読書を『知的資産』に変える3ステップ Notion×AI活用術【マーケティングプランナーの書棚から #3】
こんにちは。地域密着型の販促を考える仮想研究室「ミタカ販促設計ラボ」室長のサタケです。
「マーケティングプランナーの書棚から」も3回目を迎えました。#1では情報の4層構造、#2ではツェッテルカステンの手法をご紹介しましたが、「理論は分かったけれど、実際にはどうやって活用すればいいの?」と感じている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回#3では、これまでご紹介した理論を実際にどう組み合わせて書評記事を作成しているか、その具体的なプロセスを解説します。
■前回までの振り返り:理論から実践へ
#1:情報の4層構造
九島伸一氏の『情報』から学んだ「データ→情報→知識→知恵」の昇華プロセス。この構造を理解することで、読書体験も劇的に変わることをお伝えしました。
#2:思考するメモの力
ズンク・アーレンス『TAKE NOTES!』から学んだツェッテルカステンの手法。バラバラの情報をつなげることで、新しい洞察が生まれることをご紹介しました。
#3(今回):理論の統合実践
この2つの理論を組み合わせて、読書を「知的資産」に変える具体的なワークフローについて解説します。

■なぜ書評の「作り方」を公開するのか
前回までで理論の重要性はお伝えしましたが、「で、実際にどうやって使うの?」という疑問をお持ちの方も多いはず。
情報にあふれる2025年だからこそ、単なる本の要約ではなく、「その本をどう読んだか」「現場でどう活かしたか」に価値があります。
#1の「情報の4層構造」と#2の「つながりメモ」を組み合わせることで、読書は単なる知識吸収から思考のアップデートの手段に変わります。
■まず、私が使っているツールについて
実践プロセスをご紹介する前に、私が日常的に使っているツールについて簡単にご説明します。
【Notion(ノーション)】
何ができるツール?
Notionは「オールインワン・ワークスペース」と呼ばれるクラウドサービスです。メモ、タスク管理、データベース、Wiki作成などが一つのプラットフォームでできる便利なツールです。
#2の「ツェッテルカステン」にピッタリな理由
構造化しやすい:章立てや項目別に整理できる
検索機能が強力:過去のメモをキーワードで瞬時に見つけられる
リンク機能:関連する本やプロジェクトを「つなげる」ことができる
テンプレート機能:#1の「4層構造」を意識したフォーマットを継続使用可能
料金について
個人利用であれば無料プランでも十分活用できます。
代替ツール
Obsidian:よりシンプルなメモツール(リンク機能が優秀)
Google ドキュメント:馴染みのあるGoogleのサービス
手書きノート:アナログ派の方にはこちらも効果的
【Claude(クロード)】
何ができるツール?
Anthropic社が開発したAIアシスタントです。ChatGPTと同じような対話型AIですが、より長い文章の処理が得意で、思考の整理や分析に向いています。
#1の「知識→知恵」の昇華を支援
批判的思考のサポート:「他の見方はないか?」といった多角的な視点を提案
構造化の支援:散らばった思考を「情報→知識」レベルまで整理
実践的なアイデア:理論を現場で活かす「知恵」レベルまで昇華
料金について
基本的な利用であれば無料プランで使用可能です。
代替AI
ChatGPT:最も有名な対話型AI
Gemini:Googleの対話型AI
Copilot:Microsoftの提供するAI
AIとの対話が初めての方へ
#1でお話しした「情報の4層構造」を意識して、AIに質問してみてください。「この本のデータレベルの情報を整理して」「知恵レベルまで昇華するにはどうしたら?」といった具体的な質問が効果的です。
■私の書評作成 3ステップ
Step 1: Notionで詳細な読書メモを作成(#1の4層構造を活用)
まず、読書しながらNotionで詳細なメモを取ります。ここで#1の「データ→情報→知識→知恵」の4層構造を意識することが重要です。
Notionテンプレートの構成(例)
読書記録:[書名]
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書誌情報
- 書名
- 著者
- 出版社
- 出版年
- ページ数
- 読了日
読書の動機(#1:問題意識の明確化)
- なぜこの本を手に取ったのか
- 解決したい課題
- 期待していること
第1層:データレベルのメモ
【第1章】データ収集
- 事実・数値・引用
- 著者の主張の根拠
【第2章】データ収集
(以下同様)
第2層:情報レベルの整理
- 章ごとの要点まとめ
- データ間の関係性
- 全体の構造・流れ
第3層:知識レベルの洞察(#2:つながりメモ活用)
- 現場での応用可能性
- 他の本・経験との関連性
- 実践で使えそうなフレームワーク
第4層:知恵レベルの昇華
- 普遍的な原理原則
- 時代を超えて使える洞察
- 自分なりの哲学への影響
ツェッテルカステン(#2の手法)
- 関連タグ:#マーケティング #AI時代 #情報活用
- 他の読書メモとのリンク
- 現在進行中のプロジェクトとの接点
3つの核心(読者への価値)
1. 最も重要だと思う洞察
2. 今すぐ実践できること
3. 長期的に意識したい視点
メモ取りのコツ(前回までの学びを統合)
4層を意識して記録:「今、どの層の情報を書いているか?」を常に意識
自分の言葉で書く:#2で学んだ「思考するメモ」を実践
つながりを意識:他の本や経験との関連性を積極的に見つける
現場との接点を明記:「知識→知恵」への昇華を意識
Step 2: AIと対話して視点を整理(#1の昇華プロセスを加速)
Notionでメモを作成した後、Claude(AI)と対話しながら#1の「知識→知恵」への昇華を図ります。
AIとの対話例(#1・#2の概念を活用)
【私】
『情報』という本から、データ→情報→知識→知恵の4層構造について
メモを取りました。この概念をマーケティングの現場でより実践的に
活用するために、「知識レベル」から「知恵レベル」への昇華を
手伝ってください。また、他の概念とのつながりも教えてください。
【Claude】
素晴らしい4層構造の整理ですね。「知識→知恵」への昇華と
他概念とのつながりを以下の観点で深掘りしてみましょう:
1. 普遍性の観点:この4層構造が適用できる他の分野は?
