MVP ARCHIVE | History of Flight 07 : From Sky to Space / 空から宇宙へ

空の次に目指したもの
音速を突破した航空技術は、 さらに高く、さらに速い世界を目指し始めた。
その舞台は、 もはや空だけではない。
人類は次の目標として、 宇宙へ挑戦する時代へと進んでいく。
その架け橋となった航空機が、 North American X-15 である。
North American X-15
X-15 は、 1959年から運用された ロケットエンジン搭載の実験機である。
大型爆撃機 B-52 から空中発進し、 ロケットエンジンで急加速。
その後は弾道飛行を行い、 滑空して帰還した。
最高速度はマッハ6.7。
到達高度は 100km を超える飛行も記録し、 当時としては人類が到達した最も高い飛行領域の一つとなった。
ロケット時代の始まり
X-15 は、 従来の航空機とは異なり、 プロペラでもジェットでもなく、 ロケットエンジンで飛行した。
超音速飛行。極超音速飛行。高高度飛行。再突入時の空力加熱。
これらの研究成果は、 後の宇宙船やスペースシャトル開発へと受け継がれていく。
NASAの設立
1957年、 ソ連が人工衛星スプートニク1号の打ち上げに成功すると、 宇宙開発競争は新たな段階へ入った。
翌1958年、 アメリカは航空研究機関 NACA を発展させ、 NASA( アメリカ航空宇宙局 )を設立する。
航空研究は、 本格的な宇宙開発へと発展していった。
空から宇宙へ
X-15 は、 月へ向かう宇宙船ではなかった。
しかし、 その役割は極めて重要だった。
高速飛行や高高度飛行で得られた膨大なデータは、 宇宙飛行士の訓練や宇宙船設計に活用され、 アポロ計画を支える技術基盤となった。
Legacy
人類は夢を見て空を飛んだ。
翼を得て、 エンジンを進化させ、 音速という壁を越えた。
そして X-15 は、 空と宇宙をつなぐ橋となった。
その先には、 月を目指したアポロ計画が待っていた。
