“キャリア”を悩み続けた私に、覚悟をくれた医師ーー編集者として生きると決めた理由
生きているとたまに出会いますよね、自分が絶対にできないことを、長く継続しているプロに。
先日泌尿器科クリニックへかかったのですが(下記note参照)、院長先生がそういうタイプの方でした。
私はこれまで仕事をふらふらと迷ってきた身ですが、先生を見て気付いたことを書いてみます。
“普通の人”にできない毎日を積み上げてきた人
膀胱炎で通った最初のクリニックでは、数ヶ月経ってもなかなか良くならず…。別のクリニックに変えたところ、エコーや詳しい問診をしてもらって。
こんなに対応違うもんなんだ…!と、ホームページを見てみたところ、その院長先生は有名大卒、附属の大学病院で数十年勤めて多くの手術を経験したのち、開業された方のようでした。
まず医学部に入れるほどに勉強を頑張ってきたのがすごいし、なかでも有名大、そこでの研鑽も長く積んで、論文も書いて講演をして、今は地域のクリニックで診ている、大学との連携も強いーー生きていると、こういう別次元の方にたまに会います。
そういう人に出会うたびに、これほど濃い毎日を過ごしてきた人間がいるのだ、という事実に気を引き締められます。普通の人は、まず医学部に入れないです。いつも刺激を与えてくれること、存在に感謝しかありません。
さて、今回このドクターのキャリアに触れて思ったのが、1つの専門を持っているって、圧倒的な強みなんじゃないか?ということ。
「⚪︎⚪︎の分野なら私に任せてください。誰よりも詳しいし経験があります」というような。
果たして自分のキャリアはどうか?
じゃあ、自分はどうか?と考えてみます。
私は、大学で外国語学部でモンゴル語を2年勉強。英語に興味が湧いたことから文学部へ転部し、英語学を3年やりました。そして就活では、専攻とはまったく関連のない医療系出版社への就職を決めます。
上記は文系大学生あるあるだと思っています。
阪大の同期も、文学部・外国語学部・経済学部・人間科学部の友人は9割くらい、専攻と関係ない企業に就職したんじゃないかな?
そのあと4年半医療系書籍の編集者として働き、IT企業に転職。そこで1年半、医療系のWeb編集者として働き今に至ります。
ざっくりまとめるとこんな感じでしょうか。
2014-2016年:モンゴル語専攻
2016-2019年:英語学専攻
2019-2023年:医療系の書籍編集
2023-2025年:医療系のWeb編集
「語学をやったあとに、編集者7年目」…ぱっと見は一貫性を感じられますが、1社目では書籍編集のほかにWebサービスやオウンドメディア、SNSプロモーションも担当していて、よく言えば幅広く経験したキャリア、悪くいえばブレたキャリアでした。
そのため、転職活動では「自分がどんな職種に就くべきか?」かなり迷った記憶があります。
実際、転職活動中はプロモーション担当、Webサービス担当など幅広いポジションを受けてみて編集職に落ち着いた流れです。
とはいえ、社会人になって数年間は、
自分にどんな仕事が向いているのか?
何に喜びを感じるのか?
職場選びで重視することは?
そもそも、労働が向いているのか?
など何も分からない状態でしたし、新しいことに挑戦するのが大好きな性格なので、これまで社会人6年強のキャリアでさまざまな経験を積めたのは幸運なことだったとも思います。
一貫性のある人間とブレブレな人間と
さて、先ほどの継続できる人の話に戻ります。
一貫性があれば、どんどんキャリアアップできる
先述の先生の詳しいキャリアは分かりませんが、一般的に理系の大学・大学院を卒業し、なんらかの資格を得た人たちは大体がそのままの道を進むでしょう。
(この時点で、専攻とはズレた職に手をつけた文系の私とは数年の差が生まれたことになります。)
そのあとももし自分の就いた職や専門に疑う余地なく健康に突き進めるのなら、 私のようなブレブレの人間との差は歴然だなと。
職への迷いを分解してみる
これまで私が感じた、職に対する迷い、揺らぎを以下の2つに分けてみます。
①派生分野にも手を伸ばそうのスキルアップ
②飽きたOR向いてないのキャリアチェンジ
まず①のスキルアップとしての揺らぎです。
本業ドンピシャではないものの、関連分野にも手を出すイメージです。
たとえば私が編集者として働いているなかでも「動画を作ってSNSで投稿してみると良いかも」「広報用のプレスリリースを使って…」「Web広告を打とう」といったことが多々あります。
