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前田真里『小学生記者がナガサキを記事にする みんなに伝えたい戦争や原爆のこと』

くもん出版、2025年

「親子記者事業」は、全国から長崎市に、小4以上の小学生と保護者を招待し、8月9日平和祈念式典をはじめ平和イベントなどを4日間にわたり取材してもらい記事にするという取組だ。
沖縄、愛知、大阪、千葉から参加した小学生5人の取材体験が紹介してある。

この取材の前には事前課題がある。
親子はそれぞれの地元で太平洋戦争について調べたり、戦争体験者の話を聞いて記事にまとめておくのだ。それから長崎に行き、さらに戦争への理解を深めていく。

現地に行って、「伝えるために学ぶ」という地道で確かな体験学習をした子どもたちは、きっとその体験を忘れず、被爆地と自分が住む地域をつなぎ、戦争や平和に関心を持ち続けるだろうと思う。見習いたい。

ところで、広島では年間を通して原爆関連の報道がある。節目の年だからではない。おそらく長崎や沖縄でもそうだと思う。
もちろん当日となれば、各局が畳みかけるように特集を組む。朝から晩まで、選挙報道みたいにと言えば分かりやすいだろうか。
本当に驚いたのだが、他の都道府県では当日でも(NHK以外は)ちらりとしか報道がない。原爆や戦争を絶対に忘れさせない日常は地域特有のものだったのかと衝撃を受けた。
忘れないためには、毎日思い出すこと。思い出せる環境をつくることが大事なのだと思う。80年前の昔話などではなく、現在進行形の課題なのだから。

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