季節を味わう、夫婦の台所
エピソード0



初めて彼の家で朝ごはんを食べたとき、
あまりに完璧で、ちょっとひるみました。
料理の手際もいいし、
出てくるものもちゃんとしていて…。
正直、私はずぼらな方なので、
「こんな人と暮らせるのかな」って
思ったんです。
でも結婚して、だんだんと分かってきました。
彼は、子どもの頃から両親の手伝いをしていて、
梅干しを漬けたり、柿を干したり……
そういう“季節の台所仕事”が、
生活の中に自然とあった人でした。
だから、ていねいに整えられた朝食も、
彼にとっては「特別」じゃなく
「ふつうの暮らし」。
そんな彼と暮らしていくうちに、
私も少しずつ季節の台所仕事を覚えていって、
今では一緒にしたり、時には分担したり。
ここからは、そんな私たちの「台所歳時記」。
季節ごとに、台所でこつこつ仕込んできた
7つのエッセイ漫画です。
干し柿


黒枝豆


レモン




バレンタイン

行事食・おこしもん


ふきごはん




梅干し





季節がめぐる度に
また何かを仕込んで、味わっていく。
歳を重ねながら
私たち夫婦の歳時記は
これからもゆっくりと
続いていくと思います。

