混沌戦記ー斯くして少年は世界を救う英雄とならんー 第8話「獅子と魔法使い」

前回のエピソード:刺客

S1.国道バイパス道路・交差点
交差点の南の横断歩道。
三好「第7、8臨時基地の隊員で行く! 残りの隊員は、此処の防衛だ! 」
叫ぶ。
一同「了解! 」
真剣表情で返答。
三好「布川! 」
布川「ハイ! 」
慌てて、叫ぶ。
三好「第3、第4荒鷲隊と連絡を取りながら、大猩々隊は戦闘準備をしろ! よろしく頼むぞ! 」
ニッコリ笑う。
布川「了解しました! 」
敬礼。
三好「獅子隊の野郎共! 真の修羅場に行くぞ! 」
叫ぶ三好のアップ。獅子隊の隊員達が、真剣な表情で聞く。

S2.通信車・内部
内部。
隊員18「獅子隊が選抜で、魔法兵士の陣に行きました」
無線機を持って言う。
長船「そうか・・・」
腕組を居ながら言う。

S3.国道バイパス道路・交差点前の道路
交差点前の道路。右側に倉庫、左側にファミレスがある。
魔法兵士達の陣。
戦闘靴2型のアップ。
英汰、三好を中心に由比、筧田、清原、筧田、宍戸、根本達獅子隊が前進して現れる。後ろには、防護盾を持った4名の隊員と小銃を構えた4名の隊員が歩行中。
先方の5人の魔法兵士が英汰達獅子隊を見る。
英汰達獅子隊も身長2m前後の5人の魔法兵士A~E(向かって右からAとカウント)を見る。英汰達と魔法兵士達の距離は、30~40m前後。
緊張感が走る。
三好「獅子隊! 三方向に展開! 」
獅子隊が、(向かって)右、左、中央の三つに分かれる。右の方向に英汰、三好、清原が移動、左の方向に、筧田、宍戸、由比、根本が移動、中央の方向に防護盾を持った4名の隊員と小銃を構えた4名の隊員が移動。
三好「獅子隊! 撃て! 」
三好の号令で、英汰達が各種銃を撃つ。
右の方向で、真ん中で英汰が膝撃ち、右で三好が立ち撃ち、左で清原が腰撃ちで、各種銃を撃つ。
左の方向で、真ん中で由比が膝撃ち、右で宍戸が立ち撃ち、左で根本が立ち撃ち、筧田が少し離れた距離から膝撃ちで、其々各種銃を撃つ。
中央で、防御盾を持った4名の隊員が、盾で防御しつつ、盾の上から拳銃を撃っている。その脇で四名の隊員が、膝撃ちで小銃を撃つ。
しかし、魔法兵士達が、両手を交差して、銃弾を円形のバリアで防御する。
清原「銃弾、防御してます! 」
叫ぶ。
三好「清原! それも、計算済みだ! 」
小銃を構えて叫ぶ。
英汰「だからこそ、長船一尉が、魔法兵士対策を幾つも考えたんじゃないんですか! 」
小銃を撃ちながら言う。
清原「そうだった! 英汰、スマン! 」
英汰に向かって言う。
5名の魔法兵士が呪文を唱え始める。
杖のグリップの部分が、魔法の力で、ドラゴン(竜)の頭部に変形。
三好「魔法兵士の攻撃が来るぞ! 獅子隊、一旦退避! 」
英汰達が、急いで、右の倉庫に退避。由比達が左のファミレスに退避。
まだ、中央の八名の隊員が退避出来ていない。
清原「早く退避しろ! 」
倉庫から、大声で叫ぶ。
隊員20「お前達から、行くんだ! 」
防御盾を持った隊員が、脇の隊員に叫ぶ。
隊員21「分かった!」
盾を持っていない4名の隊員が、中央の方向から、急いで退避。
5人にの魔法兵士の杖の竜の部分から、高出力の火炎が、広範囲で放射されていく。
隊員20「アッ! 」
火炎放射が、退避出来ずに、直撃し、防御盾の持った隊員達が消滅していく。
清原「ウッ! 」
目を瞑る。英汰も目を瞑る。
三好「犠牲は無駄にするな! 」
自らを律し、厳しい表情で言う。
隊員21「畜生! 」
先程の盾を持っていない4名の隊員が戻ってくる。
由比「彼奴ら、退避せずに、何をやってるんだ!? 」
退避したファミレスから叫ぶ。
隊員21「喰らえ! 魔法兵士! 」
4名の隊員が、立撃ちで、小銃で撃つ。
中央の魔法兵士(魔法兵士Cに略)が、バリアで防御。
魔法兵士Cの杖の竜の目の部分から、ビームが発生して、ビームが拡散して、隊員21に直撃して、隊員21が消滅。
隊員22「アッ・・・」
先程の光景を目撃して、驚愕の表情。
三好「清原! 無線で、由比達に、出て戦う準備をしろと言え! 」
小銃を構え、目を鋭くする。
清原「了解! 」
無線機を取り出す。
三好「救援と弔い合戦に行くぞ! 」
前に出る。
英汰・清原「了解! 」
銃を構えながら返答。
三好「仙仁! 対策1で行くぞ! 」
英汰に向かって言う。
英汰「分かりました! 」
真剣な表情で返答。
再び、バイパス道路と交差点。
生き残った3名の隊員と5名の魔法兵士の戦闘。
隊員22「この野郎! 」
叫びながら、小銃を撃つ。