こういう職種を超えた揺らぎは刺激的だし、スキルもつくし、将来に繋がること(いわゆるconnecting the dots)も大いにあるでしょう。多少回り道になるものの、100パーセント無駄ではありません。
続いて、②のキャリアチェンジです。
私の場合だと同じ“編集者”ですが、紙からWebに転向したとも言えます。
で、自分が転職活動で迷ったときの実感としてあるんですが、キャリアチェンジってある日突然「よし明日からは広報を頑張るぞ!」とかのメンタルじゃないんです。
数ヶ月もしくは数年かけて、ゆるやかに今の仕事に疑問を抱くようになる。
あれ、私この仕事向いてないかもしれない。飽きた。
それでいろいろ調べて、ああこの仕事ならやりたいかも、そう思って切り替えることが多いんじゃないかと。
つまり1つの職業にずっと魂を込めているのではなく、心が迷う時期がどうしても生じます。
もちろん、仕事を迷うのは決しておかしいことではなく、むしろ不満を持ちながら続けるより健全でかっこいいと私は思います。
実際キャリアチェンジで自分に向いている仕事を見つけたり、できることの幅が広がったりする人は多いでしょう。営業を経てマーケティングをやっている同僚を見ても、現場を知っている強みを感じて羨ましいです。
ただ今回専門を極めた医師に出会って思ったのは、我々がモヤモヤと迷うその間に、人生の早い段階で「やりたいこと」を定めて道をまっすぐ進んでいる人がいること。そのぶん遅れを取っているということです。
成功者はしつこいくらいに同じことを続ける
ちょうど、Xで同じような話が流れてきました。成功者は同じことをやり続けていると。

「なんか違う気がしてきて〜」で転職、やってしまいそうで読んでいてヒヤヒヤしました。
稲盛和夫さんの『生き方』にもこんな記載があります。
まずは強く願望すること。そうすれば、最後には必ず成就する。
ただし、並に思ったのではダメです。強烈な願望として、寝ても覚めても四六時中思い続ける。ひたむきに一筋に思うことが、物事を成就させる原動力となるのです。
それでいうと、今のポジションには元々心から望んで入ったはずだけど、毎日ひたむきに、一筋に思い続けているか?というと、恥ずかしながらそうじゃないかもと思いました。
我々は何にでもなれるが、ある時点で覚悟を決めたほうがいい
私が職を迷いながらも転職したのは27歳でした。今が29歳。
ベンチャーで中途社員を受け入れている肌感としては、甘く見積もって、あと4、5年は未経験転職ができそうな気がします。
大前提、私は人生における選択余地の多さに幸せを感じるタイプです。
大学の学部を変えた経験もそうですが、目の前にあるものが違うと思ったとき・ベターな選択肢を見つけたときには、気軽に移れる自由さが必要だと思っています。
ですが、そういう余地を残しておくのは、自分にとって本当に正しいんでしょうか?性格上、「まだ変えられる」「まだやめられる」と思っていると甘えが出てしまう。
このあたりで、「編集者として生きていく」と、覚悟を決めたほうが良さそうです。
特に女性は、出産・子育てを希望する場合、どうしても生涯でキャリアにかけられる量が少なくなります。時間はもちろん、子に心のエネルギーを費やす分、仕事の質も下がるのではと想像しています(※あくまで想像で、自分はそうなりそうだなと)。
なのでキャリア形成に余裕はありません。

共感してもらえて良い時間でした
これからの編集者としての働き方
というわけで、いま医療系編集者7年目なのですが、これからもこの仕事を続けていきたいと宣言しておきます。飽き性で新しいことに刺激を感じる身としては、ここ数年で一番大きな覚悟かもしれません。
私は世間が編集者に対してイメージするだろう「書籍の企画」経験がありません。良いコンテンツを作るとか他職種と連携して作り上げるのは得意ですが、分析がからきしできません。SNSでバズったコンテンツもまだない。
それを負い目に感じて、これまで「実は営業もやってみたいんだよね」みたいに、編集者としてうまくいかなかったときの逃げ道を持っていました。
でも、職をふらふら迷う人は、1つを極めるプロに勝てない。
重要な気付きを与えてくれた先生に感謝し、キャリアを続けていきたいと思います。
最近は同じメディア担当の同僚と、どうやれば記事を見てもらえるのか?試行錯誤している毎日です。キャリアを積んで成果を出せるように、ひたむきに、頑張ります。
いいなと思ったら応援しよう!
最後まで読んでくださり心より感謝申し上げます。
ぜひぜひ、スキ・フォロー・サポートもお待ちしています!