【すっぱいチェリーたち🍒】スピンオフ小郷オーエンの恋#3
さぁ、今日も投稿しましょう
うりもさんの名物企画。
「すっぱいチェリーたち🍒」
「すっぱければすっぱいほど輝く」を
テーマに甘酸っぱい学園ラブコメディを
展開していきますよ~(^^♪
また、ほかnoteさんの甘酸っぱいLOVEも
ここでしか見れない!?(必見です!)
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それでは、
小郷オーエンの恋模様について
続きをいってみましょう(^^♪
前回の続き☟
・エピソード1
【すっぱいチェリーたち🍒】スピンオフ小郷オーエンの恋
・エピソード2
【すっぱいチェリーたち🍒】スピンオフ小郷オーエンの恋#2
✔木漏れ日の
出会いを経て

これは神様の悪戯だろうと
確信していた。
半年前に運命的な出会いを果たして
「次はいつ会えるんだろう」と期待しても
ピタリと出会うことはなく。
かと思えば、つい先日、
放課後の帰り際でいきなりの急接近が叶う。
「令和の神様は、なんとお調子者で天邪鬼で
ドラマの見すぎかと思うほどに展開を楽しむ癖がある」と
勝手ながら思い込んでいた。
だからだろうか…
そう、今日は
神様から天罰がくだった日でもある。
今日は、
秋のスポーツテストの日。
小郷オーエンにとって、
非常に億劫な日でもある。
なぜなら、彼は運動音痴である。
ドが付くほどに足は遅く、空間認知能力は皆無。
懸垂で棒にぶら下がっているだけの様を
「さらわれた宇宙人か!」と言われて反論ができないほどに
運動神経をどこかに忘れてきた人間である。
「イヤだな~、
宇利みたいにボール投げが得意でもないし…
阿久みたいに足が速いわけでもないし…
みんながうらやましいな…」
そう考えながら、体操着へ着替える小郷。
そうこうしてると、隣で宇利が喋る。
宇利
「今日は、何メートル投げれるかな~
40は超えたいわ~」
阿久
「いや、それ全国の上位レベルやん!
とうとうバケモノとして本性を現したか!」
宇利
「誰がバケモノやねん!
おれはゴリラや!!
って、言わすなやっ!!」
保志田
「宇利っ!グッジョブーーッww」
保志田は、宇利に向けて親指を立てて
称賛のポーズを取った。
阿久は、小郷のしぼんだ姿を見つけて
喋りかける。
阿久
「ええやん、ええやん。
人には得手不得手はあるて!
とりあえず、オーエンなりにがんばりや!
応援してるで!!」
宇利
「おぉぉーーっ!
えぇこと言うやん!さすが、おれの親友!
そうそう、ガムシャラにがんばれば結果はええんよ」
保志田
「おれは知ってるよ!オーエンのがんばり。
持久走は一緒に走るから、がんばりや!」
仲間の声援に胸が熱くなる小郷。
小郷
「ありがとう…
自分なりにがんばるよ」
阿久
「よっしゃーーっ!
ほな、グラウンドに行こうか!」
3人に連れられて、グラウンドへ駆け出す。
グラウンドに集まって、宇利の第一声。
宇利
「思った以上に多いよな人数。
気にせいか…?」
吉田
「えっ!知らんの?
今日は3年と合同でテストする日だってさ」
宇利
「へぇ~、そうなんや~」
田梨木高校のスポーツテストは、本来は
学年ごとに日程をおさえて行うのが通常。
ところが、雨天中止によって日程の調整が難しくなり
今回にかぎっては2年生と3年生の合同で
スポーツテストをやるようになったようだ。
阿久
「なんか、イヤやな~
上の3年と比べられるのは」
宇利
「そうか?
3年生もこの時期は、受験や就職のほうに専念するから
体力落ち取るし、こっちとしては燃えるわな」
阿久
「宇利は単純やな~」
宇利
「よけいなお世話やっ!!」
軽快な喋り口上で語り合う二人。
しかし、小郷は隣でブルブル震えていた。
あれほどにグラウンドに向かう前は
「よし、やるぞ!」と意気込んでいたはずなのに
3年生も合同実施という事実を知って豹変していた。
なぜなら、3年生の千世子さんに
自分の醜態を見られるのが
たまらなく嫌だからなのだ。
✔いきなりの
50m走

「よし!!
それじゃ、それぞれの種目別に分かれて
スポーツテストを実施するぞ」
体育の先生の声で、一斉に生徒は動き出す。
生徒にはあらかじめ
実施する種目の順番が決められている紙が配布されている。
吉田は、うちのクラスを牽引するように
声をかける。
吉田
「じゃ~、うちは男子と女子で順番違うから
ここで別れようか。
女子は、彩子が仕切って誘導してよ」
彩子
「えぇ~、めんどい~」
吉田
「ええやん、彩子は顔も運動もリーダー格なんやから。
頼むわ」
彩子
「そう??そしたら、しゃーないわね。
女子ども!!うちらの最初の種目はボール投げよ!
こっちこっち!!」
彩子の掛け声に合わせて、女子は動く。
吉田
「ふぅ…、彩子は扱いやすくて助かるわ。
えーっと、男子組は50m走やな。
ほな、男子たち!!
うちらは50m走やから、あそこに集合しよう!!」
吉田の号令を聞いて、
「は~い」と動き出す男子たち。

50m走を実施する位置へ集合すると、
すでにほかのクラスが実施していた。
女子のようだ。
ただ、ひときわ大人びた女子が走っている。
間違いなく、3年生組である。
1年も違えば、こうも女性は変わるのかと
目を疑うほど異様にキラキラしていた。
なぜか、良いニオイもする。
担当の先生である垣野先生が
吉田へ声をかける。
垣野先生
「あなたたちは、このクラスのつぎよね。
ちょっと待ってて、もうすぐ終わるから」
垣野先生はそういうと、すぐにホイッスルを片手に
生徒が待つトラックで準備する。
垣野先生
「よーーいっ!ピっ!!」
一斉に走り出す3年生。
足が早かったり、遅かったり…
それなりの50m走が目の前に繰り広げられていた。
小郷
「まだかな…、緊張するな…」
小郷にとって、50m走は
もっとも苦手な種目である。
自慢ではないが、
自分より足の遅い人を見たことがないからこそ
よけいに苦手意識を持っていた。
ブルブルと足を震わせながら、
自分の走る順番を待つ小郷。
ピッ!!
垣野先生のホイッスルが軽快に鳴る。
まもなく3年生の走者も終わりだろうと
顔を上げた瞬間。
ボブヘアーをなびかせながら
颯爽と走る女子生徒の姿が小郷の眼前に広がった。
千世子さんだ。
その走り姿は美しかった。
プロの陸上選手並みに背筋は伸びて、
腕を振る速さと両足の回転の圧倒的スピード感。
それは、間違いなく「走る人の姿」だった。
宇利
「すげぇ…、あの人、速くない?」
阿久
「だな。8秒、切るんじゃない?
けっこう速いぞ。
だって、ほかの二人も速いはずなのに
ずいぶんと離されてるやん」
ゴールに向かっていく
千世子さんの後ろ姿をずっと追いかける小郷。
このあと、自分が走ることを忘れるほどに
ドキドキで胸の高鳴りが収まりきらなかった。
続く
文武両道な千世子さんは
コチラの方です。
またまた、勝手ながら
千世さんにご出演いただきました(^^♪
いつもお世話になります。
引き続き、小郷オーエンの恋について
創作記事を展開いたしますので
皆様、よろしくお願いします。
では、また。
失礼します。
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