混沌戦記ー斯くして少年は世界を救う英雄とならんー 第9話「火を吹く宝刀」
前回のエピソード:獅子と魔法使い
S1.国道バイパス道路・交差点
交差点の南の横断歩道。
筧田「やったか? 」
狙撃銃を構えながら言う。
Cは既に倒れ、Dが血塗れの状態で立っているが、直ぐに倒れる。
布川「流石は、魔法兵士だ。並みの攻撃では、倒れないぜ」
額に汗。
筧田「だが、対策3の魔法兵士が攻撃寸前に、クロスカウンターで、こちら側が攻撃するが役に立った」
そっと、倒れた魔法兵士の方向を見る。
隊員23「魔法兵士第二陣動きました! 」
叫ぶ。
布川「何!? 」
驚く。
S2.国道バイパス道路・交差点前の道路
交差点前の道路。魔法兵士達の陣。
四名の魔法兵士F~I(右からFとカウント)の第二陣が、空中に浮上している(杖のグリップの部分はドラゴンに変形済み)。
S3.国道バイパス道路・交差点
交差点の南の横断歩道。
筧田「布川! 本腰入れるぞ! 」
狙撃銃を構える。
布川「了解! バンさん! 第三、第四荒鷲隊出番です! 」
無線機で叫ぶ。
声 「了解! 」
無線機のアップ。
浮上した魔法兵士の第二陣が、大猩々隊目掛けて、杖を翳す。杖の竜の部分から光の粒子が収束する。
突如、右端の魔法兵士Fに、砲弾が直撃。
魔法兵士G「!? 」
同じく右隣に居た魔法兵士Gが驚く。
左右から、砲弾や銃弾が、浮上した魔法兵士に降り注ぐ。
布川「第4の虎の子のバンさんと第三、第四荒鷲隊だ! 」
笑顔。
声 「筧田! 」
筧田「!? 」
声の方向に振り向く
三好「スマン! 遅くなった! 」
三好、英汰達が戻って来る。
S4.ビル群
魔法兵士F~Iの近くにあるビル群。右側には、『NOTE商事(ビルに略)』と書かれた看板の5、6階建てのビル。向かい側には、『NOTEホテル(ホテルに略)』と書かれた看板のビジネスホテルが存在。
S5.ビル群の屋上
フェンスの無いビル(NOTE商事)の屋上。塔屋、脱気筒、丸環、空調設備等の設備が存在。
屋上で、播磨達荒鷲隊の隊員達が、狙撃銃、小銃、誘導弾等を下に向けて、構えている。
播磨「すまないな。制空権は、俺達陸上自衛隊が握っているんだよ」
狙撃銃を構える。
左右のビルとホテルの屋上から、各種銃の一斉発射。下の4名の魔法兵士に、銃弾が降り注ぐ。
魔法兵士達が杖を上に掲げて、大きな円形のバリアを発生させて、銃弾を防御。
銃弾が止み、バリアを解除し、魔法兵士Fが空中に高く浮上。
そして、播磨達の居るビルの屋上の前まで浮上する。
隊員の目の前にいる魔法兵士F。
隊員24「来ました! 」
小銃を構えながら叫ぶ。
播磨「八四だ!! 」
叫ぶ。
設備に隠れていた84mm無反動砲(無反動砲に略)を携帯した隊員が現れ、魔法兵士Fに向かって、無反動砲を撃つ(後方に誰も居ない)。
砲弾が、魔法兵士Fに直撃。地面に、落下して、地面に大きな窪みが出来て倒れる。
隊員24「ヤッタ! 」
叫ぶ。
播磨「対策4のバリアが発生時に、高所から防御してない部分を攻撃と、その後、一斉攻撃が、リアルに通用した」
ふっと、笑顔。
隊員25「魔法兵士、まだ居ます! 」
下を見ながら、叫ぶ。
播磨「そうだった! 」
狙撃銃を構え直す。
再び荒鷲隊が、左右のビル群から攻撃。
S6.国道バイパス道路・交差点
交差点の南の横断歩道。
布川「荒鷲隊が魔法兵士を倒した! 」
双眼鏡を見て叫ぶ。
筧田「流石は、播磨二曹だ」
笑顔。
布川「魔法兵士来る! 」
額に汗して叫ぶ。