2. 実践の観点:明日から使える具体的なアクション
3. 統合の観点:ツェッテルカステンとの組み合わせ方法
...
AIとの対話で期待できること
#1の理論の深化:4層構造のより深い理解
#2の手法との統合:ツェッテルカステンとの効果的な組み合わせ
現場での活用法:理論を実践に落とし込む具体的方法
新しいつながりの発見:自分では気づかなかった関連性
Step 3: note記事として構造化(読者価値を最大化)
最後に、これまでの内容を踏まえて、読者にとって最も価値のある形で記事を構造化します。
記事構成のテンプレート案(シリーズの一貫性を保持)
1. 導入
- 前回の振り返り(#1・#2との関連)
- 今回の本を選んだ理由
2. 書誌情報
- 基本データ
- 入手方法・注意点
3. なぜ今、この本なのか
- #1・#2の理論との関係
- 2025年の文脈での意味
4. 現場で使える○つの視点
- 〇つに絞って深掘り
- #1の4層構造で整理
- #2のつながりメモを活用した具体例
- 図表での視覚化
5. 実践・活用例
- すぐに試せる方法
- #1・#2の概念を使った応用
6. 前回との関連
- シリーズ全体での位置づけ
- 理論の統合効果
7. まとめ・次回予告(100文字程度)
■このプロセスの3つのメリット
1. #1の理論が実践で活きる
「データ→情報→知識→知恵」の4層構造を意識することで、読書体験が劇的に深化します。
2. #2の手法が定着する
ツェッテルカステンの「つながりメモ」により、孤立した知識が有機的な知的ネットワークに変わります。
3. 再利用可能な知的資産の構築
一度作成したNotionメモは、後日の企画やプレゼンでも活用できる貴重な資産になります。

■実際にやってみよう:シリーズ統合ワークショップ
読者の皆さんも、#1・#2の学びを統合して、このプロセスを体験してみてください。
今週末のチャレンジ
準備
最近読んだ本を1冊選ぶ
ツールを準備する
デジタル派:Notion、Obsidian、Googleドキュメントなど
アナログ派:ノートとペンで4層構造を意識したメモ
AI初心者:ChatGPT、Claude、Geminiなどの無料版にアクセス
メモの再構築
#1の4層構造を意識:データ・情報・知識・知恵に分けて整理
#2のつながりメモを実践:他の本や経験との関連性を探る
特に「知恵レベル」への昇華を意識
AIとの対話
統合的な質問例:
「この本の内容を4層構造で整理し、他の概念とのつながりを教えて」
「知識レベルから知恵レベルへの昇華をサポートして」
「この学びをマーケティング現場で活かす具体的方法は?」
ツールを使わない場合でも大丈夫!
手書きのメモでも、4層構造を意識して項目を分けることで同様の効果が得られます。重要なのは「構造化して考える」ことです。
■シリーズを通じて見えてきたこと
#1→#2→#3(今回)の流れ
#1(理論):情報をどう捉えるか
#2(手法):思考をどう深めるか
#3(実践):理論と手法をどう統合するか
この3つが組み合わさることで、読書は単なる「読む」行為から、「知的資産を構築する」戦略的活動に変化します。
AI時代における読書の価値
生成AIが大量の情報を瞬時に処理してくれる2025年。だからこそ、「人間ならではの思考の深化」と「経験に基づく洞察の創出」が重要になります。
#1・#2・#3(今回)を通じて提案してきたのは、まさにこの人間固有の価値を最大化する方法なのです。
■このワークフローの進化
実は、このプロセス自体も日々進化します。
#1の学びにより情報の質が向上
#2の手法により思考の深度が増加
AI活用により効率と質の両立を実現
note発信により読者からのフィードバックで新たな気づきを獲得
これらの循環により、書評記事の質も継続的に向上することでしょう。
■最後に:知識を知恵に変える装置として
「マーケティングプランナーの書棚から」は、単なる書評シリーズではありません。
#1(理論)→ #2(手法)→ (実践)→ 読者の実践 → フィードバック
この循環を通じて、前回ご紹介した「データ→情報→知識→知恵」の昇華プロセスを実際に体験する場なのです。
次回からは、この統合されたワークフローを使って、さらに深い書評をお届けしていきます。
■お問い合わせ
公式サイト: https://satake-p.com/
(お仕事のご相談はこちらから)
室長プロフィール
佐竹 昭治|株式会社サタケプランニングオフィス 代表取締役
小売・サービス業の現場で、生活者視点を軸にした販促戦略を提案。 マーケティングプランナーとしての経験(20年以上)×データ分析×AI活用による「ハイブリッド販促設計」で、「伝わる販促」「来店してもらえる仕掛け」づくりをサポート中。
あなたの販促にも、次世代の設計力を。
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※このnoteは、株式会社サタケプランニングオフィスが運営する架空の研究所(ミタカ販促設計ラボ)の設定でお届けしています。
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チップは今後の調査・記事制作の資金として大切に使わせていただきます。──室長・サタケ