歩く瞑想の効果とやり方。一般人~アスリートまで、全ての人にお勧め。
日常生活の中にマインドフルネスを取り入れる手軽な方法がある。それは「歩く瞑想」だ。
呼び名は歩行瞑想や歩行禅、ウォーキング・メディテーションなどいろいろあるのだが、名前は何でも良いだろう。ここでは歩く瞑想と表現している。
瞑想には「動かない瞑想」と「動く瞑想」がある。
一般的に行われている「呼吸の瞑想」やボディスキャンは「動かない瞑想」で、歩く瞑想は「動く瞑想」に分類される。
歩く瞑想とは、その名のとおり、歩きながら歩いているということを意識する実践。
釈迦は「歩くために歩いた」と言われているが、歩く瞑想では自分が歩行になりきるのだ。
あなたは普段、どんなふうに歩いているだろうか?
歩くのは身体だけではない。歩くという行為に心も伴っている。
歩きながら心の中にさまざまな思いが浮かんできて、その思いにすっかり気を取られてしまう(囚われる)ということも多いのではないだろうか?
歩くときだけでなく、日常生活の全般がそうだろう。目の前のことではなく、過去や未来に囚われているはずだ。
私たちは、ただ「散歩しよう」と思っても、決して単に歩いているだけではない。
歩いていても、自分の意思とは関係なく、これから行く場所のこと、向こうに着いたらどうしようか、などの思考やイメージが浮かぶ。
そしていつのまにか、その思いに囚われてしまい、歩いていることなど忘れてしまう。
歩いているけど歩いていない。
心はここになく、身体だけが先走る。歩くことを意識することはない。何も意識せずに歩けるのだから。
しかし、改めて歩くということに意識を向けてみると「歩くことがいかに凄いか」を実感すると思う。
狭い足の裏だけで体重を支えて、微妙なバランス感覚を発揮しなければいけないことがわかる。
つま先から頭まで、身体全体が連動して、歩くという行為を実現させている。機械では再現できないほど、高度な機能だ。
歩くことに意識を向けると、自分の歩く姿勢や足の出し方がマズいことに、気づくかもしれない。
膝や腰が痛くなる原因が「歩き方」にあることを突き止めるかもしれない。
このように自分の身体を知る、気づくことはとても重要だ。気づきがあるから、身体(心も)の悩みや問題を修正することが出来るのだ。
医者に頼らず、自分の身体は自分で責任を持つ必要がある。でなければ世の中に溢れる、健康情報に振り回されることになりかねない。
人生は唯一であるこの身体で歩んでいく。現代人は、どうもその意識が希薄に見える。
だから身体を粗末に扱い、命がかかった状態(病気とか)でも他人任せなのだろう。これでは自分の人生を歩むことなどできない。
歩く瞑想を続けていくと、自分の内側から身体に対する感謝の心が、浮かび上がってくることがある。
心臓を始め、様々な臓器や細胞などは、生命を維持するために24時間、働き続けている。
歩く瞑想やボディスキャンに取り組むと、そのことに改めて気づき、身体に感謝せずにいられない。
身体は自分のものであって、自分のものではない。
また世の中には怪我や病気で歩けない人がたくさんいる。もう二度と歩けない人もいるだろう。
彼らにとって何の助けも借りずに一歩踏み出し、歩くことは、奇跡なのだ。
ところが私たちは、そんな奇跡的な歩くという行為に感謝し、素晴らしいと思うことなく、気づくことなく人生を過ごしている。
もったいないと思わないだろうか?
当たり前であって、当たり前でないことに、気づくだけで今よりも人生が豊かになる。
お金では買えないものだ。
歩く瞑想は、歩くという行為に意識を向ける実践だ。
そのやり方を少し紹介する。
歩く瞑想は、地面についている足の裏を意識しながら歩くというシンプルなもの。歩く度に体重がかかるので、他の部位よりも足の裏を意識しやすいはずだ。
これを一歩一歩、左右の足で意識していく。
足の裏のどこに体重が強くかかっているのか?左右差はあるか?などの変化にも気づいていく。
と同時に心の中に生じる思いや思考(いわゆる雑念)にも気づき、観察する。
余裕が出てくれば自分の呼吸や周囲の音にも意識を向ける。雑念に引っ張られないように、足の裏に意識を向けるのだ。
ここまでが歩く瞑想のレベル1。初級編だ。
ボディスキャンもそうだが、足の裏に意識を向けるというのは、イメージや思い込みではダメ。
実際に意識を向けないといけない。
イメージや思い込みで実践している人がたくさんいる。そこに自分で気づいていない場合が大半なので、注意が必要だ。
歩く瞑想の速度ですが、初心者や慣れていない人にはゆっくり歩くことを、お勧めしている。
足の裏で地面をじっくり味わうくらいの速度が良いだろう。ゆっくりでなければ、足の裏の意識が抜けるからだ。
慣れれば普通の速度でも出来るようになる。意識するのがさらに上手くなると、速歩きや走ったりでも出来るようになる。
最初は家の中で練習することをお勧めしている。
外だと足の裏に集中しすぎて、周りが見えなくなると危ないからだ。
ある程度、上手くなったら通勤時などでも行い、日常の歩く行為の全てを、マインドフルネス瞑想にする。
釈迦のように歩くために歩く。
健康やダイエットのために、ウォーキングに取り組んでいる人も多いのだがそのウォーキングを歩く瞑想にすれば一石五鳥くらいのメリットがある。
身体の健康と心の健康が一度に手に入る。歩くだけで、囚われない心が養われてメンタルが強くなるのだ。
普通のウォーキングでも、認知機能の強化や改善の効果があると言われている。
マインドフルに意識して歩けばその効果は何倍にもなるだろう!!
アスリートの人達にも歩く瞑想は、競技パフォーマンスの向上に有効だ。
歩く瞑想を実践して、身体感覚が研ぎ澄まされることによって、ボディIQが上がり、身体能力がアップする。
走るのが速くなったり、身体の使い方が上手くなったり、怪我しにくい身体を手に入れることが出来る。
同時に緊張やプレッシャー、不安や恐怖に囚われないメンタルの強さも、養うことが可能だ。
先日、あるサッカー選手に歩く瞑想を実践してもらったところ、「これはいい」「こんな方法があったんだ」と感動していた。
歩く瞑想を続ければ、確実にスポーツのパフォーマンスがアップする。
もちろん正しい歩く瞑想のやり方でなければいけないが。
ぜひレッスンに来て体感してほしい。
【この記事を書いた人】
西山 純一
・メンタルトレーナー・パーソナルトレーナー
2002年から運動、食事、ダイエット、フィットネスを指導。
2011年からマインドフルネスや瞑想を指導。
大阪マインドフルネス研究所
https://www.mindfulness-lab.com/
大阪、天満橋駅 3番出口 徒歩3分
個人レッスン
8週間プログラム
メンタルトレーニング
うつ病向けマインドフルネス
強迫性障害向けマインドフルネス
指導者養成講座
セミナー、講座
など詳細の確認、お申込みはHPにてお願いします。
https://www.mindfulness-lab.com/
大阪マインドフルネス研究所は
どこの宗教団体や政治団体とも関係しておりません。
物販やネットワークビジネスもしていないため
HPに記載されているレッスン費以外を請求することはありません。