魔法兵士Gが憤怒の表情で、低空飛行を行い、獅子隊・大猩々隊の陣地まで来る。
筧田「是も、計算済みだ」
狙撃銃を構え叫ぶ。
各迫撃砲の一斉射撃。後方の戦闘車のRCV型とICV型から、30mm機関砲が、魔法兵士G目掛けて発射。
S7.国道バイパス道路・交差点前の道路
交差点前の道路。
魔法兵士Gが、バリアで各砲弾を防御。
魔法兵士Gの周辺に爆煙が上がる。
爆煙が止む。
魔法兵士Gバリアを解除し、攻撃準備。
魔法兵士G「!? 」
驚く。
S8.国道バイパス道路・交差点
交差点の南の横断歩道。
大猩々隊の3名の隊員が、横一列で狭い間隔で並び、110mm個人携帯対戦車弾(戦車弾に略)を立ち撃ちの姿勢で構えている(後方に誰も居ない)。脇で由比、宍戸、根本が各種銃器を構えて、護衛している。
由比「撃て! 」
戦車弾が、一斉発射。
魔法兵士Gが、両手を大きく上げて構える。
戦車弾が直撃し、大爆発する。
根本「やったか? 」
額に汗。
爆発が止み、立っている魔法兵士G。
しかし、即座に、地面に倒れる。
由比「ベタだが、戦車一台に相当する奴には戦車弾を。対策5の魔法兵士には対戦車兵器が通用したな」
冷静に、状況を見る。
宍戸「でも、此奴等は、本当に化物ですよ」
額に汗しながら、魔法兵士Gの亡骸を見て言う。
S9.ビル群の屋上
ビルの屋上。
播磨「向こう側の第四荒鷲隊に連絡・・・」
と言おうとする。
しかし、魔法兵士HとIが杖から、ビル群に向けて、光球を発射する。
播磨「ウワァ! 」
吹っ飛ぶ隊員達。
ビル群の屋上に直撃して、爆発する。
魔法兵士HとIが、獅子隊・大猩々隊の陣地目掛けて、前進する。
S10.国道バイパス道路・交差点
交差点の南の横断歩道。
布川「魔法兵士が前進開始! 今度は2名来ます! 」
双眼鏡を下ろして叫ぶ。
筧田「今度は、只者じゃないぞ」
狙撃銃を構える。
陣地の各迫撃砲の一斉射撃。後方の戦闘車のRCV型とICV型による、30mm機関砲が、魔法兵士HとI目掛けて発射。
魔法兵士HとIが、前進しながら、片手で杖を翳して、バリアで各砲弾を防御。
筧田「バリアを解除したら、直ぐに、各隊員射撃開始! 」
狙撃銃を魔法兵士HとIに向ける。
魔法兵士達が、バリアを解除。
魔法兵士HとIが杖を陣地に翳す。杖の竜の部分から、光球が何発も発射。陣地の至る所に直撃して、爆発する。
隊員26「ウワァ―」
爆発に巻きまれて、吹っ飛ぶ。
何とか、防御盾で、一部の隊員が、自分や迫撃砲を守る。
根本「! 」
魔法兵士HとIに向かって、根本が走り出す。
由比「根本、待て! まだ、戦車弾第二陣が来てない! 」
止めようとするが、根本が前進する。
前進する魔法兵士HとI。先に、到着した数名の隊員が小銃を構えている。
根本「この野郎! 」
前進する魔法兵士HとIの所に到着する。
魔法兵士達に向かって、立ち撃ちで、小銃を撃とうとする。
呪文を唱える魔法兵士I。Iが、近くにあった乗用車に杖を翳して、魔法の力で、浮上させて、根本や近くにいた隊員目掛けて、投げる。
根本「ウッ! 」
乗用車の直撃を喰らって、息絶える。
由比「野郎! 根本の仇だ! 」
到着した由比と宍戸が、魔法兵士Hに向かって、小銃と短機関銃を撃つ。
Hが、由比と根本に、向かって、杖を翳し、光球が発射される。
宍戸「グッ! 」
由比と宍戸が、光球を直撃して、爆発する。
前進する魔法兵士HとIが獅子隊の陣地の目前に接近。
筧田「畜生! 」
IとHに、狙撃銃を立ち撃ちで、何発も撃つ。
