OSの断片|穴の中の怪物
「私は、“いい人”で復讐していた。」
怒らない。
断らない。
空気を壊さない。
その代わり、
誰にも本音を渡さなかった。
そして自分の一番醜いところは、
心の奥の、大事な穴に埋めてある。
私は心を開くふりをするのがうまかった。
そうすれば、みんな何でも話してくれる。
思い通りだった。
上辺だけの関係に、怒りを覚える代わりに、
人にやさしくした。
本当の自分、外側の自分、
違和感が生まれていても、
そのままでいた。
いい人のふりをして、攻撃されないよう
自分を守り、ずっと隠れてきた。
これからもずっとこうしていく。
穴の中の怪物が出てこないうちは。
OSは、
大人になっても消えなかった。
▶︎OSの女|プロローグ
全部、別の話に見えるのに、私はずっと同じ場所を書いていた。
▶︎ 全部、繋がっている。
