レシピ無視でパスタを作ってみた私の思考記録〜feat.やけくそグラタン
レシピがなくても料理できる方の、世の中の割合って、どれくらいなのだろうか。
レシピがないと何もできない典型選手だった私だが、ガチバズレシパー歴(※)も1年を超えた今、そろそろ自分の腕を試したくなってきた。今回は、そんな私の冒険の記録だ。暖かく見守ってほしい。
(※私がリュウジ氏のイベントに最初に参加した日から起算したもの)
さて、フジッリなる、くるくるパスタをご存知だろうか。これを親が送ってくれた(リンクは参考資料であって、この商品というわけではない)。
どうやって食べようか思案する。今日は敢えてAIにも聞かず、自分で考えてみよう。
トリコロールの色彩を生かすなら、ホワイトソースじゃないか?うん、いいセンスだぞ私。
ホワイトソースと言えば、最近のバズレシピで、リュウジママが「やけくそグラタン」を作っていたことを思い出す。
やけくそグラタン
ウィンナー2本とぶなしめじ1袋をちぎって、バター15gで炒める
牛乳500ccを入れて早茹でマカロニを入れて煮る
鶏がらスープ小さじ1半、チェダーチーズ5枚(約75g)をちぎって入れ水50ccを加え煮詰めてコショウ4振りする
耐熱容器に入れてピザチーズを満遍なくかけてオーブントースターで300℃で8分~10分焼いて完成
味変でマジスコ
これを参考に、クリームパスタを作ってみよう、と思う。
ウインナーは、冷凍庫に眠っているものがある。ちなみに、ウインナーか冷凍できることを知ったのもリュウジ氏の動画でだ。それ以来、袋を開けて余ったウインナーが何となしに粘着性を帯びていくのを見ることはなくなった。
このレシピには玉ねぎ入れないんだな、と気づく。包丁を使わないことを徹底しているためだろう。多分、入れる方が王道なので、野菜室に1/4ほど残っていたものを薄切りにして使う。
旨味のもととなる「キノコ枠」は外せない。ぶなしめじは切らしていたが、幸いエノキがあった。どうせ包丁を使うのだ。ザクザク切っていく。ホワイトソースへのなじみが良さそうで、味的にはより良いチョイスではないか。
まずは、具材をバターで炒めていく。
やけくそグラタンは、早ゆでマカロニを牛乳で直茹ですることにより、そこから溶け出す小麦粉成分をホワイトソースのとろみ付けに活用するという原理であり、そこが今回のレシピにおけるやけくその最たるものなのだが、今回のフジッリは8分茹でタイプなので、その方法は使えない。パスタは別茹でとし、小麦粉は具材を炒める工程で適当な分量を追加する。やけくそグラタンレシピを参照した意味とは。
そこに牛乳を入れる。もはやレシピとの乖離が甚だしいので、分量も頼れるものがない。計量カップも使わずに、フライパンにドバーっと、思いの丈を投入する。こんないい加減な作り方をしたことがないので、背徳感にゾクゾクする。許せ、レシピ通りに作れマン。
味付けとして鶏ガラスープの素、そして、チェダーチーズの代わりにピザチーズをひとつかみ入れた。確か、何かのレシピでリュウジ氏がこんなことをしていたような気がするのだ。
あと、彼の「至高のグラタン」や「まかないカボチャシチュー」にはナツメグを入れていたような気がする。家にあるものは使わなくては、ということで、数振り振りかける。一気に高級感が出る、気がする。
さてさて、味はどうなっているか。レシピを見つつも、自由に歩いてみるこの冒険は、アリだったかナシだったか。
味見してみると、結構いい感じになっていた。
これはもしかしたら余計かもしれないが、そこに春菊を茹でたものを加える。先日、すき焼きのために買ったものの残りがあったのだ。何となく、クリーム系に合いそうな気はする。
1分短く茹で上げたパスタをそこに絡め、お皿に盛る。できるだけ高さを出すように、彩り具材は外から見えるように。
さらに、何らかの点々が振りかかっていると、より美味しそうに見える気がするので、粗びき胡椒を皿の上で引く。これで出来上がり。

「やけくそグラタンリスペクト・
春菊とソーセージのフジッリクリームソース」
美味しい。それこそ涙が出るほど。
鶏ガラスープとピザチーズの、味のベースがばっちり決まっている。
そして、その骨格を見失わずに、正しくアレンジできていたことに、料理センスゼロだった自分の成長を感じずにいられない。
1年間がっつり追い続けたリュウジ氏は、レシピを超えて自由に羽ばたける翼を、私に授けてくれようとしているようだ。
レシピ通りに作れマンの伴走から、ちょっと独り立ちできそうな、そんな冬休みの1日だった。
写真:筆者撮影
