【パガニーニ練習曲関連】フランツ・リストのピアノ曲紹介
この記事では「パガニーニによる大練習曲 S.141」に関連する曲を紹介します。
パガニーニによる超絶技巧練習曲 S.140
「パガニーニによる大練習曲 S.141」の前身。1838年作曲。クララ・シューマンへ献呈。難技巧ゆえに現在でもほとんど演奏されない。
演奏はゴラン・フィリペツ。
第1番 S.140/1
「パガニーニによる大練習曲 S.141」の第1番の初稿。
第1番 〔シューマン版適用稿〕 S.140/1a
パガニーニのカプリース第6番のシューマン編曲(「パガニーニのカプリースによる演奏会用練習曲 Op.10」の第2番)にリストがパガニーニのカプリース第5番の【序奏部】と【コーダ部】を付けたもの。シューマンのものそのままではコーダ部が自然に繋がらないのでリストが改訂した箇所もある。リストのパガニーニ超絶技巧練習曲が初版された際に、第1番はリストのものとシューマンのものが並記される形だった。リストはシューマンへの敬意を表してこのようにしたのだが、クララ・シューマンは「リストの楽曲の優位性を誇示するためだ」と不快感を露わにする。
第2番 S.140/2
「パガニーニによる大練習曲 S.141」の第2番の初稿。
第3番 S.140/3
「パガニーニによる大練習曲 S.141」の第3番ラ・カンパネラの前身で、その最終稿と違いパガニーニの第1協奏曲のロンドが中間部に出てくる。この時点ではまだ「ラ・カンパネラ」というタイトルは与えていない。
第4番 〔第1稿〕 S.140/4i
「パガニーニによる大練習曲 S.141」の第4番の初期稿第1バージョン。
第4番 〔第2稿〕 S.140/4ii
「パガニーニによる大練習曲 S.141」の第4番の初期稿第2バージョン。
第5番 S.140/5
「パガニーニによる大練習曲 S.141」の第5番の初稿。
第5番 〔異稿〕 S.140/5bis
同第5番に併記されているオッシアを演奏したもの。
第6番 S.140/6
「パガニーニによる大練習曲 S.141」の第6番の初稿。
パガニーニの鐘による華麗なる大幻想曲 S.420
有名な「ラ・カンパネラ」と同様に、パガニーニの第2ヴァイオリン協奏曲のロンドの主題を使用している巨大な幻想曲。1834年初版。ヘルミニー・ヴィアルへ献呈。
演奏はセルジオ・フィオレンティーノ。
パガニーニの主題による大幻想曲 - 鐘と「ヴェネツィアの謝肉祭」(による変奏曲) 〔第1稿〕 S.700i
パガニーニの有名な「鐘の主題」と「ヴェネツィアの謝肉祭」の主題による巨大な幻想曲。「パガニーニの鐘による大幻想曲 S.420」の素材をそのまま使用しているところもある。またパガニーニのヴァイオリン協奏曲第2番から鐘の主題以外の素材も使用している部分もある。この作品は1845年リスボンにて完成され、現在そのタイトルの付いていない自筆譜はワイマールに所蔵されている。1989年に新リスト全集にて初版される。変奏曲というタイトルは新リスト全集の編纂者のひとりイムレ・メゼーが提案したものだが、ハワードは幻想曲というタイトルがふさわしいと考えている。
パガニーニの主題による大幻想曲 - 鐘と「ヴェネツィアの謝肉祭」(による変奏曲) 〔第2稿〕 S.700ii
同第2稿であり、第1稿と同じ自筆譜上に書かれている。
【その他】
パガニーニの「ヴェネツィアの謝肉祭」による変奏曲 S.700a
パガニーニがヴェネツィア民謡「愛しいお母さん」を主題としてヴァイオリン用の変奏曲「ヴェネツィアの謝肉祭」を作り、リストがそれに倣い同じ主題を用いて簡素な変奏曲を作成したもの。作曲年は不明。
演奏はヴォイチェフ・ヴァレチェク。
● 楽譜紹介
新リスト全集の楽譜では今回ご紹介した楽曲は以下のものに収録されています
・パガニーニによる超絶技巧練習曲 S.140
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・パガニーニの鐘による華麗なる大幻想曲 S.420
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・パガニーニの主題による大幻想曲 - 鐘と「ヴェネツィアの謝肉祭」(による変奏曲) S.700
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それではみなさま良い一日を
