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「良いこと悪いこと」第9話考察 哀しき殺人者のバトン

綺麗事はやらないという、強い覚悟を感じた9話。

想像以上に、哀しくて美しくて残酷な瀬戸紫苑の真相でした(涙)
1話、盛り上がる、貧ちゃん、カンタロー、キングの後ろで、宇都見はどんな気持ちでカノンを弾いていたんだろう。どんな気持ちで、肩を組んでカラオケを歌っていたんだろう。
切ない…

カノンは「ド」の鍵盤を使わないとか、
音楽に仕込まれたギミックが秀逸すぎ。
切ない…

それでね、カッター持って乗り込もうとするキング。
そういうとこだよキング。ちゃんと、大切な人の顔思い浮かべたのかよ。
だから変われないって言われちゃうんだよ。

8話後考察の犯人予想

最終的に“賭ける”なら――
本命:宇都見 対抗:東雲 大穴:松井

第8話考察より

宇都見と予想して、実行犯という意味では当たりましたが、真犯人は別にいる。
うっちゃんを想って泣いてばかりもいられないので、最終話予想。真犯人とはどんな役割を果たしているのでしょうか。


1.真犯人ってな〜んだ

まず整理したいのは、「真犯人」とは何をやった人間なのかということ。

宇都見は、紫苑の婚約者で連続殺人の実行犯。

ここまで近しい存在で、ここまでの罪を背負っている。
それでもなお「真犯人」が別にいるとしたら、
その人物はどんな役割を担ったのでしょうか。

考えられるのは、次の3タイプです。

共犯者
 宇都見とともに計画し、あるいは殺人を補助した人物

黒幕
 宇都見が復讐を実行するよう、裏で導いた人物

情報提供者
 いじめっ子のリスト、替え歌、夢の絵、タイムカプセルなど
 鷹里小6年1組の内部情報を渡した人物

この3つを一人が担っている可能性もあれば、
役割が分かれている可能性もあります。

①であれば、宇都見以外にも実行犯がいる、または実行犯を宇都見が庇っているという可能性も出てきます。

②では、共謀するというよりも、宇都見とキングが”偶然”出会うように仕向け、キングが紫苑のトラウマのトリガーだった人物だと気づくように密かに仕組んだ。だから、宇都見も仕組まれたことに気づいていない…なんてこともあるかも。

③替え歌やタイムカプセルに何が入っているかは、鷹里小にいた人間しか知らないはず。

真犯人が担うのはどの役割だと思いますか?

2.真犯人、だ〜れだ

視聴者からは、紫苑の関係者として疑われている東雲と今國。「タクト学園」の出身者ではないかと予想されています。

理由としてよく挙げられているのが、
今國:イマクニのロゴとタクト学園ロゴの一致
東雲:Hulu特別編9.5話でタクト学園に東雲らしき少女がいる

ただ、これだけで「真犯人」と断定するのは早い。
紫苑への強い感情がなければ、殺意にまでは至らないはずです。

真犯人は「猿橋の近く」にいる

ひとつ確かなのは、
真犯人は猿橋園子のすぐ近くにいる人物だろうということ。

もしこの事件が「紫苑の死」をきっかけに始まったなら、実は、猿橋は事件とは無関係だったことになります。
こんなに頑張って、事件を阻止しようとしていたにも関わらず!
それでも、猿橋を主人公として置いたのは、犯人の関係者だからなのではないでしょうか。

また、
・悪い子になりたくなくて復讐を選ばなかった猿橋
・復讐を選び悪い子に堕ちた犯人

この価値観の対立こそが、
「いじめを、いじめ(復讐)で返していいのか?」
という物語の核心につながります。

猿橋の関係者から真犯人を探すとすれば、
やはり第一候補は東雲、次に松井です。

復讐の終わりは死か贖罪か

では、もうひとつ別の視点から。
宇都見が舞台上で「あとは(よろしく)」と、呟いたのではないかと言われています。真犯人へのメッセージなのか。
宇都見から真犯人に渡されたバトンがキングへの復讐ならば、次のパターンがあるのではないでしょうか。

