⌚ 腕時計をつけてお風呂はNG?その理由を解説
「10気圧防水だから、お風呂でも大丈夫でしょ?」
実はこれ、けっこう 誤解 なんです。
修理の現場で見てきた経験から言うと——
“お風呂×腕時計”は壊れるリスクが高い。今日はその理由をまとめます。
🚿 なぜダメ?いちばんの理由は「水圧のかかり方」
防水試験は基本、静止した水圧(一定の深さ)で行われます。
でもシャワーの水は 瞬間的に強い圧力 がかかる。
その衝撃がパッキンやリューズ部に負担をかけ、思わぬ浸水 を招きます。
「10気圧=どんな状況でもOK」ではありません。
条件が違えば、結果も変わります。
🌫 ガラスの内側が曇る=内部に水分が入ったサイン
お風呂上がりに内側が白く曇ることがあります。
これは、入り込んだ水分が温度差で蒸気になったサイン。
このまま使い続けると サビ・回路不良 に一直線…修理は数万円規模になることも。
※このあたりは、👉[電池交換の予定が高額修理に!?]で詳しく解説しています!
🔥 高温と急な温度差がパッキンを弱らせる
お風呂の高温、そして脱衣所との急な温度差。
ゴム製のパッキンは膨張・収縮を繰り返して密閉性が落ち、**湯気(蒸気)**が入りやすくなります。
湯気は液体の水より分子が小さく、侵入しやすい のが怖いところ。
🧴 石鹸・シャンプーの成分も敵
界面活性剤は金属表面やコーティングをくもらせる原因に。
ゴールドメッキや鏡面仕上げは特にダメージが目立ちます。
革ベルトは一度お湯を吸うと型崩れ・悪臭・変色の原因に。
「きれいになると思っていたのに、逆に変色してしまった」
——そんな“やりがち”な失敗、実は少なくありません。
⏱ つい触っちゃう「リューズ・ボタン」が危険
入浴中にクロノグラフを押す/リューズに触る…
水中操作はパッキンが一瞬ゆるむため、そこから水が入る原因に。
無意識のクセが、故障の引き金になります。
♨ 温泉はさらに強敵
温泉水には 硫黄・塩分・酸性成分 などが含まれ、
ステンレスやチタンでも 腐食・変色 の恐れ。
メッキやコーティングはなおさら注意が必要です。
🤿ダイバーズウォッチでもお風呂はNG
「200m防水」「DIVER’S」などと表記されたダイバーズウォッチ。
確かに通常の時計より耐水性・耐腐食性・耐衝撃性に優れています。
しかし——それでも お風呂やサウナはNG です。
理由はシンプル。
防水試験はあくまで「水圧への耐性」を示したもの。
高温・石鹸成分・温泉成分といった「化学的・環境的な負荷」は、ダイバーズ仕様でも想定外です。
海でのダイビングに耐えられる設計でも、お風呂や温泉に強いわけではない。
「ダイバーズだから大丈夫」という思い込みには注意です。
✅ まとめ:壊れてからでは遅い
防水=お風呂OK ではありません
試験条件はあくまで「普通の水」。お湯・石鹸・温泉は対象外
シャワーの瞬間的な圧力、湯気、化学成分…すべて時計には厳しい環境
ダイバーズウォッチでも、お風呂やサウナはNG
「壊れてからでは遅い」。
私自身も、お風呂や温泉では必ず外すようにしています。
📝 時計屋さんからのひとこと
受付では「最近、曇った」「くもりが取れない」という相談をよく受けます。
その多くが内部に水分が入ってしまっている状態で、修理が高額になりがち。
ふだんから外しておくのが、いちばんの節約と安心に繋がります。
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