しかし、魔法兵士達が、バリアで防御。
布川「この野郎! 自衛官を舐めんなよ! 」
真剣な表情になり、一人立ち上がって、小銃を魔法兵士達に向ける。
筧田「布川! 」
叫びながら、狙撃銃を構える。
しかし、遠距離から、一発の手榴弾が、魔法兵士達の所に落ちて、爆発する。
ダメージを受けながらも、立ち続けるIとH。
布川「何だ!? 」
額に汗して驚く。
英汰が、後方から登場。小銃を魔法兵士に向けて、膝撃ちで撃つ。
IとHが、バリアで、銃弾を防御。
筧田「英汰! 」
笑顔で叫ぶ。
英汰「遅れて、スイマセン! 戦車弾第二陣の準備完了! 」
小銃を構えながら叫ぶ。
戦車弾を携帯した6人の射手の隊員が、急いで、陣地に到着。三好、清原、獅子隊の隊員達が護衛。
英汰「後方退避! 」
叫ぶ。射手の後方にいた隊員達が退避。
左右二手に分かれ、横一列の狭い間隔で、6人の射手が、立ち撃ちの射撃姿勢を取る。
射手達が、魔法兵士IとHに向かって、戦車弾を向ける。
射手「対戦車弾! 発射準備良し! 」
右側の射手が叫ぶ。
三好「後方良し! 」
護衛中の三好が、後方の確認を行う。
脇で、英汰、三好、筧田、布川達が各種銃を構えて、援護している。
英汰達が、真剣な表情で、各種銃を構える。
三好「皆! 待て! 」
額に汗して、魔法兵士達のバリアが解除するのを待つ。
英汰達にも緊張感が走る。
IとHが、バリアが解除して、杖を上げ様とする。
三好「発射! 」
射手「発射! 」
三好の号令で、射手が戦車弾を撃つ。魔法兵士に向かって、一直線に、砲弾が発射される。
IとHが、杖を持って、両手を大きく広げる。
砲弾が、直撃して、大爆発。
布川「ヤッタか!? 」
爆発が止み、IとHが、ダメージを負いながらも立っている。
英汰「何処からでも来い! 」
小銃を構える。
しかし、魔法兵士達の背後から、砲弾が飛んできて、Hの背中に直撃して、爆発する。
魔法兵士I「!? 」
前に倒れるHに驚く。
布川「何が起こった? 」
額に汗して、不思議がる。
S11.ビル群の屋上
ビルの屋上。
播磨「シブといのが、取り柄なんだ」
戦車弾を構えた播磨がニヤリと笑う。
隣では、荒鷲隊の隊員達が、小銃で援護している。
S12.国道バイパス道路・交差点
交差点の南の横断歩道。
英汰「手榴弾! 」
スリングで、小銃を身体に掛け、手榴弾用弾薬のうから手榴弾を取り出し、安全ピンを抜き、魔法兵士Iに向かって立ち投げの姿勢投げる。
Iに向かって、手榴弾が飛ぶ。
Iが、杖を翳す。
魔法兵士I「!? 」
バリアを発生しようとした瞬間に、手榴弾が弧を描いて、砲丸投げの様に、魔法兵士Iの下に落ちるのに驚く。
バリア発生前に、手榴弾がIに到達して爆発。
後ろに倒れる魔法兵士I。
英汰「これで、魔法兵士2列の9人を倒した」
気を引き締めて、真剣な表情になる。
布川「英汰よ。帝国の連中には、お前が魔法使いの様に見えるよ」
英汰を見て言う。
三好「さて、残り3列6名の魔法兵士と、どう戦う。後ろにも帝国の兵士が多量にいるぞ・・・」
小銃を携帯して、先の方向を見る。
三好「先刻の戦闘で、多数の死傷者と多量の弾薬を消耗した。別働の第二、第三の獅子隊と猛虎隊に応援を申請するか」
後方を見る、獅子隊と大猩々隊の隊員達が普及作業と応急処置を行っている。
三好「!?」
英汰が、一人ポツンといる事に気付く。
英汰が、先に居る残り3列5人の魔法兵士と隊長を真剣な表情で見る。
三好「もしかして、仙仁の奴・・・」
何かに気付く。
(第10話に続く)
