ドラッグストアで上川隆也さんを降臨させたら急に語学熱が高まってきた話

先日、noterの皆さんとお会いして楽しい時間を過ごしました。
会はお昼から始まり、夕方には解散。

飲んで食べておしゃべりして。
あまりに楽しい会だったのでお酒も進みました。
ふわっふわほろ酔いで歩いて帰っている途中、
あるドラッグストアの安売りの広告が目に入ってきました。

おそらく、外国人旅行者が沢山訪れる免税(も扱う)ドラッグストアなのでしょう。
中国語や韓国語と共にお買い得価格が大きく書かれていました。
その特売ラインナップには、私が普段使っている洗剤やシャンプーも入っており、

「おお!シャンプーも柔軟剤ももうすぐ切れそうだし、買っておこうか」と、

今までに入店したことのないお店でしたが、
ほろ酔いで気が大きくなったところに、テンションの上がる日用品の安さ。
酔っ払いなので、
(なんだかトイレに行きたいな)と思いましたが、ここから家まで徒歩で10分程度。
パッと買ってパッと帰ればよいかと思い、入ってみることにしました。

店内はそんなに広くなく、買い物客も想像より少なめです。
(こんなに安いのにお客さん少ないなぁ)と思いながら、次から次にカゴに商品を入れていきました。
私が求めていたものは大体1階フロアで見つかりました。
カゴいっぱいに商品を入れたところで、レジが2階にあることに気づきます。

なるほど。
だから人が少なかったんだ。

「2階にしかレジがないなんて面倒だな」と、チラッと思ったものの、
さっさとレジを済ませて帰ろうと2階行きのエスカレーターに乗り、
2階の様子が見えてきたところで、私はマスクの中で小さく「ヒッ」と声をあげてしまいました。

2階にも商品棚はありましたが、
レジが6〜7個。その前に沢山の人が並んでいます。
1つのレジにおそらく10人以上は並んでいたと思います。
冬ですからね、みんなモコモコの格好でギュウギュウになって並んでいる姿を見て、私は目眩がしました。

パッと購入して帰るつもりだったのに、
この列に並ばないといけないのか……。

どの列に並んでも大差ないような行列。
しかもレジ待ちで並んでいる買い物客の皆さんのカゴの中には山のように商品が入っていました。
一瞬、
(もうカゴの中の商品を元に戻して帰ろうか)とも思いましたが、
人と棚しか見えないような、行列している2階フロアを見渡すと、
どこから降りたら良いのかもわからず、
これからカゴの中いっぱいの商品を1階に戻しに行く面倒に立ち向かう元気もなく、
私は途方にくれました。

ぼんやりと行列に並んでいると、
周りがみんな中国語か韓国語を話していることに気づき始めました。

(そうか……ここに並んでいるお客さんたちは観光客の皆さんか)

狭い店内にぎゅうぎゅうの人・人・人。
圧迫感がありますよね。マスクもしていましたし、酸素が薄いような気もしてきて、いよいよぼーっとなっている私の耳に、
ある会話が聞こえてきました。

もしかしたら間違っているかもしれませんが、
レジをしている店員さんたちが、

「この中に日本人のお客さんはいないのか?」
「一般のお客さんなら1番のレジでできるのに」

と、大声で話しています。

(ん?1番?)

と、1番のレジとやらを探すと、
レジ列の1番端に、
誰1人として並んでいない
「① 日本人 一般客」と大きな看板をつけたレジがありました。

(はいはいはいはいはい!私!日本人の一般客!あのレジでしてもらえるの?ひょー!ラッキー!)

嬉しくなった私はすぐに行列から飛び出そうと思ったのですが、
もし店員さんの会話を聞き間違えていて、また並び直しさせられることになっても嫌ですし、
確信もないのに、並んでいる人の中をぬって端のレジまで行く勇気がありませんでした。

どうしたものかと思っているところに、
急に30年前のNHKドラマ『大地の子』の主役、上川隆也さん演じる陸一心(ルー・イーシン)を思い出しました。

ドラマ内で陸一心はよくこう言ってました。
我是日本人(私は日本人です)」と。

よし!!!
陸一心(上川隆也)よ、私に降りてきておくれ。

私はなぜか、脳内で上川隆也を降臨させ、
酔いも手伝ってか、
近くにいた店員さんを呼び止めてこう言いました。


我是日本人wǒ shì rìběn rén



多分、声も上川隆也でした。

店員さんは、すぐに
「あ!日本人のお客様ですか。それなら1番のレジでお会計できます。こちらです」と、日本語で返してくれました。
店員さんは私を1番レジに案内してくれ、あんなに行列に並んでいたのが嘘みたいにあっという間にお会計が終わりました。

日本人の私が「日本人です」と、中国語で話しかけたら日本語で返されたという戸惑いはありましたが、
私はレジがすぐに済んだことよりも、
自分の中国語が通じたことに感動しました。

昔、父に騙されて少しだけ中国語教室に通ったことがあるのですが、

教室内で中国人の先生相手に話すことはあっても、
リアルな場で中国語を使ったことがなく、
自分の中国語がちゃんと相手に通じるものなのか自信がなかったんですよね。

しかも、今回の中国語は中国語教室で習ったものが出てきたわけではなく、
上川隆也を降臨させての中国語なので、
なにがなんだかわかりませんが、

はじめて「通じる」ということに感動したできごとでした。

あまりに嬉しかったので、
今年、もう一度中国語の勉強をしてみようかなと思っております。

酔いとドラッグストアと『大地の子』の上川隆也に助けられ、
私の語学熱が急に高まったお話でした。

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ミーミー こんなところまで読んでいただきありがとうございます!私に……良いんですか??嬉しくて舞い上がってます!!うひょー!!!

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