しかし、魔法兵士Cが、バリアで防御。
そして、バリア解除し、隊員22に向けて、杖の竜の部分の部分を翳す。
隊員22「一巻の終わりだ」
目を瞑る。
魔法兵士D「!」
魔法兵士Cの左隣の魔法兵士Dが向かってくる擲弾に気付き、バリアで防御。
由比、宍戸、根本が戻ってくる。
由比「スマン! 遅くなって! 」
隊員22達に駆け寄る。
隊員22「こっちこそ、退避出来ずに、スマンかった! 」
頭を下げる。
魔法兵士A「!? 」
右端に居た魔法兵士Aが、倉庫に退避していた英汰達が目の前にいる事に気付く。
三好「今度こそ、生き残った隊員達で、魔法兵士共に目に物見せるぞ! 獅子隊準備は良いか! 」 
大声で、その場にいる獅子隊の隊員達に叫ぶ。
一同「了解! 」
英汰達の返答。
三好「獅子隊! 攻撃開始! 」
獅子隊の各種銃の一斉射撃。
五名の魔法兵士が、バリアで防御。
三好と清原が、右端の魔法兵士Aと隣の魔法兵士Bを立撃ちで、各種銃を撃つ。後方にいる英汰が手榴弾を持って、投げる準備を始める。
魔法兵士Aと魔法兵士Bが、銃弾をバリアで防御。
三好「ギリギリの距離だ」
魔法兵士Aとバリアと自分達の距離とバリアの大きさを確認。
三好「坊主は? 」
後ろにいる英汰の距離を確認。
三好「仙仁! 手榴弾だ! 」
叫ぶ。
英汰「手榴弾投げます! 」
鋭い表情で返答。立ち投げで、魔法兵士A目掛けて、手榴弾を思い切り投げる。手榴弾が飛んでいく。
魔法兵士A「!? 」
手榴弾が弧を描いて、砲丸投げの様に、バリアを飛び越え落下して、魔法兵士Aに到着し、大爆発。
清原「やったか!? 」
様子を見る。
ダメージがあり、血を流しながらも、立っている魔法兵士A。
清原「マジでか!? 」
驚く。
三好「流石は、魔法兵士だ! 魔法で人体を強化している! 」
小銃を構えて、冷静に分析。
三好「仙仁! 第二弾! 」
叫ぶ。
英汰「了解! 手榴弾投げます! 」
立ち投げの姿勢で、魔法兵士A目掛けて、手榴弾を思い切り投げる。
手榴弾が、手榴弾が弧を描き、砲丸投げの様に、バリアを飛び越え落下して、魔法兵士Aに到着し、大爆発。
魔法兵士Aがダメージを負って、膝を付き、バリアが解除。
三好「清原! 撃て! 」
三好と清原の小銃と機関銃の一斉射撃。
銃弾が被弾し、倒れる魔法兵士A。
魔法兵士B「!?」
魔法兵士Aが倒れた事に、衝撃を受ける。
英汰「バリアの守備範囲外から攻撃する対策1が成功した! 」
笑顔で喜ぶ。
三好「坊主! シンプルだが、やってみると難しかったがな!」
ニヤリと笑う。
清原「英汰、三好一曹、魔法兵士は、まだ居ます!」
機関銃を構える。
英汰「そうだった! 」
英汰も小銃を構える。
三好「仙仁! 近くにいる魔法兵士に向かって俺の所まで前進しろ!」
叫ぶ。
英汰「了解! 」
三好の所まで前進。
三好「よし!」
英汰の姿を確認。
英汰「到着しました! 」
英汰が、魔法兵士Bの前で、小銃を構えながら言う。
魔法兵士B「! 」
小銃を構える英汰を見て、魔法兵士Aと英汰達の戦闘を思い出し、躊躇して、戦闘が出来ない。
三好「思った通りだ!」
ニヤリと笑う。
清原「三好一曹! 次の作戦指示を! 」
機関銃を構えて言う。
三好「走るぞ」
小銃を構えながら言う。
清原「エッ? 」
驚く。
三好「由比の所まで、突っ走るぞ! 」
叫ぶ。
清原「ハ、ハイ」
と言い、向こう側で、魔法兵士Cに向かって、各種銃を構える由比達を見る。
清原「英汰、向こうの由比二曹の所まで、急いで走るぞ! 」
額に汗して言う。
英汰「分かりました」
同様に、額に汗。
三好「野郎共! 走れ! 」
由比達の方まで、走り始める。
英汰・清原「了解! 」
二人も、急いで走る。
魔法兵士B「・・・」
突然、英汰達が去り、唖然とする。
由比、宍戸、根本と三人の獅子隊の隊員達。
由比「良いか! 魔法兵士がバリアを解除したら、クロスカウンターで攻撃するぞ! 」
小銃を構えながら叫ぶ。
一同「了解! 」
各種銃を構えながら叫ぶ。
魔法兵士達がバリア解除。
魔法兵士達が、由比達に杖を翳そうとした瞬間。
魔法兵士D「!? 」
左端の魔法兵士Eが、突如、何発も銃弾が身体の急所に被弾し、ダメージを負う。
由比「撃て! 」
由比達も各種銃を撃つ。
しかし、残った魔法兵士達が警戒し、瞬時にバリアを発生して、銃弾を防御。
宍戸「膠着状態になったか!」
短機関銃を構えて、悔しがる。
根本「宍戸、だが、左端の魔法兵士はダメージを与えたぞ! 」
小銃を構えて、笑顔で言う。
隊員22「今のは? 」
不思議がる。
由比「筧田だ」

