「良いこと悪いこと」第8話考察 ドの子は生きている
いじめは、被害者も加害者も傍観者も傷つけるっていう、胸が痛くなるストーリーでしたね。加害者がキレイさっぱり忘れている中、傍観者にも関わらず良心の呵責に苛まれ続けた森くんについては、同情を禁じ得ない。
それにしても、森先生、いい演技。あのくらいやってくれないと、この事件の狂気とのバランスが取れない。
7話で「工場チェイス=松井?」と予想しましたが、犯人は“森”本人でした(ここは外れ)。ただし第2話考察で、宇都見の想定で書いた「教師だったら『悪い子をなくすために教師になった』と言いそう」という読みは、結果的に森の台詞と響き合いました。
もし彼が実は教師で、しかも現在鷹里小に勤務している——なんてことなら、情報を集めるのも細工するのも容易。
そして、正体がバレたときに「俺は、お前らみたいな“悪い子”をなくすために教師になった」なんて言いそう。
7人目=森先生は大方の予想通り。自分も殺される恐れを口にしていることから、真犯人ではないと見てよさそうです。
…とはいえ、森の周辺にはまだ疑問が残るので後半で整理。まずは来週判明しそうな犯人像から詰めます。正直、ここまで決め手に欠けるドラマは初めて…(笑)。
1.中心テーマから逆算
この物語は
小学校時代のいじめが大人の人生を蝕み続ける
人は都合よく記憶を改ざんする
を縦糸にしています。まず、鷹里小メンバーの“現在の立ち位置”を整理。
加害者側
貧ちゃん/カンタロー:いじめを覚えておらず、罪悪感もない
ニコちゃん:覚えているが反省なし
ちょんまげ:いじめを“利用”した自責が強い
キング/ターボー:「どの子」と「ドの子」を混同。申し訳なさはある
傍観者・関与者
森:詳細を覚え、傍観の罪悪感に苦しむ。
大谷:繰り返しを認識しながら止めなかった。
委員長:認識していたし閉じ込め実行。弟のことで反省より被害者意識が先行
ゆっきー:いじめ自体を認識していない
トヨ:認識の有無が不明
被害者
猿橋園子(どの子):いじめっ子への強い嫌悪はあるが、自分を変えることで乗り越えようとする“被害者代表”
瀬戸紫苑(ドの子):詳細不明(ここが物語の核)
主人公格のキングは“加害者を生きる”役割。
加害者は何食わぬ顔で生きているけれども、被害者や周りの人間には消せない傷が残る。自分達はそれだけのことをしたと大人になって気がつく。さらに、そのために仲間も命を落とすことになる。その罪の意識を背負って生きていく。
猿橋は“被害者を生きる”役割。
加害者を恨み復讐することは「良い子」ではなく、加害者と同じ「悪い子」になってしまうと考えている。
では、新たな被害者瀬戸紫苑はどこに位置づくのか。ここが結末を左右します。
①猿橋とは反対に、いじめっ子を恨み復讐を企てる
→紫苑が真犯人・殺人犯となり闇堕ち
②猿橋のようにいじめに向き合うことができず、現実から逃げた
→紫苑は死んでいる・犯人ではない
③いじめに負けず、夢を叶え誰よりも成功している
→ピアニストになっている・犯人ではない
2.瀬戸紫苑の生き方(3仮説)
①〜③どのようにストーリーが進んでいくと思いますか?
①以外は、瀬戸紫苑は真犯人ではないことになります。
① 復讐に堕ちる(=真犯人)
猿橋との対比が効くという意味では、悪い子に転落してしまった紫苑というストーリー展開は確かに強いと思うんですよ。
けれど、いじめという加害に対して、殺人という加害で報復するという、被害者が全く救われないラストはどうなんだ?という疑問が。
加害者であるキングは捕まりもせず生き残り、被害者の紫苑が極刑になるって、バッドエンドすぎませんか。
キングもキングで出家でもするしかないぐらいの生き地獄になるとは思うけれど、希望が見えなさすぎ。
② 現実から逃れ、すでに亡くなっている
巷で予想されている、紫苑はすでに亡くなっているというパターン。この場合は、紫苑は真犯人ではない。
フォスターの「主人は冷たい土の中に」をリコーダーで吹いていた紫苑。この曲の歌詞を見ると、もう完全に死んでるやん…と思わざるを得ない。
また、オープニングで繰り返し出てくるイメージに、教室の窓があきカーテンが揺れているシーンがあります。
まさか、そこから飛び降りちゃった?