① 死
キングを、絵になぞらえた形で殺害。

宇都見は、絵になぞらえて、キングに自分を襲撃させ殺人犯として逮捕されるというシナリオを描いていたのでしょうか。
それ、コンサートにいた観客・児童たちはトラウマもんだと思う…。
だから、そこまでは考えていなかったのではないかと。

しかし、実行犯の宇都見が捕まった今、
託された別の人物がキングへの復讐殺人を完遂できるのかは疑問です。
カンタローやターボーの失敗が、共犯者の失敗である可能性もあります。

② 贖罪(社会的な死)
生き残ったキングは、それだけで重い十字架を背負います。
しかし「人は忘れる生き物

贖罪の気持ちがあったとしても、いつか忘れて家族に囲まれ幸せに生きている…
ーーなんてことになってもらっちゃ困るんだよ!
と、いうのが宇都見や真犯人の気持ちでしょう。彼らは、復讐のために人生や命をかけているのだから。

忘れっぽいキングのために、自分の罪を一生忘れられないような方法として、いじめが公になり、強烈なバッシングを受ける。いじめっ子の烙印を押され、社会的な死を迎える。
そんなシナリオを描いている可能性も考えられます。

この場合も、記者である東雲や松井は、真犯人として好都合であると考えます。

ちなみに、東雲と松井の共犯はないと思っています。

犯人東雲晴香

シンプルに考えると、東雲になりますよね。

猿橋にとって、最も身近で大切な存在。
東雲が猿橋を守ろうとする言動に嘘は感じません。犯人ならば、自分が計画する復讐劇に猿橋を巻き込みたくないという気持ちだったでしょう。

・猿橋を捜査から遠ざけようとする
・ニコちゃんのライブ、ターボーの会見に居合わせる

これらのことも、東雲が犯人であることを裏づけます。
さらに、東雲の役割が前述のパターン②黒幕で、宇都見とキングを引き合わせただけだったとしたら、自分の手を一切汚さず復讐を成し遂げることになります。

猿橋を対峙した時の画力を考えても、やはり東雲なのか…と結論づけたくなる。

ただ、一方で、そんなに分かりやすいだろうか…と疑心暗鬼になるのが考察班。
東雲と紫苑は、確かにタクト学園出身で、東雲は紫苑のことを大切な友達だと思っていたのは事実であるとしても、事件には全く関係していない…とも思えるんですよね。

犯人松井 健

はい、そこで本命としてお勧めしたいのが後輩の松井君。

前回考察で、大穴予想していた松井。

松井が親族なら紫苑と年齢差(11歳)で、リアルタイムで紫苑の苦しみを見たわけではないという弱点あり。
ただ、松井の猿橋に対して、”やたら事件の進捗を聞こうとする” ”どの子の絵を見たがる” ”謎の急な荒ぶり”は、犯人であれば説明がつくと考えました。自分の仕掛けた復讐を邪魔されたくない、ということだったのではないか?

第8話考察より

前回は紫苑が12歳のとき松井が1歳、リアルタイムで紫苑の苦しみを見ていないことを理由に大穴にしました。
しかし、紫苑が亡くなったのが成人後だとすると話は変わります。
その当時、松井は21歳。
歳の離れた姉が彼を溺愛し、彼も姉を慕っていた可能性は十分ある。

そして、9話を見て考え直した最大の理由は、宇都見が真犯人を庇っているように見えることです。

すべてを供述しないのは、話せば“守りたい誰か”に辿り着いてしまうからではないでしょうか。
庇う動機としてより強いのは、「友人」よりは紫苑の可愛がっていた「親族」です。

当初、松井は猿橋に姉の面影を見て慕っていた。
しかし、猿橋が連続殺人計画を止めようと動いたことから、自分を邪魔する敵であるという矛盾した感情を抱いた。
意味不明な行動の理由はこれなのではないか?

