻略している部下達が、私の元に伝達しに来るのが筋でないか!? 」
側近「シマッタ! 」
小声で、焦る。
スタイケル「お前には失望した」
冷徹な表情。
側近「そんな・・・」
絶望する。
スタイケル「下がれ」
スタイケルの鋭い目のアップ。
スタイケル「リスティヒ! 」
リスティヒの方向を向く。
リスティヒ「ハイ」
冷静に返答。
スタイケル「魔法兵士にアインラーデンの捜索を命じよ! 同時に、私の直属の全部隊を集合させ、術師の力で日本に空間移動だ! 」
リスティヒ「御意」
頷く。
スタイケル「行軍の準備だ! 」
鋭い視線で、窓の方向を見る。
リスティヒ「全て、順調通り・・・」
冷やかに、微笑む。

S3.公民館(臨時基地)・建物
『納與町中央公民館』と言うプレート。
坂の上に、臨時基地である二階建ての納與町中央公民館(公民館に略)の建物がある。
播磨「此処か」
額に汗を掻いて言う。播磨、英汰、隊員達がプレートの前に到着。
英汰「長かったすね」
公民館を見上げる。
播磨「皆、指揮官に挨拶だ」
英汰の方向に向いて言う。

S4.公民館・建物(正面)と駐車場
坂の上の公民館。公民館の隣に老人福祉センター、各種スポーツ施設、防災備蓄倉庫、救護資材倉庫、旗立が設置。坂の下は、キャンプ場になっている。 
建物の脇には、大きな駐車場が存在。駐車場には、各種73式トラック、機動車、82式指揮通信車(指揮車に略)が駐車。駐車場では、自衛官達が忙しなく動いている。 
播磨を先頭に、英汰と仲間達が歩行。
英汰の脇を公民館の自衛官達が通り過ぎる。
英汰「緊急出動か? 」
自衛官達を、チラッと見る。
英汰「!? 」
公民館から、坂の下の町の光景を見る。町が一望して見える。
英汰「非番になったら、行ってみっか」
小声で呟く。
播磨「正面玄関だ」
後ろの英汰達に言う。

S5.公民館・正面玄関
正面玄関。脇に、『陸上自衛隊第7臨時基地』と言う立て看板がある。
玄関には、六四式小銃を構えた自衛官2名が警備。
英汰「六四! 」
小銃を見て言う。
播磨「英汰、日本は際どい状況で戦ってるんだ! 旧式の銃器も使用しなきゃ、多次元国家とも互角にやりあえんぞ! 」
英汰「納得」
警備官に敬礼後英汰達、正面玄関に入る。

S6.公民館・内部(1階)
内部。玄関付近に、事務室とキッズルームがある。奥には、セミナー室や町民交流室がある。又、2階に続く階段や別棟への渡り通路がある。 
キッズルームでは、負傷した自衛官が衛生員に処置されている。セミナー室の前で、自衛官が缶コーヒーを飲んでいる。
播磨「事務室に入るぞ」
播磨の顔のアップ。

S7.公民館・事務室
広い空間の事務室(指令室)。レターボックス、事務机、パソコン、地図、ホワイトボート等が存在。事務室の奥に、『防御こそ最大の攻撃』という大きな紙が貼られている。臨時基地の自衛官達が作業中。
播磨「失礼します! 」
播磨と英汰達が入室し、事務室の奥に移動。
播磨達、事務室の奥にある臨時基地の指揮官の席に到着。
播磨「第32普通科連隊の第6小隊の小隊長代行播磨清司郎二曹及び隊員一同到着しました! 」
播磨、英汰、仲間達一同敬礼。
長船「私が、第7臨時基地の指揮官の長船輔(おさぶねたすく)一尉だ」
敬礼する長船。ツーブロックの髪型で、高身長、太い眉、目と鼻がクッキリしている長船。迷彩服3型を着用、腕にバンダナを巻き、戦闘靴2形を履いている長船。
播磨「本日より、第7臨時基地に配属になりました! 宜しくお願いします! 」
播磨のアップ。
長船「B市の戦闘は、大変だったな。此方こそ、宜しく」
長船のアップ。
チラッと、英汰を見る長船。
長船「アレが、センジンか」
小声で呟く。
播磨「如何なされましたか? 」
不思議がる。
長船「アッ、イヤ! よく来てくれた。二階の和室で休んでくれたまえ」
冷静を装う。

S8.公民館・駐車場(夕方)
夕陽と駐車場。
英汰が鉄帽を外して、小銃に銃剣を装着し、銃剣格闘の訓練をしている。
目を閉じる英汰。
そして、目を開く。
目の前に、帝国軍の兵士の幻影が出現。
英汰「ハッ! 」
銃剣を突く。
兵士の幻影に銃剣が貫く。
英汰「力を入れて! 」
目が鋭くなる。
高速で、銃剣を突く。兵士達の幻影に銃剣が貫き、次々と消滅していく。
播磨「少しは、休めよ! 」
水筒を持って登場。
英汰「バンさん! スンマセン! 」
苦笑い。
播磨「若いんだよ」
英汰を見ながら言う。
播磨「否、若すぎるがな」
播磨も笑う。

