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OSの断片|私は、私の人生を選んでいない



私は、
私の人生を選んできた。

そう思っていた。

でも本当にそうだったんだろうか。

気づいたら、
ここにいた。

自分で選んだような顔をして、
ここまで来た。

でも振り返ると、
そうせざるを得なかったことばかりだった。

寂しいから、
誰かを求めた。

怖いから、
先に諦めた。

愛されたいから、
必要とされる場所へ行った。

怒られたくないから、
空気を読んだ。

捨てられたくないから、
自分を差し出した。

それを選択と呼べるのだろうか。

私が選んだというより、
私の中のOSが勝手に選んでいた。

ダメだと言われた私。

必要とされないと不安になる私。

ちゃんとしないと愛されないと思っていた私。

その全部が、
私の手を引っ張っていた。

無意識だった。

無自覚だった。

ただ、
そうするしかないと思っていた。

だから私は、
自分の人生を選んできたようで、
本当は選ばされていたのかもしれない。

失敗にも。

経験にも。

傷にも。

思い込みにも。

私は選ばされてきた。

それでも今、
ようやく少しだけ思う。

ここからは、
私が選びたい。

過去のOSが差し出してくる答えを、
そのまま受け取らなくてもいい。

不安だから選ぶのではなく。

怖いから逃げるのでもなく。

必要とされたいから差し出すのでもなく。

ちゃんと、
今の私で選びたい。

私は、
私の人生を選んでいなかった。

でもたぶん、
これから少しずつ選べる。

そう思えるところまで、
やっと来た。





▶︎ 私はなぜ、選ばされる人生を生きてきたのか。
OSの女|プロローグ|母に作られ、暗闇を愛し、日常を夫と呼ぶまで


▶︎ 「選ばされる恋」を繰り返した頃の私。
暗闇を恋しがる|愛されるより、必要とされたかった

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