この場合、宇都見は紫苑の弟を殺人犯にすることはないのではないか。松井が復讐を託されるとすれば、 ”SNSでキングの真実を暴露する”程度のこと。
松井は何も失うことなく、キングに最大のダメージを負わすことが可能です。

そして、メタですけど、
”シゴでき新人は犯人フラグ”っていうパターンよくある笑
ぬけているように見えて、仕事はちゃんとこなしている松井。
ニコちゃん彼氏の薬物取引現場写真しかり、委員長と編集長の件しかり、大事な情報はしっかりリサーチしてくる実は優秀な人材。

大体、シュレッダーにかけられた画像を復元して、タクト学園を調べられますかね?編集社のシュレッダーの裁断サイズ、微細だと思うよ。
元々、施設を知っていたのではないか、と勘ぐりたくなります。

東雲と思わせて〜からの、松井。
あるんじゃないかな。

ただ、この考察の弱点はーー
そう、姓が違う
これは、致命的な欠点ですね。

例えば、姉の不登校で家族がバラバラになって、父母別々に引き取られたけれど、姉は可愛がってくれて…
となってくると、背景がややこしくてわかりにくい。

宇都見と紫苑との関係が納得の「婚約者」で、動機も収まりが良かっただけに、力技の事情の作り込みは避けて欲しいところ。
それに、松井の場合は①共犯者という線が濃く、宇都見以上に真犯人である感じがしないですね(悩)

3.情報提供者は誰か

宇都見も真犯人候補も、鷹里小の同級生ではありません。
ですが、同窓会やタイムカプセルの情報は、紫苑の実家に届いた同窓会の案内から知ることができます。

しかし、いじめっ子の児童、夢の色紙や森のクマさんの替え歌のことは、当時鷹里小にいた人間しか知ることができません。

宇都見や真犯人はどうやって知ったのでしょうか。

卒業アルバム
いじめっ子を塗りつぶし、大谷に指示してタイムカプセルにアルバムを入れたのは宇都見でしょう。

同窓会があることを知り、いじめっ子たちが集まると考えた宇都見は復讐を企てる。
大谷の元に赴き、紫苑がいじめのトラウマから命を絶ったことを大谷に伝え、大谷も責任の一端があると問い詰める。責任を感じた大谷から、当時の様子を聞き取り、卒業アルバムのいじめっ子たちを塗りつぶす。

予告にあった、
「みんなに思い出してほしいだけですよ」は大谷に向けて言っているのではないでしょうか。

夢の絵と替え歌
もしかしたら、当初は計画になかったのかもしれません。
キングがイマクニで、絵のことや替え歌のことを話し、それを宇都見が聞いたために、それになぞらえた連続殺人になってしまったということも考えられます。

キングがイマクニの常連でなければ、起こっていなかったのかもしれません。
やはり、キングがイマクニに通うようになった経緯は気になりますね。
仕組まれたものではなく、偶然だったとすれば、まさに因果応報

また、宇都見とキングがイマクニで結びつくように、周到に準備されていたのだとすればーー

真犯人、今國なのか〜〜〜!?

*  *  *

ということで、迷うところではあるけれど、真犯人予想は

本命:松井、対抗:東雲
としておきましょう。
これで今國だったらマスターすごい演技力。
WS劇場の看板俳優になる気しかしない笑

*  *  *

今回、いじめのトラウマを取り上げたということは、非常に画期的だと感じました。
いじめはその瞬間の苦しさだけではなく、長きにわたり被害者を苦しめるもの。元気になったから大丈夫だろうと、なかったことにはできないということを心に刻まねばなりません。

9話OPで、工作のピアノに向けられた輪ゴム鉄砲に本物の銃が重なる演出がありました。
委員長の絵に描かれた、「タバコ・薬物・銃」ともリンクして意味深です。

輪ゴム鉄砲は、
本物の銃の如く心を破壊するというメタファーですよね?
どうか最終話で、本当の銃弾が撃たれる結末にならないことを祈ります。


最終話考察はこちら

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