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MVP ARCHIVE NASA | Search for Life Phase 01-05 : Europa / 氷の下の海 - 現在最有力候補の一つ

Europa / 氷の下の海 ― 現在最有力候補の一つ

氷の下の海 - 現在最有力候補の一つ

木星の衛星エウロパは、地球外生命探査において最も重要な天体の一つである。

表面は厚い氷に覆われ、白くひび割れた模様が広がっている。
一見すると、凍りついた静かな世界に見える。しかし、その氷の下には、地球全体の海水量を上回る可能性がある巨大な液体の海が存在すると考えられている。
この内部海こそが、エウロパを生命探査の有力候補にしている。

Europa / 氷の下の海

生命に必要な基本条件

生命に必要とされる基本条件には、液体の水、化学エネルギー、有機分子などがある。
エウロパには、そのうち少なくとも液体の水が存在する可能性が高い。
さらに、木星の強い重力による潮汐力によって内部が加熱され、氷の下の海底で化学反応が起きている可能性もある。

もしエウロパの海底に、地球の深海熱水噴出孔のような環境が存在するなら、太陽光が届かない場所でも、化学エネルギーを利用する生命が存在できるかもしれない。

エウロパの重要性は、単に「 水があるかもしれない 」ことだけではない。
火星生命探査が主に「 過去に生命が存在できたか 」を調べているのに対し、エウロパは「 現在も生命が存在できる環境があるか 」を問う天体である。

NASA はこの問いに答えるため、Europa Clipper ミッションを進めている。この探査機は エウロパ に着陸するのではなく、木星を周回しながら エウロパ へ何度も接近し、氷の厚さ、内部海、表面成分、磁場、地質活動などを詳しく調べる予定である。

目的は、生命そのものを直接発見することではない。
まず、エウロパが生命に適した環境を持つかどうかを評価することである。これを「 ハビタビリティ( 居住可能性 )」の調査という。

エウロパは、私たちの生命観を変える可能性を持っている。
生命は地球のような温暖な惑星の表面だけで生まれるのか。
それとも、厚い氷の下、暗い海の中でも成立するのか。
エウロパはその問いを、木星の影の中から投げかけている。

まだ生命は見つかっていない。
しかし、もし地球外生命を探すなら、エウロパは現在、人類が最も真剣に向き合うべき場所の一つである。

Europa / 氷の下の海 ― 現在最有力候補の一つ


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