S9.和室(入口)
『和室』と言う標識と入口。

S10.和室(内部)
内部。畳が敷かれた室内に、Tシャツと短パンを履いた英汰が、隊員達と布団で寝ている。
英汰「NOTE亭の炒飯ウメえよ」
寝ながら言う。

S11.公民館・正面玄関
正面玄関。
N 「翌日」

S12.公民館・事務室
事務室。
隊員6「パトロール中の部隊がD市で戦闘中! 第7臨時基地の隊員の応援を要請! 」
無線機を持って叫ぶ。

S13.公民館・駐車場
駐車場。
播磨「第6小隊出動! 」
播磨、英汰、自衛官達が、機動車に向かって走る。

S14.道路
道路。英汰達を乗せた機動車群が道路を直進。

S15.運転免許センターと自動車販売店
『A県警察 運転免許センター』と書かれたプレートのある運転免許センターと向い側にある『NOTE自動車販売店』と言う看板の自動車販売店(販売店に略)。
駐輪場のある広い駐車場、正面入り口のある四階建ての建物、左側に教習所、フェンスと複数の鉄製のフェンスゲートのある運転免許センター(センターに略)。駐車場に複数の車が停車。
店舗の前に自動車、昇りの旗、ゲート、フラワーアーチ、平屋の事務所がある販売店。
センターの左側のフェンスゲート前では、前面にスクトゥム(盾に略)を持った帝国軍兵士と、後方に長弓兵達が、向い側の販売店では、八九式小銃(小銃に略)を携帯した自衛官達が向いあって戦闘中。

S16.自動車販売店
販売店。
隊員7「喰らえ! 」
隊員7と隊員達が立ち撃ちで、自動車の前で、小銃を撃つ。
帝国軍兵士達、横一列で、盾を使用して、銃弾を防御。弾き返される銃弾。
叫ぶ兵士。
続いて、後方の長弓兵達が横一列で、一斉に矢を放つ。弧を描いて飛ぶ弓。
隊員7「回避! 」
隊員7達、急いで自動車の後ろや店舗に回避。
隊員7「里和隊長! 帝国軍が鉄壁の構えです! 」
近くにいる隊長に叫ぶ。
綾音「援軍を待ちましょう! 」
パトロール隊隊長の里和綾音(さとわあやね)二尉。ゴールデンハイポニーテールの髪型で、長身で小顔、小さめの目で、切れ長の目の綾音。
ネッグカバーをして、八九式小銃を携帯し、9mm拳銃がバッグアップ、88式鉄帽、迷彩服3型、戦闘防弾チョッキ、戦闘装着セットを装備し、戦闘靴二形を履いている綾音。
機動車群が到着。自動車販売店の手前で到着。播磨達、急いで下車。
播磨「第7臨時基地普通科6小隊の播磨二曹です! 援軍にきました! 」
急いで、綾音に駆け寄る。
綾音「有難うございます! 同じく第7臨時基地パトロール隊隊長の即応機動連隊第5小隊の里和綾音二尉です!」
播磨に向かって叫ぶ。
播磨「無線で状況は確認しました! 」
狙撃銃を携帯しながら言う。
綾音「帝国の曲者達が籠城中です! 」
チラッとセンターを見る。
播磨「難攻不落ですか!? 」
センターの盾を持った兵士達。
播磨「別働隊と連携して、籠城している帝国の連中を掃討しましょう! 」
ニヤリと笑う。
隊員7「行け! 」
隊員7達が、もう一度自動車の前に立って、立ち撃ちで、小銃を撃つ。

S17.運転免許センター
センター。
センターの左側のフェンスゲート前では、帝国軍兵士達、横一列で、盾で銃弾を防御。弾き返される銃弾。
続いて、後方の長弓兵達が横一列で、一斉に矢を放とうとするが、一部の兵士が銃弾を被弾して倒れる。
兵士達「!? 」
驚く。センターの右側のフェンスに何者かがいる事に気付き振り向く。
フェンスを背にして、センターの駐車場で、英汰と4人の隊員が横一列で小銃を構えている。英汰の立ち撃ちを中心に、右脇と左脇の隊員が膝撃ち、右端と左端の隊員が立ち撃ちで構えている。
英汰「全く、バンさんも、フェンスよじ登って、運転免許センターに潜入しろって、人使いが粗いぜ! 」
小銃を構える英汰のアップ。
銃声を聞きつけ、建物の後方で警備をしていた重装騎兵(騎兵に略)や教習所から、剣を装備した兵士達が出現。
バジネット(兜に略)、鎖鎧、カイトシールド(盾に略)を装備し、ツーハンドソード(剣に略)、ポールアーム(槍に略)を武器にしている騎兵。
騎兵達に包囲される英汰達。
英汰「相手に取っちゃあ、不足ないぜ! 」
小銃を構えながら、ニヤリと笑う。

(第3話に続く)