S4.工事現場
道路から離れた場所にある工事現場。
筧田が、膝撃ちの姿勢で、狙撃銃を構えている。
筧田「対策2のバリア解除後に、直ぐに遠距離から狙撃するが成功した! 」
狙撃銃を構えて言う。
筧田の見る方向には、バイパス道路にいる獅子隊と魔法兵士達。
筧田「そして、対策2を確定させる!」
狙撃銃の引き金を引く。

S5.国道バイパス道路・交差点前の道路
交差点前の道路。
魔法兵士Eの急所の鳩尾に、銃弾が被弾。そして、倒れる魔法兵士E。
由比「ファミレスに退避する際に、筧田に別行動を取らせて、狙撃可能な距離に行かせたのが正解だった」
隊員22に向かって言う。
三好「皆! 遅くなってスマン! 」
三好達が到着する。
由比「三好一曹、大丈夫です! 筧田は、狙撃後に陣地に戻る予定です!」
笑顔で返答。
三好「そろそろ大猩々隊が攻撃準備完了だろう! 獅子隊陣地に戻るぞ! 」
叫ぶ。
一同「了解! 」
各種銃を、携帯しながら、返答する。
三好「よし! 根本、擲弾発射だ! 」
根本「了解! 」
三好が膝撃ち、根本が立撃ちの姿勢で、魔法兵士に向かって、小銃擲弾と小銃の擲弾発射機から、擲弾を発射。
擲弾が、バリアに直撃して、爆発する。
三好「獅子隊撤退! 」
擲弾の爆発を煙幕代わりにして、獅子隊撤退。
爆発がやみ。中から、魔法兵士B、C、Dが現れる。
魔法兵士C「!? 」
爆発後の光景に驚く。

S6.国道バイパス道路・交差点
交差点の南の横断歩道。
自衛隊の陣地に、5台以上の120mm迫撃砲を中心とした迫撃砲群が設置。
迫撃砲を守るべく、大猩々隊と獅子隊が小銃で護衛。
隊員23「迫撃砲発射! 」
魔法兵士目掛けて、迫撃砲が発射される。
砲弾が、魔法兵士のバリアに直撃して、大爆発。
布川「第3の虎の子大猩々隊! 魔法兵士に目に物見せてやる!」
真剣な表情で、小銃を構えて、迫撃砲を護衛。
後方の戦闘車のRCV型とICV型から、30mm機関砲が、魔法兵士のバリア目掛けて発射。砲弾が、バリアに直撃して、大爆発。
布川「対策3の魔法兵士のバリアには、高い攻撃力と火力で突破。上手く行ってくれ! 」
額に汗。
筧田「布川、大丈夫だ! 魔法兵士も2名いない、バリアの威力も弱まってる! 」
陣地に戻って来た筧田が、近くで狙撃銃を構えながら言う。
魔法兵士B「! 」
迫撃砲の猛攻に耐えきれず、腕の交差を解き、バリアを解除。
魔法兵士C「!? 」
驚いて、Bの方向を振り向く。Eも驚く。
布川「今だ! 」
叫ぶ。
魔法兵士Bに、迫撃砲の集中砲火により、大爆発する。地面に倒れる魔法兵士B。
魔法兵士C・D「!! 」
憤怒の表情で、バリアを解除する。自衛隊に、杖を翳す。
布川「大猩々隊! 擲弾発射! 」
布川の号令の元、大猩々隊の隊員の小銃の擲弾発射機から、二名の魔法兵士に目掛けて、素早く無数の擲弾が発射。直撃して、大爆発する。

(第9話に続く)