もし、紫苑が亡くなっているとして、わざわざ「どの子」と「ドの子」というギミックを仕込んでいるあたり、事件と無関係のはずはない。紫苑を亡くしたという親族が復讐のために連続殺人を起こすというのは強い動機になります。
③ いじめに負けず、夢を叶えた(成功者ルート)
この場合は、いじめ事件と関係ないところで殺人が起こっていたことになります。
本作の裏テーマ「夢の実現」に最も合致。自分は、一番推したい結末です。
いまのところ、小学校の時の夢を本当の意味で叶えた人はいない。
みんなの記憶の中に、全く残っていなかった紫苑が、いじめられようが、ピアノを壊されようが、例えば一時的にピアノを弾けないような状況になろうが、その困難を乗り越えて成功を収めている。
それが、最大の復讐なのではないかと思うんですよね。
この場合、「瀬戸紫苑=これまで出ていない人物」で、連続殺人は“いじめ以外の動機の線”が濃くなります。
私は③推し。が、物語の整合性としては②が“現実的”、①は“バッドエンド”。
3.瀬戸紫苑は誰か
東雲晴香=瀬戸紫苑
ミスリード感が強く、東雲を犯人としては疑ってきませんでした。
①黒塗りアルバム初見リアクション、②キングを知らない、③「やった方もやられた方もなかったことにはできない、それを背負ってこの年まで生きているんだから。だから、許さなくてもいいんじゃない」と達観発言(復讐者の語り口ではない)
そして最大のネック、④名前違い
改名してましたとか、ペンネームでしたという可能性はありますが、だとしたら反則級のパワープレイでは?例えば、いじめられていた昔の自分が嫌で、名前を偽って生活しているなどの理由を持ってくるのだろうか?
普通に考えて、苗字だけでなく全て名前が違うというのは厳しいかな。
「ドの子=東雲」はギリギリあり得ても、連続殺人の実行犯像には感じないというのが正直なところ。
そう考えると、瀬戸紫苑は今まで登場していない、物語には関わってきていない人物という可能性も出てきます。
4.最終話から逆算ーキングの夢
夢の絵になぞらえた殺人。
その法則は崩れつつあるような気もしますが、それにしても、最終回では、キングが夢を叶えるのかがテーマになると思います。
ヒーロー=キング 熊=犯人
キングはみんなを救うヒーローになって熊を退治するべき。
ヒーローが熊に殺されてしまうとか、実は熊がキングで、いじめの復讐や見せしめとしてヒーロー(犯人)に粛清されるという展開もありうるけれど、それはバッドエンド。
加害者はやり直せないーーという結果に。
とはいえ、犯人をただ捕まえるだけではヒーローになれないと思います。
キングにはこれまでの罪を償う意味でも、他者のために犯人と戦わなければならないのではないでしょうか。狙われた誰かを庇って戦うという展開になると予想します。
守る相手の候補:①ターボー ②花音 ③猿橋園子 ④瀬戸紫苑
①②は自分の大切な人だし、④はまだ出てこないので共感できない。となると、猿橋が本命か。
最終話では、キングはいじめ被害者だった猿橋を守って、真犯人と戦う。そんな展開があっても良いのではないでしょうか。
実は工場で真犯人に狙われていたのは猿橋で、
ちょんまげは犯人の顔を見てしまったため、いきがかりで殺された。
サブタイトル ”あーあ、死んじゃった” には、実はターゲットではなかったという裏の意味を感じますし、殺され方もこれまでのような夢の絵になぞらえたものではない気がするのです。
この仮説が意味するところは、動機はいじめではないという可能性です。
ちょっとこねくり回しすぎですか?
