見出し画像

【すっぱいチェリーたち🍒】スピンオフ小郷オーエンの恋#4

さぁ、いよいよ
クリスマスが始まります!!

クリスマスといえば…

そうっ!!

うりもさんの名物企画。

「すっぱいチェリーたち🍒」


「すっぱければすっぱいほど輝く」を
テーマに、甘酸っぱい学園ラブコメディが
note界隈で有名となっている当企画!

ほかnoteさんの止まらない甘酸っぱいLOVEも
見逃し厳禁ですよ!!


マガジンはコチラ☟

本作品のプロローグはコチラ☟


それでは、
小郷オーエンの恋模様について
続きをいってみましょう(^^♪


前回の続き☟

・エピソード1
【すっぱいチェリーたち🍒】スピンオフ小郷オーエンの恋

・エピソード2
【すっぱいチェリーたち🍒】スピンオフ小郷オーエンの恋#2

・エピソード3
【すっぱいチェリーたち🍒】スピンオフ小郷オーエンの恋#3





教室の窓ガラスはすでに白く曇っている。
恒例の”らくがき”も誰かがすでにおこない済みだった。

「阿久のでべそ」

「宇利のバカヤロー」

匿名で書けばいいものを”誰かさん”は、
がっつりと実名で書いてやがる。


自分たちの指もかじかむもんだから、両手で口元に手を当てて
はぁ~っと息をかける。

「イヤだな~」

ため息もまじる。

家からホッカイロを持参しなかったことを、心から後悔していた日。

こういうときにかぎって、体育の時間が割り当てられたら、たまったものではない。

そんな一抹の予感しながらも、ふと時間割を見る小郷。


「げっ!!2時限目から体育じゃん!
 イヤだな~」

この時期の体育は地獄だ。

体育の担任の粋な計らなのかも分からないが、柔道を必須科目として入っているとのこと。そして、見事に極寒の時期に「柔道」をあてがう周到さ。
先生の考えには、頭があがらない。
おおよそ生徒の健康維持のためという名目で、計画されているのだろう。

ということは、つまりは柔道着に着替えて、凍るような冷たさの体育館の床を素足で歩き回らないといけない。寒中水泳ならぬ、寒中柔道なのだ。


体育が苦手な小郷。

柔道なんて、もってのほかだ。

大概、ほかの生徒もブーブー言っている。

「なぜ、こんな寒い時期に柔道なのか…」と。



すると、その想いが通じたのか
当直の吉田が1限目の終わりに教室の正面に登壇して
こう、みんなに言い放った。

吉田
「おい、みんな聞いてくれ!
 このあとの体育なんだけど、
 前回の授業では柔道の続きを実施するって話だったけど
 変更が入ったっぽい。

 今日は、このあいだの体育テストの結果を渡すから
 教室で待機しているように!だって」


おぉぉーーーーっ!!


教室内が歓喜で湧く。


彩子
「良かった~、
 こんな寒いときの薄着はお肌に毒だからね~」

壽賀美
「そうよね~、
 だれよ、柔道なんて種目を考えたやつ」

なぎこ
「ホント、勘弁してって話よ~」


教室のいたるところで、
今日の体育が柔道を実施しないことに喜びの声をあげていた。

 たったひとりをのぞいては…


宇利
「まじか~!!柔道の中止はイタイな~
 やりたかったな~、柔道!!
 せっかくのムダ毛処理も意味なくなったな」

阿久
「なにっ!ムダ毛処理してんの!?
 なんのために!?」

宇利
「そりゃ~、モテるためじゃろわい!」

阿久
「ほぉ~、できる男は違うの~www」

宇利
「ぜったいバカにしてるやん!!」

阿久
「あっ!やっぱり分かった( ̄ー ̄)ニヤリ」


すでに、柔道着に誰よりも早く着替えて
スタンバイしていた宇利がそこにはいたのだ。




✔2時限目の
 体育

体育の先生
「よしっ!全員そろってるか!
 いまから、秋の体育テストの結果を配ってくぞ。
 名前を読み上げるから、呼ばれたやつは
 先生のところまで取りに来るように。
 いいか!それじゃ、阿久 啓介!!」

阿久
「は~い」

あいうえお順では、一番に名があがる阿久。

分かり切ってましたよといわんばかりに
さっそうと先生の前に向かっていく。

先生から阿久へ、テストの結果を渡すと同時に
つぎの名前が告げられる。

先生
「宇利!宇利 盛男!」

宇利
「はいっ!」

ここぞとばかりに男前の声を使って
返事する宇利。

宇利にテストの結果を渡すと
先生はボソリ…

先生
「あいかわらず、
 ボール投げは良い成績だったぞ」

宇利
「うっす!!」

にやり顔の止まらない宇利は、るんるんで席へ戻る。

席へ戻る宇利を横目に小郷は
またもや、ため息まじりで
自分が呼ばれる番を待っていた。


「はぁ~、イヤだな~、
 また、ろくでもない結果だったのは
 目に見えてるしな~
 ・・・でも、良かったな~」


このとき、小郷の脳裏に浮かび上がるのは
憧れの美女、千世子さんの走り姿だった。



あの走り姿を見てから、小郷は
ますます千世子さんにぞっこんだった。

ジャージ姿にもかかわらず
いかにも「運動できます」と
言わんばかりのたたずまい、
からのボブヘアーはそれは”できる女”なのだ。

また、あらためて感じたのは
千世子さんの背丈にあった。

けして、身長は高くなかった。

でも、千世子さんのオーラというのか
雰囲気というのか、そこにいる姿は
だれよりも凛々しくカッコよかったのだ。

「小さいから、なんなのさ」と
言わずもがな聞こえてくる姿。


運動能力は高いわ、勉強もできるわ~で
恐ろしいほどに高嶺の花である千世子さん。

小郷は、これは手の届かない花なんだろうな~と
にわかに諦めつつも想いをはせることを辞められない。

そんな事実と葛藤しながら、妄想しながら
いつの間にか、それは表情にも出ていた。

にやにやしていたのだ。


それを見ていてのは、紛れもない
体育の先生だった。


「・・・・ごうっ!」

「・・・ょうごうっ!!」

「しょうごう!!」



ビクッ!!

小郷は、驚く!!

先生
「小郷!!なに、にやにやしてんだ!!
 早く、紙を取りに来い!!」

教室が笑いに包まれる。

「小郷、なにやってんだよ」と
どこからか聞こえてくる。


妄想にふけっていると
いつのまにか自分の番がきていたようだ。

あわてて、先生のもとへ向かって
テストの結果を受け取る。

先生
「ほらっ!つぎもがんばれよ!!」



小郷のニヤニヤは、まだ止まらない。

なぜなら、あのときの50m走は
自分の歴史上、最高の結果を残せたからなのだ。


愛しの千世子さんが目の前で見ていた
あのトラックで。




続く






小郷が恋に落ちている千世子さんは
コチラの方です。

またまた、勝手ながら
千世さんにご出演いただきました🙇‍♂️

いつも長々とお世話になっております。

まもなく、
小郷オーエンの恋を終わらせてまいりますので
もうしばらくお付き合いください。

では、また。
失礼します。

いいなと思ったら応援しよう!

習慣応援家 shogo サポートしていただければ、あなたの習慣活動を全力で応援します!!