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29歳、膀胱炎で血尿が出て気づいた“健康は土台”という事実

「トイレ近いな…」そう思っていたある平日、人生で初めて血尿が出た。これはまずいと渋谷で夜遅くまでやっている泌尿器科クリニックの予約を入れる。

実はその直前、たまたま友人と血尿の話をしていたので特別ショックは受けずに済んだ。しかし、夜にクリニックで尿検査をしたときには、もう真っ赤に変わっていて、さすがに慌てた。

結局、膀胱炎と診断された。健康を損なったこのタイミングで、人生の過ごし方を考えてみたい。


もしかして、働けないと強くないと生きていけない?

膀胱炎といっても主な症状は頻尿で、生活に支障はない。しかし同時期に胃腸炎にかかり、治ったと思えば軽い風邪をひき、さらには別でメンタルをやられる出来事があった。
ゆるポジティブを自称している私でも、この期間はさすがにこたえた。

職場を3日ほど休んでみて思ったのは、「もしかして、働けないと生きていけない?強くないと、生きていけない?」ということ。

私は昔から身体が強いほうで、体力・気力もたぶん人並み以上にある。それでなんとか今も、稼いだうちの多くを費やして港区での2LDK暮らしを維持している。

でも、もし働けなくなったら。今の暮らしなんてすぐ崩れてしまうかもしれない、そんな現実に気づいてしまった。

「社会人は体力勝負!運動して基礎体力をつけよう」なんてSNSでよく見るが、資本主義で生きていくのって、まじで健康前提だなと今更ながら思った。
健康じゃないなら、働けないなら、やりたいことも食べたいものも行きたいところも、全部叶わない。

身体が弱い人、働けない人はどう暮らしていけばいいのか?支えてくれる家族の存在や、生活保護という選択肢があるのか。

自分はまだ20代だし、当然健康であると疑っていなかった。今回の体調不良は、これからの暮らしを見つめ直すきっかけになった。

体調不良のとき、すべてを放棄したくなる

なかでも特に胃腸炎はつらく、飲めず食べられず、水を口にしたら即トイレ、という数日を過ごした。もちろん会社になんて行けず、Slackを見る余裕もない。会議にはすべて断りを入れた。

大前提私は仕事が好きなタイプで、毎日の出勤も苦ではない。与えられた目標を達成したいし、昇進もしたい。チームで働くことも幸せだ。

しかしそんな価値観でも、体調を崩した瞬間何も考えられなくなり、仕事のことなんてどうでも良くなってしまった。
休んで療養していたとき、時間には余裕があって、「ああ、重要なのは出世や高い給与ではなくて、平穏な暮らしだったのね」などとぼんやり家で考えたりもした。

しかし、日常はむしろ会社側にある。仕事は辞められない

とはいえ体調が回復してくると、自然とコミュニティに帰りたいし、働きたい、と思えてくる。

そこから、私の日常は休みではなくて、平日の仕事のほうにあるんだと確信した。健康でい続ける限り、私は会社というコミュニティに属して働くのだなあ、それがやりたいことなんだなと。

多くの人が風邪をひいたあとに「健康第一だわ」と思い直すように、今回得た休みで思考がゆるまったこと、普段とは違う視点から考える時間が持てたのは良かったと思う。

膀胱炎の、その後の経過

渋谷のクリニックで膀胱炎と診断されてから、1週間おきにさまざまな抗生剤を飲んだ。

余談だが、このクリニック、夜遅くまで営業して薬を出してくれるのはかなりありがたいのだけど、駅近ゆえ待合室が極めて狭く、人権ギリギリだったので勝手ながら限界クリニックと呼んでいる。

その後、良くなったり悪くなったりを数ヶ月繰り返し、あまり改善しなかったので、まともなクリニックに切り替えようと、土曜日を使って近所の泌尿器科に通うことにした。

有名大学で長く勤めたドクターが最近開業したクリニックだったらしく、まず待合室は快適だったし、限界クリニックでは受けなかった細かい検査や、問診をしてもらった。結局、違うタイプの薬を処方してもらう。
もっと早く来ていればズルズル抗生剤を飲まなくて良かったのか…と会社にフレックス制度がないことを少し恨んだ。

人生初の大学病院にビビる

…という流れで、治療範囲か診療点数の問題か、クリニックの連携方針か不明だが、「より細かい検査をしてみて」と近くの大学病院を紹介してもらった。

あまりにもナチュラルな流れで、人生で初めて大学病院への紹介状をもらってしまう。噂に聞いた通り、「⚪︎⚪︎⚪︎⚪︎先生 御机下おんきか」と界隈特有の表現で書いてある。

大学病院は新しくてとにかく広くて綺麗だった。
番号で診察室に呼ばれるシステムで本を読みながら待っていたが、なぜか私の番号が飛ばされた。受付に聞いたらミスだったようで一度復活したが、そのあとまた消えた。最終的に3時間待った(※事前に「大学病院は時間かかります。午前中見ておくといいです」と言われて覚悟はしていた)。

心配性なので、病院に来る前にいろいろとWeb検索した。どうやら血尿は膀胱炎でも出るが、一部の場合で膀胱がんのことがあるらしい。
大学病院という場所柄、問診票にこれまで見たことない項目が並んでいることにもビビってしまった。

とはいえ今は体調が良い。しんどいとか、体重が減ったとかもまったくない。

ひとまず初回の検査は問題なさそうだったので、前回と同じ薬を処方された。
リスクが高くなさそうと自認している状態であっても、私みたいな呑気な人間でも、診察室に呼ばれる直前にはやっぱり緊張するものだなと知った。

歳をとると、病気もする

外来棟では、多くの患者と付き添い家族が、それぞれの診察科へ向かっていた。「忙しいのにごめんね」と伝えている人とか、車椅子を押す娘さんとか、誰かに電話する人とか、それぞれのコミュニティが見えた。

自分はありふれた病気しかしてこなかったが、今回膀胱がんの可能性もまだゼロではない。そもそも人はいつ深刻な病気になるか分からないものだ。

年齢を重ねるほどにそのリスクももちろん上がる。病院でドキドキすることも、絶望することも、これから増えるのだろう。

若いうちでいうと、身体疾患に限らず、精神疾患で仕事を休む人も、自分の周りだけでもかなり多い。
もし働けなくなったときに、どれくらい休めるのか。どれほどお金に余裕があるのか。会社の柔軟性はどうなのか。助けてくれる人はいるのか。

私は2025年4〜6月の目標の1つに、「心身を病んで働けなくなったときのプランを考えてみる」を設定している。

これは先日、前職同期とも話して盛り上がったりした。もちろんずっと悲観的でいる必要はなく、健康なうちはめいっぱい遊んで働けば良いのだが、いざというときに備えておくのは有効だと思う。

まずは健康を損ねた話を備忘録として書いてみた。
別のnoteで、そのときの備えを今のうちに考えてみたい。

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