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無添加食品店の店長ですが、「無添加なら安心」とは思っていません。

「糖尿病なんだけど、無添加なら安心ですよね?」


売り場で、実際によく受ける質問です。

そのたびに、自分は少し考えます。

そして、
「はい。」
とは答えません。

無添加食品店で働いています。

普段から無添加の調味料も使っています。

それでも、
「無添加だから安心です。」
とは言えないんです。

今日は、その理由を書きます。

昔の自分は、「安ければいい」と思っていました。


以前の自分は、食品表示なんてほとんど見ていませんでした。

少しでも安いものを探して、
業◯スーパーへ行く。

それが当たり前でした。

無添加の商品は知っていました。

でも、
「値段が高いし、自分には関係ない。」
そんな感覚でした。

だから、無添加食品店で働くことになった時も、

「少し健康を意識するようになるかな。」
そのくらいにしか思っていませんでした。

売る側になって、一番変わったことがあります。


毎日売り場に立ち、
何千人もの買い物を見てきました。

そこで気付いたのは、
食品は、一つの言葉だけでは選べない。
ということです。

売り場には、

👉 無添加
👉 国産
👉 砂糖不使用
👉 オーガニック

安心できそうな言葉が並んでいます。

もちろん、どれも大切な情報です。

でも、

その言葉だけで食品は選べません。

食品って、
思っていたよりずっと奥が深い世界でした。

「無添加なら安心」と言い切れない理由


「糖尿病なんだけど、無添加なら安心ですよね?」

そんな質問をいただいた時は、

こんな話をします。

保存料を使わない代わりに、
品質を保つために砂糖や塩を多く使っている商品もあります。

加熱殺菌をしっかりすることで、
元の栄養が変わる商品もあります。

だから、

無添加だから、誰にとっても安心。

とは言えません。

子ども。
高齢の方。
持病がある方。
健康な方。

同じ商品でも、

選び方は変わります。

売り場で働くようになって、

「安心」は人それぞれなんだと感じるようになりました。

思考がフリーズした日


ある日、お客様から聞かれました。

「フレッシュトマトを使ったケチャップはありますか?」

その瞬間、
正直、思考がフリーズしました。

「えっ……ケチャップって、もともとトマトから作るよな?」

頭の中ではそんなことを考えていました。

詳しく話を聞いてみると、

お客様が探していたのは、
「国産トマトを使ったケチャップ」
だったんです。

この仕事を始めて気付いたのは、

同じ言葉でも、
人によって意味が違うということ。


「無添加」
「国産」
「健康そう」
「子ども用」

その言葉だけでは、
本当に求めているものは分かりません。

だから自分は、

商品を紹介する前に、
まず話を聞くようになりました。

「分からない」は、恥ずかしいことじゃない。

実は働き始めた頃、

分からないことでも、

知ったかぶりをして答えてしまったことがあります。

しかも、一度ではありません。

「店員なんだから、何でも答えられないと。」
そんな気持ちがあったんだと思います。

でも、
あとから調べると、
自分の説明が間違っていたこともありました。

その時に思いました。

知ったかぶりをするくらいなら、分からないと言った方がお客様に誠実だ。

それからは、

お客様の前でiPhoneを出して調べることもあります。(今はAIに聞けばなんでもすぐに答えてくれます。店員の価値、知識の価値が変わってきたのではないかと実感しています。)

メーカーに確認することもあります。

1000種類以上の商品があります。
全部覚えている人間なんて、いません。

でも、
正しい情報を届けようとすることはできる。

それが今の自分の仕事だと思っています。

一番うれしい言葉

お客様から、

「店長、説明が分かりやすかったです。」
そう言われることがあります。

「詳しいですね。」

よりも、

この言葉の方が何倍もうれしい。

自分が伝えたかったことが、

ちゃんと伝わったんだ。

そう思えるからです。

無添加でも、迷うことはあります。

無添加のハムやソーセージを初めて食べた時は、
正直、驚きました。

「こんなに食感が違うんだ。」
と。

もちろん、
無添加だから悪いという話ではありません。

でも、
食感や保存性とのバランスを考えると、
食品って本当に一言では語れません。

だから自分も、
調味料は無添加を選ぶことが多いですが、
冷凍食品にも助けられています。

白身魚のフライや唐揚げ。

忙しい日は、
焼くだけ、温めるだけで一品完成。

子育て中の我が家には、
そんな選択も必要です。

だから、
完璧な無添加ではなく、
続けられる食品選び
を大切にしています。

無添加は、大切です。


でも、ゴールではありません。

無添加を否定したいわけではありません。

自分も、その価値はあると思っています。

でも、
無添加という言葉だけで判断すると、
見えなくなるものがあります。

誰が食べるのか。
何のために選ぶのか。
毎日続けられるのか。
その家庭に合っているのか。

そこまで考えて、
初めて食品選びになる。

だから今日も自分は、
「何を買うか」より、「どう選ぶか」。

その考え方を、売り場で伝えています。

次回予告


「じゃあ店長は、実際に何を見て食品を選んでいるの?」

そう思った方もいるかもしれません。

次回は、
『味噌って種類が多すぎる。店長が最初に見る表示。』

毎日のように質問される味噌選びを例に、

「何を買うか」ではなく、「どう選ぶか」。

食品選びを言語化していきます。

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「健康のため」のはずなのに、
苦しくなってしまう。

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かなりリアルな話を書いています👇

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