5.犯人予想
それでは犯人予想。
9話は瀬戸紫苑の行方解明がメイン。ラスト付近で犠牲者→直後に犯人判明、動機は最終話で――という流れでしょう。
そこで、なんとか絞った候補は以下の3ライン。
① 紫苑=真犯人 → 東雲晴香
② 紫苑は死亡、親族が復讐 → 東雲/宇都見/松井
③ いじめ外の動機(薬物の線など) → 宇都見
実のところ、細かい動機や立ち位置の説明ができるほど固まっていませんが。
松井が親族なら紫苑と年齢差(11歳)で、リアルタイムで紫苑の苦しみを見たわけではないという弱点あり。
ただ、松井の猿橋に対して、”やたら事件の進捗を聞こうとする” ”どの子の絵を見たがる” ”謎の急な荒ぶり”は、犯人であれば説明がつくと考えました。自分の仕掛けた復讐を邪魔されたくない、ということだったのではないか?
ただし、そうだとしても東雲と繋がっている線は薄いと考えます。
状況的には東雲に当てはまることが多いのだけれど、それもミスリードの気がするんですよね。ということで、
最終的に“賭ける”なら――
本命:宇都見 対抗:東雲 大穴:松井。
どうでしょう。
宇都見をおす理由はこちら↓
6.森の関与はどこまでか
次週、フラグが立ってる気がする森。
首謀者を差し置いて、傍観者が制裁されてしまうのは心が痛いので、生き残ってほしいところ。
森が真犯人ではない根拠は「DVDの拡散を拒んだ=自分が標的になるのを恐れた」から。
ただし、関与度の不明点は残ります。
・鷹里小にいながらタイムカプセル掘り起こしに不参加の理由
・DVD入手経路(大谷から託された?/校長室で発見?)
・タイムカプセル開封にも不参加の理由
・大谷は元生徒=森を把握しつつ、なぜキングに伝えなかったのか
紫苑の登場で森の存在は薄れましたが、この辺りの回収を望みます。
7.その他の人物メモ
委員長:弟絡みで猿橋を恨む線は描き切りに見えますが、8話OPで委員長の絵が過剰に映るのが意味ありげで気になります。
動機は「いじめ」優位に傾きましたが、薬物がらみもまだ消さずに置いておきます。
また、猿橋をいじめた(閉じ込めた)事を謝っていないのは委員長だけで、本当にこの件に向き合えているのだろうかという疑問が残ります。
一度退場したかのように見えた委員長が、裏で手を引いていた黒幕…なんて展開も、可能性は薄そうですが考えておきましょう。
加奈:急浮上のあやしさ。ただ、母は連続殺人犯で父を標的にしていた、というのでは残される花音があまりにも悲劇すぎる。序盤の“家族円満”描写とも噛み合わず、事件無関係と予想。
今國:あやしすぎて逆に外してきましたが、キングたちの情報を聴き放題にもかかわらず、警察の宇都見と情報が繋がらない不自然さは残ります。
ただし、イマクニにいる時間が長く、実行犯のアリバイ崩しができないように思います。
これで、今國豹変したら、参りましたと土下座いたしましょう。
萌歌:真犯人と繋がっていて、情報提供しているのではないかと疑っています。
* * *
パッヘルベル「カノン」は輪唱。同じフレーズが反復される心地よさが、本作では“死の連鎖”として反転しているのか?
このドラマ、快楽殺人ではなく、真っ当な動機がどこかにあることが、逆に考察を難しくしていますね。
複数犯説もありますが、今回は単独犯想定で予想しました。
犯人予想はしたものの、決定打になる伏線は巧妙に“消されて”います。
「キングだけが生き残る」では納得できない。
ドの子は生きていて成功者になっているという展開を望みたい。
ヒーローの絵=救う物語である以上、
キングが“誰かのために戦う”カタルシスに期待します。
――納得の回収を、お願いします。
セミファイナル第9話考察はこちら
全話考察中!
コミカライズ 12月いっぱい1巻は無料で読めます
DVD・Blu-rayも出る!
第9話は、開始時間が30分遅くなるので注意⚠️
#良いこと悪いこと 第8話
— 良いこと悪いこと【公式】日テレ (@iiwaru_ntv) December 6, 2025
ご視聴ありがとうございました!
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📢【第9話】12月13日(土)よる9時30分
※いつもより30分遅いスタートです
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もう1人のドの子とは
何者なのか!?
ついに来週犯人が…💥
さらに、誰かが…
来週はいつも以上に
リアタイ推奨です!!#間宮祥太朗 #新木優子#イイワル

